突然の来訪者
文字数 947文字
何も手につかない。スマートフォンが何度も振動する。きっとTalkmanの通知、それも好きな透人君からの。
それよりも先に考えてしまう死の恐怖。
楓が来た。声で分かった。私は布団の中。
それよりも先に考えてしまう死の恐怖。
楓が来た。声で分かった。私は布団の中。
布団の中から楓の泣き声が聞こえる……。私はなけないよ……さ。涙は楓が来る前に全部枯れちゃったから……。
一時間くらいいたのかな……。楓は帰っていった。私はようやく布団から出た……。外を見るともう暗くなっていた。
一時間くらいいたのかな……。楓は帰っていった。私はようやく布団から出た……。外を見るともう暗くなっていた。
独り言。誰も私の声を聞いている人はいない。
でも、自分の死に向き合えた分少しは冷静になったのかな……。
また通知音。私は少しスマートフォンを見てみた。
案の定、透人君から。私はそのメッセージを開いてみる。
でも、自分の死に向き合えた分少しは冷静になったのかな……。
また通知音。私は少しスマートフォンを見てみた。
案の定、透人君から。私はそのメッセージを開いてみる。
返事しないと……既読無視したら……嫌われちゃう……。
でもどうせ、半年後には私はもういない……。
こんな顔なのに……。会える訳ない……。
それにもう夜の十時……。
その時病室のドアがノックされた……私が答える間もなく、ドアが開いた。
それにもう夜の十時……。
その時病室のドアがノックされた……私が答える間もなく、ドアが開いた。
ドアの向こうにいたのは私と同じこの病院の入院着を来た男性。
私に気づくとどんどん近付いてくる。
私に気づくとどんどん近付いてくる。
この声は毎晩電話してた優しい声だ……。
私は泣き顔を見せたくなくて、思わず布団に顔を埋めた。
分かるわけない……PTSDは命にかかわる病気じゃないんだもん……。
私は布団の中からそう叫んでしまった……。違う私はそんなこと言いたかったんじゃない……。
私は最低な女だ……。
その時私のベッドに何かが座った感触が。もちろん透人君。