第4話 動かぬ証拠は顔射された聖女の顔に

文字数 4,714文字

 「俺を不愉快にさせたな。それは、お前の体をもって償え」

 会話のイニシアチブを握ったグランが、クロエに迫る。

 ここから、グランが風刀でクロエのローブを引き裂いた時へと時間の流れは戻る。



「い、いや、やめ、やめなさい! これは冒涜です! 何と穢れた冒涜!」

 クロエの薄く血管が見える真っ白な両方の巨乳を両手で揉みしだき、顔を埋める。
 男を知らない象徴のような綺麗なピンク色の乳首を舐めて吸い、甘噛みする。
 乳輪も大きくて乳首と同じ色をしている。
 高等白魔導士は、胸部が美しくないとなれないらしい。

 神殿の聖女だけが着けることを許された、十字のネックレスを口にくわえながら、

「お前、男を知らないだろう? 
 ならば、俺がお前にとって初めての男になるのか」

 と下卑た笑みを浮かべる。
 黒魔法と全く異なるグランの特技は、女に快楽をあたえることだ。
 それは相手が処女でも関係ない。

「な、何て卑猥なことを……! 私は世界一神聖な神殿・デーアの、あん、イヤ!」

 グランの手が股間に伸びてきて、クロエが女の部分を見せてしまう。
 グランは力づくでクロエをテーブルに座らせ、両手で強引に脚を開かせた。

「世界一神聖な神殿・デーアの聖女の股は初めて見る。
 しかし、聖女は全員、こんなに剛毛なのか?
 秘められた女の園を守るために、毛深くなるものなのか?」

 クロエの股間を覗き込みながら、グランは言葉で責める。
 その本音は巨乳に続き、ロリ顔に不似合いな股間の剛毛っぷりに驚いていたが。
 秘部が見えないほど、生い茂っている。
 秘部に伸ばしかけた手を、恥辱と屈辱でクロエが掴まえようとする。
 パシンッ! 
 とグランはその手をぶった。

「この期に及んで、悪あがきをするな。無断使い魔の件を忘れるなよ」

 キツク叱るとクロエは目を伏せ、手を引っ込める。
 これで、クロエの体をゆっくりと楽しめるだろう。
 帰りが多少遅れても、愚鈍なパーティメンバー達は何も気付くまい。
 リーナは別だ。
 だが、吸血鬼と戦った後だ。
 きっと疲労は濃く、自分の帰りなど考慮する余裕はないとグランは高をくくる。

 改めて、クロエの股間をゆっくりと鑑賞する。
 尻まで生えた黒々とした毛は手入れがされていない。
 ボサボサに縮れている。
 そのナチュラルさが卑猥で、淫心がかきたてられる。

「じ、ジッと見ないでくだ……さい」

「恥ずかしいのか?」

「は、恥ずかしいに決まっているでしょう!」

 まだまだ聖女としてのプライドを保っている。
 そうでなくては面白くないと、グランはほくそ笑む。

「では鑑賞をやめて、本格的に楽しもうか」

 言うなり、剛毛を指でかき分ける。
 鬱蒼と生い茂った密林から、鮮やかなサーモンピンクの秘部が現れる。
 処女の割に肉厚なひだ肉。

「男を知らないのに、まるで誘うようなアソコを持ってるじゃないか。
 持って生まれた才能かな。さすが聖女だ」

「何て卑猥な言葉を私に……あん……!」

 秘部の肉壁に埋もれた肉真珠を指で摘まんでやると、思わずクロエが喘ぐ。
 グランは二本の指でひだ肉を左右に開く。
 秘部の奥まで見通せる。

「中も綺麗だな。神に使える聖女に相応しい」

 からかうと、プイッとクロエが顔を背ける。
 その頬が朱色に染まっているのを、グランは見逃さない。

「お前がいつまで聖女としていられるか、試してみょう」

 そう宣言したグランの指が、自在にクロエの股間を弄ぶ。
 肉真珠をさすって摘まみ、軽く引っ張る。

「あっ……! あん、だ、ダメです! は、はしたない……!」

「はしたないのは、どっちだろうな? この音が聞こえるか?」

 グランの一本指が秘部に出入りする。
 肉真珠責めでたっぷりと愛液で濡れた秘部が、ジュボッジュボッと卑猥な音をたてる。

「や、やめなさい! 不浄です!」

「不浄、ね。最も不浄なのが誰で、どの部分なのかさっさと教えてやる」

 秘部を一本指で捻るようにピストンする。
 ブジュッと愛液が溢れ出す。
 悶えないよう、クロエが固く目と口を閉じる。
 一本指の愛撫で秘部を拡張し、二本指を突っ込む。
 ビクンッとクロエの体が震える。
 二本指を根本まで突き刺し、奥で軽く曲げながら、ゆっくりと出し入れを始める。

「あはぁ……な、何と……神をも恐れぬ……うんっ!」

 秘部へのピストンを早めると、クロエは言葉を続けられない。
 初めて経験する股間から体中にじんわりと広がっていく快楽に戸惑い、徐々に理性が霞みががっていく。

「お股を出入りする俺の指に、聖女さん、あんたの陰毛が絡みついてきやがる。
 こんな経験、俺も初体験だ」

 言葉と指でたっぷりと愛撫される度に、クロエの口から言葉でなく喘ぎが洩れる。
 愛液も太腿を伝うほど溢れ出る。

「仕込みは充分だな。聖女さん、いよいよだぞ。
 あんたは処女を失う。神の加護とやらも、これで失うのか、試してみよう」

 そう言うなり、グランはクロエを立たせ、体を裏返す。
 腰から下が麻痺したように力が入らないクロエは、されるがままだ。
 クロエの両腕をテーブルにつかせ、尻を突き出す格好にさせる。

「や、やめなさい……やめて……お願い……」

 堕ちた。
 聖女が陥落した瞬間を味わいながら、グランは自分のローブをはだけ、ペニスを露わにする。

「ヒッ!」

 現れたペニスの壮絶な巨大さに、クロエが悲鳴を上げる。
 その悲鳴に満足しながら、グランはクロエを串刺しにした。



 クロエの顔を放出した白濁液で犯しても、まだ満足などしない。
 何しろ永遠に勃起し続け、精子は枯渇しないのだ。
 処女ならではの締め付けの強さに満足したが、まだあと数発は犯さないと、収まりがつかない。

 その時。
 激しい音とともに、小屋の扉が破壊された。
 振り返らずとも、侵入してきた者達が発する魔力で誰か分かる。
 戦士のムサイ。
 タンクのウザイ。
 白魔道士のターリロ。
 賢者のニンチ。
 そして、リーナ。
 
 クロエという上物(じょうもの)に、熱中し過ぎたか。
 それでも愚鈍な四人なら、接近すれば分かる。
 何より、自分を追跡できない。
 リーナだ。
 吸血鬼と戦った後でなお、高度な追跡魔法と存在隠しの魔法を使えるとは。

「これで終わりだな、黒魔道士さんよ」

 戦士のムサイはフザけた口調と裏腹に、顔は強張っていた。
 戦士としてストイックな修行を積んだ者に、凌辱は許されざる行為だ。
 ただムサイは、そうした戦士のストイックで崇高な精神とは無縁だが。
 凌辱する側の人間だ。
 顔が強張っているのは、上物の女をグランだけが楽しんだことへの嫉妬でしかない。

「リーナへのストーカー疑惑だけでも追放ものだったからな。
 これでケリがついてスッキリしたぜ」

 タンクのウザイは、心底嬉しそうだ。
 リーナをモノにしたいのは、グランだけではない。
 同じパーティメンバーなら、誰でもリーナに発情する。
 強敵だった幼馴染のメンバーを、これでパーティから駆逐できるのだ。
 嬉しくてたまらないだろう。

 グランがリーナのストーカーだという噂は、パーティが世界ランキング一位だけに、広い範囲で広まっていた。
 それを理由に大国・ラントを初め、多くの国がグランのパーティ在籍を快く思っていない。
 吸血鬼打倒の命を受けた上位パーティは、資金や物資の援助を各国から受けている。
 その打ち切りを検討する国まで現れるほど、グランは疎まれている。
 ストーカーだけが原因ではないが。

「お前が切り刻んだローブから察するに、
 被害者の女性は、私と同じ高等白魔道士ではないか。
 しかも、神殿・デーアの聖女か。お前の今回の所業、死罪に値する」

 クロエと同じ白魔道士のターリロの目は、怒りで燃えている。
 信仰心の欠片も無いくせに。
 しかも前衛職二人と同様に、リーナの体を狙っている。
 どこが「白」なのか、グランは一度本人に聞いてみたい。

「お前さんには、かつて世界ランキング二位であったパーティの、誰じゃったか……
 アビスじゃ! 勇者であるアビスを凌辱した疑いもかかっておったのう。
 あの件の真偽はウヤムヤだが。だが、今回は違う。
 現行犯じゃ。大人しく罰を受けるがよい」

 賢者のニンチは表情を変えない。
 あくまで冷静に、グランを罰する気だ。
 結論はターリロと同じく死罪にしても。
 ニンチも年甲斐もなく、リーナを狙っている。
 ただ、老いぼれた陰部が勃つかどうか怪しい。

 リーナは何も言わず、視線が虚空を彷徨っている。

「お前達は、俺を牢獄に入れて死罪にする気か。
 そのためには、俺をどこかの国まで連行する必要がある」

 グランの言葉に、四人が一瞬怯む。
 ニンチはグランの黒魔法を役立たずと言ったが、それは威力の問題ではない。
 逆だ。
 パーティメンバーを巻き込むほどの広範囲な破壊力に、何度も四人は負傷している。
 身をもって、グランの強さは知っている。

 リーナだ。
 グランを連行するとしたら、リーナの能力は不可欠だ。
 そのリーナの視線はようやく焦点を結び、口を開ける。

「まずはターリロ、彼女を介抱してあげて」

 リーナの指示通り、ターリロがクロエの介抱に向かう。
 だが、

「近づかないで! 男の人は誰も近づかないで!」

 と拒否される。
 大人しくターリロは下がった。
 顔が白濁色まみれだが、彼女の意志を尊重した。

 リーナは溜息をついて、そんなクロエを見やる。
 顔から垂れた白濁液が、巨乳にかかる。
 大きな乳輪の中に咲いたピンク色の乳首に引っ掛かる。

「あんたは、私との約束を破ったわ」

 心なしか、リーナの声は震えている。

「約束?」

 言葉を発したムサイを筆頭に、他の四人は怪訝な顔をしている。

 神殿は決して認めていないが、魔法技術院はついに真相に辿り着きつつある。
 それは、魔法と精力の比例関係。
 精力が強いほど、魔力も大きくなる。
 性器が大きいほど、火・水・風・雷・土・闇・光の魔法属性が増える。
 性器が固いほど、魔法防御力が強固になる。

 性と魔法の一致。
 その真理が明らかにされつつある。
 精力を使えば、魔力はその分落ちる。
 そして敵は、いつ襲ってくるか分からない。
 ましてこのパーティは、神出鬼没の吸血鬼を絶滅する命を受けているのだ。
 吸血鬼側から、いつ奇襲を受けても不思議はない。
 誰にも話していないが、グランはもう一つの理由で複数国から命を狙われているが。

 グランの黒魔法がパーティの生命線であることに気付いているリーナは、グランに自慰すら禁じた。
 街で娼館に行くなど論外だった。
 他の四人の目もあるので、どのみち行けないが。
 だから野営したときなど、夜中にリーナを含む他のメンバー達の聴覚を封じ、存在隠しの魔法まで使って自慰行為を行っていた。
 吐き出さなければ爆発するほど、精力が次から次へと湧いてくるのだから、仕方ない。

「お前の言うとおり、俺はお前との約束を破った。
 それで、どうする? 力づくで連行するか?」

 グランとリーナの間に、剣呑な雰囲気が漂う。
 他の四人が恐怖を感じるほどの、力と力のぶつかり合い。
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