第4話

文字数 262文字

 辛いことや悲しいことを口にしたり、涙にしたら、弱点が知れて早死にするだけなのに。

「だが、俺は、ルール違反の人間には罰を与えるが、そうでない人間に、無闇に危害を加えない。これ自体が俺のルールなんだ。そして、子供相手に、ルールを提示せず、あとからルール違反などと難癖つける気はない」

 ジェードは小脇に抱えていた模造紙をホワイトボードに貼った。

「此処に俺が守って欲しいルールが八〇個ある。全て読んで完璧に頭に入れておいてくれ。破った者から順番に、この袋に突っ込んで行くからな」

 子供たちが、さめざめと泣きだした。
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登場人物紹介

ウヴァロヴァイト。

ジェードの上司。

金を貸した相手にどんどん子供を作らせ、

その臓器を売って金を稼いでいるとのうわさ。

ルチル。

ウヴァロヴァイトの一番の部下。

クンツァイト。

界隈で有名な悪党組織のボス。

ウヴァロヴァイトより組織の人数は多い。

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