観察日誌:2043年8月24日

文字数 311文字

 本日より箱庭的宇宙再現装置による未来予測実験が開始した。
 初日の今日は一般研究員の自己紹介と、GBP端末の設置で半日が終わってしまったが、夕方にはデータの入力を開始する事が出来た。
 まだまだ宇宙が開始する前の段階だが、これから世界を作り始めると思うと、仮想空間とはいえ神になった気分だ。
 ただ、様々な調整をするために何人もの人間が必要なので、実質はこの研究室全員で協力して神になるといった所だろう。
 もしかすると、本当の神も一人ではなく何人かで作業を担当していたのかもしれない。
 創造神とは別に環境を管理したりデータを纏める神様が居てもおかしくないだろう。
 私達も早く世界を管理する一人前の神にならないとな。
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登場人物紹介

戸隠顕子(とがくれ けいこ):実験室の室長。十年かけてこのプロジェクトの発足を成功させた。

内有布袋(ないある ほてい):戸隠顕子の後輩。有機スーパーコンピューターGBP(Glitter Black Polyhedron)を所持する企業からの外部協力者。

伊豊貞衣(いほう てい):内有布袋の彼女。研究室のメンバー。

野倉舞(のぐら まい):研究室のメンバー。内有と伊豊と同郷。

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