第10話 ザリガニ
文字数 756文字
ずっぎゃああああぁぁぁぁんんんん。(効果音を口に出す)
ふむ。名曲であるところの、『ブロンズ・ロブスター』だ。
友人たちとのセッションで生まれた曲が、この『ブロンズ・ロブスター』だ!
セッションとか言われるといかにも〈それっぽく〉聞こえるのがウゼぇな??
あ。思いだした。「なんか曲、ない?」って言われて、僕の作詞ルーズリーフ帳から取り出した〈一段譜〉がこの曲の原型で、メロディはそのままで、歌詞だけ変えたんだよな、言われて。あと、「語り入れようぜ」って話になって。
歌詞のオーダーが、「ザリガニになって歌うんだよ」っていう奴で。
サビ(?)の「アメリカ・ザリガニ! 国産・ザリガニ!」ってのは最初からあって、それでそうなるのかな、と思い「なるほど!」と、手をポンと叩いて、歌詞を作りなおした。
そうしたらメンバー集めたセッションのリーダーに「そういう意味じゃねーよ! でも、面白いからこれでいい!」って、言われてな。
『化学反応』が起こっている作品だよなぁ、なんと言っても。歌詞は相変わらず物騒だけどな。
我が言うのもなんだが、クッソ面白い曲だから、一回、聴いてみてほしい。
ハーフタイム(BPMが半分になる)のあとも、ずーっとギターソロが続くのは、僕からの提案なんだよな。そしたら超速弾きをしてきた、という(笑)。
ドラムはメタルだしベースはチョッパーだし、ギター二本はそこを泳ぎまくるし、ボーカルは阿呆だし。このセッションバンドが続いていたとしたら、物凄いことになっていただろうな……。
ま、歴史に〈if〉はないぜ。それこそ、「もしもストーリー」は、小説でやればいいだけの話さ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)