壱話 小琥路(こころ)の想い

文字数 517文字

わたしは小琥路(こころ)3人姉妹の長女で、カタストロフィ後の天音(あまね)砦で暮らしている。砦の外は無法地帯で危険極まりない。

それでも、やっと抹茶カフェの開店に漕ぎ着け、今はお店として大切な時期。
相変わらず客は少ないが、少しづつ増えてはいる。

『カランコロン♪』

呼び鈴が鳴り、次女の朱里(あかり)が帰ってきた。

「ただいま♪」
「お帰り~朱里ちゃん」

砦を出て隊商を組んで商いをしている朱里ちゃんの格好は革のパンツに革ジャン。
さらに腰にはショットガンとリボルバーが装備されていた。
世紀末ファッションで、男気いっぱいだ。

『どたどたどた』

朱里の帰還に、2階から環琉(めぐる)が掛け降りて来た。
環琉はダイビングして朱里の抱き着き、
「朱里ちゃん大好き~」

朱里の後ろには、時代錯誤な着物を着た女の子がじっと立っていた。
「誰この娘?」
「この子は、砦の外で拾ってきた」

環琉は着物の女の子を見つめ、

「今時着物って、前前時代かよ」
「わらわは、サトイモのお里!乱世に永遠の癒しをもたらす者」
お里は、ポーズを決めた。
「それカッコいいか?」
「間違った、わらわは、お前以外に永遠の癒しをもたらす者」
「変な子!」

環琉は人見知りが激しくて大変。
気は良い子なんだけど。


つづく
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登場人物紹介

小琥路(こころ) 長女。抹茶カフェ小琥路(こころ)の店長。

朱里(あかり)次女。隊商を組んで砦の外に出ている。ショットガンと拳銃を装備してる。

環琉(めぐる)三女。抹茶カフェを手伝っている。ちょっとツンな人見知り。

お里(おさと)。朱里が砦の外で拾ってきた着物を着た不思議な子。

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