10話 エピローグ

文字数 812文字

 タケヤマは王室にいた。しかし前回と違うのは彼がスーツを着ていること。

「タケヤマさん。緊張しすぎじゃ?」

 警備省の制服を着てタケヤマの隣にいる冴木はそう呟く。冴木の隣には同じく制服を着たアルバが。

「うるさい。緊張するわい。なにせ王様から直々に褒美が貰えるとなれば」

 その時王様が自分の部屋から玉座へと向かって歩いてきた。

「おうおう。ご苦労じゃったな皆の衆。それでまずタケヤマに褒美を与えよう」

 カイゼル王がそういうとどこからともなくメイドの女性が風呂敷を持って現れた。そしてタケヤマの目の前に行くと、タケヤマの身長に合わせるため膝を付きその風呂敷をタケヤマに手渡した。

「ありがとうございます」

「中はほんの少しじゃがお金となっておる」

 タケヤマはカイゼル王がそういう前に好奇心が先行して風呂敷を開いている。
中には分厚くまとまられた札束が5束も平積みされていた。

「あ、ありがとうございます!!」

「またお願いすることがあるじゃろうが頼むぞ。では帰ってよし」

 タケヤマは深く一礼をすると、冴木にグッドのジェスチャーをして王室間から出ていった。

「冴木!! アルバ!! 良くやったの!! 警備省の支持率も今回の事で大幅に上がったぞ」

「お褒めの言葉ありがとうございます」

 アルバはそう言うと片膝をつき頭を下げる。

「次の仕事だが世界的アーティストが我が国にコンサートをしに来る。そのアーティストの警護を頼む。この仕事はまだ日にちがあるからの。しばらくは城下町で遊戯を楽しむといいじゃろ。では下がって良いぞ」

 カイゼル王にそう言われると、冴木とアルバは頭を下げると王室を後にした。


 大仕事を終えた冴木に、次に襲いかかる仕事はアーティストの要人警護。世界的人気を誇るアーティストに迫る黒い影。
 冴木はその影からアーティストを守りきることが出来るのか……。

終わり。
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