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龍神の涙
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【エピローグ】
文字数 193文字
空には月も星もない。
雷雨で停電をした街は、街灯すら燈らない 。
ーーー真っ暗な夜だった。
「停電になるなんて…やっぱり、お天道様が怒ってる。」
沙楽
(
さら
)
が小さく
呟
(
つぶや
)
き
俯
(
うつむ
)
いた。
「それは、果たして俺らが離れることに怒ってるのかな…それとも。」
魁人
(
かいと
)
が、美しい口元を歪めながら窓の外に視線を向ける。
龍神が2人の替わりに泣いているのかもしれない。
運命は、今夜も彼らを
鱗
(
うろこ
)
だらけの
塒
(
とぐろ
)
で
絆
(
ほだ
)
し続けるのである。
〈了〉
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龍神の涙
【華田もも】
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【プロローグ】
【episode1-空が怒ってる】
【episode2-夏祭りの夜】
【episode3-君を探して】
【episode4-春の輪】
【episode5-愛おしい背中】
【episode6-新たな季節】
【episode7-新たな命】
【episode8-絡まる糸】
【episode9-沼の門口】
【episode10-一途の望み】
【episode11-電話のベル】
【episode12-麗らかな懐】
【episode13-わがままな午下り】
【episode14-龍神の涙】
【episode15-花とブラック】
【episode16-離別の時】
【エピローグ】
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