第015話:クラムビーチ最終編!ゼルガスとの出会いと沖合ダイビング!!(中編)
文字数 4,031文字
空気の無い "水中世界"――。
※ ダイビングスーツに着替えても
アイコンは通常通りの表示しています。
海中ではスノーケルを加えている為、彼等の
台詞は()表記となりますので、読者も
ダイビングしている感覚で閲覧の程
宜しくお願いします。
シルドラ達は
ヴァールブルク海賊団、船長ゼルガスとの
出会いを経て、船に乗せて貰う事に成功。
もちろん、それは地図製作の為――。
そして現在、ダイビングスーツに
着替え終わった彼等は一目散に海に飛び込み
シルドラは海に棲む魚を研究。そして
2人はただ単純に楽しんでいた。
ゲージに組み込まれたタイプ、ウォッチタイプなど
形は様々で、水中に後何分入れるか? や
最大深度や経過時間、水温などの情報が確認できる
ハイテク器具の1つ。
※コンソールゲージとは……
タンクの空気量を示す残圧計、深度を示す水深計
方位を示す為のコンパスが
一体になった計器盤の1つ。
どっちにしてもダイビングをやっている方から
したら必須な為、常に気を配って
ダイビングをしないといけない。
*尚、作者である自分もダイビング経験者です――。
何処までも広く果てしない海を
優雅にフィンを付けて人魚のように泳ぎながら
海中探検や様々なティブルエイドでしか
出会えない生き物を目にして感動している……。
光に導かれるかのように、
見た事がない色とりどりのお魚?
いや、違う……。
滅多に出会う事が少ないフレンドモンスターに
奇跡的に遭遇する事が出来、海の中で
巡り会えた奇跡に心輝かせている。
この子の名前は "フィラン"。
海中、いや深海に棲む美魚族の1匹に
分類されている。ただ、拠点となる地が無い為
常に移動をしながら居住しているけれど
その際に友達と迷子になってしまった。
あまり人間と接する事が無い為、出会う事すら
奇跡的に近い。そう、要するに滅多に出会えない
レアな存在。
ただ、フィランはシルドラを見ても
怖がる事は無くどっちかと言ったら友好的な性格。
彼は一番海に詳しいゼルガスに
アクアヴェークの詳細を聞こうと
ダイビングを終え、船に
戻り始める――。
****
ミルフ、レブロンサイド――。
スピード勝負に発展していたミルフvsレブロン。
一足先にタッチした者が勝ち。
2人はすっかりダイビングしている事を
忘れているかの如く、もう少しでタンクにある
空気が無くなる事も知らずに目の前に居る
サメに釘付け。もはや勝負――。
ただ、その時海面に投げ入れられた
取り引き網に引っ掛かってしまい、足を
取られてしまい、思うように
泳ぐことが出来無い……。
ここはヴァールブルク海賊団の船――。
フィランを連れて出て来たシルドラは
自分で見た景色を地図に一字一句逃さず
記している中、ゼルガスはなかなか
上がって来ないミルフとレブロンに
痺れを切らしてしまい、
遂に強硬手段としてどんな重みにも
耐えられる取り引き網で
2人を魚と見立てて釣り上げる事に……
はいっ、親分!!!!
ミルフの体重、〇〇kg(ナイショ♡)
2人の筋肉質な身体vs頑丈な取り引き網は
見事にどんな魚でも捕獲できる網の勝ち。
総出で引き上げると、同時に
ミルフとレブロンの周囲を
泳いでいた魚も捕獲出来た為
まさに一石二鳥――。
ただ、船長のゼルガスだけは2人の
身勝手な行動に苛立ちを隠せずに
海の危険さを教える為、説教をし始める……。
海って言うのは何処に危険が潜んでるのか
分からない。お前等が遭遇した海面から
背びれが出てたオーストシャークは
サメ界の中で攻撃的。そんでもって
アイツが持つ歯の殺傷能力は高い……
ゼルガスは海賊団の船長として
海の厳しさ、恐ろしさを身に染みている為
強く2人に当たってしまうけれど、
彼の場合は温厚過ぎるのが正解。
"相手との関係性を悪化させる"
"怒る事は身体によくない"
これは全て両親の教え。その為笑顔で
接する事が大好き。ゼルガスとも
会ったばかりなのに、海に棲んでいる生き物の
生態を聞いたりして地図に書き記している位――。
そしてミルフとレブロンにも
海中で会ったフィランの事を伝え始める。
ここはクラムビーチ。
岩礁に当たらないように
初めてシルドラ達に会った場所付近に
停泊し、磯遊びしていたゴッシュと無事に再会。
※磯遊びとは……
カニやヤドカリ、小さな魚達を目の前で
見て触れる事が出来る体験。1年中楽しむ事が
出来るけれど、多くの生き物たちが見られたり
気温、気候を考えると4月~10月が
シーズンオン。子供達だけでなく大人も
ヴァールブルク海賊団の船長ゼルガス、
そしてゴッシュとのお別れが近付く……。
そしていよいよフランバージュの
リーダー "アレドシア" 始動。
第016話へ続く――。
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