バレンタインデーに売られているチョコレートの味を調べてみる ブリーフィング

文字数 1,072文字

さて、外道らしく自分と一切関係がないであろう項目を調査していくことにしよう。
さすがに無職の分際で女性からチョコレートをもらえるわけがないので、自分とは一切の関係がないだろう。
でもまあ、やってみる価値はあるんじゃないかな?

価値がないものなんてこの世にないが1000円で買える豪華絢爛なチョコレートにどのような価値があるのか知らない人も多いだろう。

ん?

秋照男性なのにバレンタインデーの買い物客に紛れて精神的に平気かって?

実はのう……以前、文章を習っていた先生が女性向けの同人誌の会場の取材に連れていかれてね、その時、意外と男性が多かったことを語っていたんだ。

最近はLGBT認められてきてるし、平気だろ。

ぎゃははははは!

では具体的な計画を練っていきます。
調査によるとバレンタインの予算は500円から1000円と言われています。
だって、そうネットに書いてある。
これはただのプロパガンダです。

知ってるかな?

結婚指輪は給料の3か月分というメッセージを発したのはダイヤモンドを加工している会社だということを?

同じ理論で先ほど挙げた値段の指標もプロパガンダであることがわかるかと思います。

つまり!

企業は1000円のチョコレートに最も力を入れていると逆算して推測できる!

俺が狙うべきは1000円のチョコレート!

これに決まり!

とする一方で2015年に配布されたネット情報によると、5000円以上の予算を用意する人が一定数います。

とどのつまり、予算なんてプロパガンダでしかないという結論になっていきますねえ!

枝葉の議論は本筋ではないので省略するとして、秋照は次の3つのチョコレートを食べ比べます。
① ブラックサンダー

理由

言わなくてもわかるね?

② モロゾフ ゴールデンファンシーチョコレート9個入

理由

1000円ぐらいだったから。

③ お店に入って目の前にある商品

理由

価格という自分自身のバイアスを相殺するため、困難ではあるが無作為性を持たせるため。

事前の計画はこんなところです。
いろいろあるが、以前作者が通っている無職収容施設で匿名の悩みを解決しあう雑談会がありました。

中身は「友達がいないので推しのライブにいけません」だった。

秋照は「好きなら一人でも行け」と言いました。

ご覧になっているあなたが仮にイベントに乗じて告白をしようとしているのであれば、作者からの一言は以下の通り。

バレンタインなんて、所詮企業が生み出した虚構、人々の欲望が生み出した偶像、意味も喜びもない形骸化したお祭り、まじめに相手したところで疲弊するだけ。
恋と愛は明確に区別し、愛のない恋を固く禁ずる。
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