第9話 裏切り者

文字数 6,734文字

ー サクス 森林地帯(地下水路側) ー

(うわ寒…って…あぁそうだ、外は雪...だったな)

ようやく地下水路から脱出したシンとサイゾウ
外は相変わらず凍える風と夜明け前という事で少し暗く、周辺にある川や森も診療館側の森林地帯とは
全く異なる鬱屈とした雰囲気を醸し出していた

「サイゾウさん、この道はいったい…」
「この道は、サクスにおいて非常に狙われやすい道だったゆえ、かつての王達が敵の侵入を防ぐ【罠】を張り巡らせた場所でござる」
「わ、罠っ?!なんでそんな危ない道をわざわざ…」
「抜け道があるから、でござるよ」
「抜け道?」

サイゾウの話によると、この森には
罠に掛からずに済む安全な抜け道が存在するのだが
歴代の王達が対策として設置した罠が
度が過ぎるほどに数が増えた事で

敵味方問わず多くの犠牲者を出してしまった

地下水路とはまた違う恐ろしさを秘めるこの場所は
今ではほとんどの者が近づく事はない
だからこそ、サイゾウはそれを逆手に取って脱出を図ったのだという

「…あんたも中々恐ろしい人だな、良い意味で……多分」
「ふっ…さようか。ちなみにあそこの川の底を見てみるがよい」
「え?なんでですか?」
「見ればわかる」

サイゾウに軽々しくそう告げられて
シンはまさかなと嫌な予感が渦巻きつつ
恐る恐る川底を見てみると

「なっ...!」

それは人間や動物などの【骸と化した大量の屍】
大半はおそらく張られた罠によって命が絶たれた光景であるように見えシンは思わず絶句したが、サイゾウはさらに信じられないことを告げる

「先ほど伝えたはずでござったが...あのモンスターに襲われた者達もあの水路からここへ流れ着いているのだ...誰にも知られぬまま、罠に堕ちた者達と共に、な」

再び話の繋がりが見えてきた途端
シンの顔色はみるみると青ざめていく
無慈悲に闇へ葬られる多くの命
そしてそれは、誰の目にも耳にも入らぬまま
忘れ去られていく現実

だが、それでも………真実への道は…まだ遠い


【第9話】



「...確認できたのなら、参るぞ」

そう言ってサイゾウは歩き始める

…思えば、彼と会ってまだ非常に間もないが
彼は自分を駒として見ながらも命懸けで助けてくれた
皮肉な口ぶりと態度が目立つ傍らでも
信頼を寄せてくるような言動が見え隠れしたりと
何故、人の感情を煽るような言動ばかりするのか

単純にシンを試しているのか?
目的のためだけに?
必要最低限でも自分が
信頼できる存在であるかどうかを
確かめているのか?

…それとも、別のなにかがあるというのか?

(そういえば、サイゾウさんはある者らの【秘密】を探ってるって言ってたよな…それに、モンスターの話も…兵士達のことも俺に話してくれた…どうしてそこまで…)

ある者らの秘密…きっとそれが
サイゾウの目的における最も重大なヒントで
答えでもあるのかもしれないと、シンは推測した
考えれば考える程サイゾウに対して
強い疑問と予感を感じざるを得なかった

それに…

「否、あれはこのモンスターを生み出した元凶…【癒晶石(ゆしょうせき)】…でござるよ」

(癒晶石…ハッキリとは思い出せないが、どこかで聞いたことのある名前だった…きっとあの石にもサイゾウさんの言う秘密や、俺の記憶について何かが隠されているのかも…)

様々な憶測の中で
シンはサイゾウの後に続いて森へ入るのだった

ーー

抜け道から罠のある道なりを見渡すと
血で錆びれた仕掛けや
無法地帯と化してる鎖や刃物の山
あの小さな川へと誘うような断崖絶壁など

彼の言うとおりここは、敵味方問わず
犠牲者を増やす恐ろしい森林地帯
人はおろか動物すら寄せ付けない
この禍々しい雰囲気
しかも、今は雪と風が吹き荒ぶ【冬の月】
この時期にもし罠に掛かってしまったら
より死を早める事になる

どう足掻いても絶望とはこういう事なのだろうか…
だが、最も恐ろしいのはこのようなものが
サクスにおいて

と化してるのならば

この都市は、本当に狂ってる

(サクラはあんなにも綺麗に咲いてるのに...)

最初に見たサクスの汚れの無い美しい街並みが
もはや懐かしく思えるシンであった

複雑な心境を抱えたまま
抜け道を脱すると

「.......っ!!」

そこには彼らが森から出てくるのを
まるで予想していたかのように四方八方と
あちこちに待機する
かつてサイゾウと共にいた忍達の姿が

「小僧共々生きておったか、サイゾウ」

彼の声、聞き覚えがある
確かサイゾウと共に自分を捕らえに来た忍だ
今ではサイゾウがこちらの味方となり
彼らとは敵となった事は重々理解しているが…

「あんた達はサイゾウさんの仲間...どうしてここを通ると分かったんだ?」
「ふんっ!脱獄犯と裏切り者に教える義理などない!」
「なんだと!」
「…」

忍が低い声ではっきりと伝えるも
サイゾウは全く顔色を変えないまま
無言で忍達に視線を向けていた

「ふふ、サイゾウよ。裏切ったかつての同胞に逃げ先を探し当てられて言葉も出ないか?…哀れな奴め、だがもう遅い…一度大殿と我々を裏切った以上…ここで成敗してくれる!!観念しろ!!!」

忍達は一斉に刀を抜いて構えた
しかし、この時だけは妙に煮え切らない態度で
ずっと沈黙し続けるサイゾウ
彼のその不可解な行動が
未だに理解出来ていない、が

今シンが、一番理解出来るのは…

「理由はどうであれ俺のせいでサイゾウさんがアンタらを裏切るようなマネをさせたのは事実だ。本当に、悪かった……でも、今の俺達にはどうしてもやらなきゃいけない事があるんだ!!」
「なんだと?」

シンはシンなりに彼らに向けて決意を示した

「やらなきゃいけない事とは、どういう事だ?」
「サクスが隠す多くの罪と秘密。それを暴く為に俺達は戦ってる…今はまだ分からない事だらけで信じられない話かもしれないけど、アンタらを裏切ってまで戦おうとするサイゾウさんの決意を…俺は、無駄にはしたくない!!だから捕まる訳にもいかない!たとえ、邪魔する奴が同胞である、アンタらであろうともな…!」

「!!」

シンの確固たる決意の旨に
思わず目を見開かせるサイゾウ
だが忍達からはそんな決意に対して
思いもよらぬ言葉を耳にする

「そいつの決意?サクスの罪?秘密だと?ふんっ!そんなもの、我々の知ったことではあるまい!!我々忍はただ!下された命に従い執行するのみよっ!!」

「な、んだって?」

自分の都市(くに)で起きた出来事に
彼らはどうして無関心でいられるのか?
どうして、彼らはそんな簡単に
元同胞の気持ちをあしらえるのだろうか?
本音?それとも分かっててそんな素振りを?

どちらにしてもこれは
サイゾウにとって、悲劇以外の何ものでもない

「さて、お喋りはここまでだ...」

スッ...

忍が手をあげると忍達がジリジリと迫った
シンもやむを得ず鞘から剣を抜こうとしたその瞬間

クスッ…

沈黙を保っていたサイゾウから
小さくとも不気味な笑い声が聞こえた

「き、貴様っ!何を笑っておる?!」

(サイゾウ......さん?)

焦って声を荒らげる忍
しかし当の本人は先程から声を抑えつつも
人の事を面白可笑しそうに腹を抱えて笑っていた

「…あぁ…これは失敬、そなたらが、これほどまでに無知で滑稽な奴らだとは思わなくてな…」
「なんだと!...貴様っ何をたわけた事を.....!!」

沈黙し続けていたサイゾウからようやく

が浮かびだした

「たわけてるのはそなたらの方であろう?...まぁ、頭領やそなたらに命を下した者はそなたらを命令を聞く従順な犬としか見ておらぬだろうな…王だろうと政府だろうと、ましてや…部外者(よそもの)が主だとしても...」

「なんだ、と...っ!!」

(王や政府はともかく…部外者が、この人たちに命令?…まさか、サイゾウさんの言うある者らっていうのはその部外者だというのか?)

話の展開がますます不可解で混沌と化していく
一方忍は図星を突かれたように動揺すると

「な、ならば貴様には分かってるというのか?我々に命令する者が誰かを...!!」
「何故そのような事を裏切り者の拙者に聞くのだ?もしやそなたら…命令したのが誰かも分かっておらぬまま任務を遂行していたというのか?…やれやれ、忍ともあろう者が自分の主も分からぬとは…忍として世も末だな」

「だ、黙らぬかっ!!!...もうよい...問答などもはや無用だ、サイゾウ...我ら忍を侮辱した罪...万死に値する!!」


怒り狂った忍達はさらに距離を縮めてきた
正直彼らを煽ったはいいものの
戦局としては完全に多勢に無勢

先の戦いでの傷は全く癒えておらず
しかも背後は抜け道はあっても
戦いにおいてはリスクの高い罠だらけの森
手詰まりにも思えるこの状況でサイゾウが
シンに小さく呟いた

「...コレを使ったら、その隙にここから逃げるぞ」
「コレ?」

下を向いてみると
彼の手には小さな煙玉が握られていた
それを見てシンはそれを使って何するかを
すぐに理解して静かに頷いた

一歩、二歩と…
寸前にまで彼らが迫ってきた時
サイゾウは勢い良く煙玉を地面に放り投げた

ボゥン!!!!!

「!.....っ!え、煙幕だとっ!?」
「げほっげほっ...な、なんだ、こりゃ!目が!すげぇ染みるぞ!」
「ぐぅう...いってえええ!!」

目が染みる程度(?)の酸味のある香料を含んだ煙玉で忍達を撹乱したサイゾウ、そしてすかさず煙幕を掻い潜り全速力で共に走り出したシンであるが

「げほっげほっ...なん、なんだよあの煙、げほっ!」
「もっとしっかり目を瞑らぬからそうなるのだ...まぁ多少なりともタフなそなたであれば…それくらい問題なかろう」
「や、やっぱりアンタ、俺をなんだと思ってるんですか!?」

「言ったであろう、そなたは…拙者の【駒】であると」

清々しく言い切ったその何食わぬ表情
はらわた煮えくり返るような思いであったが
背後から大量の苦無が降り注いでくるせいで
もうそれどころではなかった

「き、貴様らぁぁぁ!!逃がさんぞおおおお!!」



「...タフなのはシン殿だけではなかったようだな」

(ぁあっ!!ちくしょう!!...こうなったらなにがなんでも逃げてやるっ...こんな人に笑われて死ぬくらいなら、あんな人達にむざむざと殺されるくらいなら、絶対に逃げて、生き残ってやる!!!!)

どこかやけくそにも思える心境だが
シンの生きようとする意思は
あの時、記憶を失い死にかけていた頃から
全く変わりはしなかった


ーーー


ー サクス 花街道 ー

ブォオオオオオオオォン!!!!

「お!この音はもしや...脱獄犯が見つかったのか!?」
「よーしお前ら!!絶対逃すなよ!!脱獄犯どもを取っ捕まえようぜ!!」
「うおおおおおおお!!!!」


ーーー


忍達の猛追を交わす為に走ってる途中
まだ癒えていない傷が開いて痛み始めた

(ぐっ……く、そっ...こんな、ときにっ!傷が…!)

途中までは何事も無く夢中で走っていたが
今は弱音を吐く暇を与えぬほどに
忍達から容赦ない攻撃を仕掛けられ
次第に広がる痛みに苦しみながらも
シンは必死に耐えながら走り続けた

するとサイゾウが先頭立って走ると
細道へ入るよう誘導し始めた

「花街道の裏道は迷路とも言われておるが、近道もある故、そこから行くぞ」
「ま、また迷路、ですか~」

少しばかり項垂れるも他に選択肢が無いと見て
そのままサイゾウの意に従い細道へ入っていった
ちょうど忍達の視界を遮った後だったためか彼らは
完全にシン達の姿を見失ってしまった

「ぬっ!?いないだと?いったいどこへ...」
「まだ近くにいるはずだ!探せぇ!!」
「はぁっ!!」

忍達が散り散りになって探し始めると
ようやく静かになって安堵する二人だが

「…とはいえここもすぐに見つかるんじゃ」
「さて、どうでござろうな...この裏道は民が無断で作ってる道もあるゆえ...ここも把握してのはごくわずかにござろう」
「…は、ははっ…なんですかそれ、ほんと滅茶苦茶ですね...サクスも、あんた、も……………痛っ……!」

安堵ゆえか、笑った拍子にズキっとした
痛みとかすり傷であるが先程忍達が投げてきた
苦無がどうやら右足を掠ったらしく
じわじわと出血していたのだ

「…掠っていたのか」
「平気です。かすり傷なんで」

しかし、止血をしようにもシンのハチマキでは
長さが足りないため上手く巻けなかった
何か他に止血出来る布が無いか辺りを見回していると

スルッ…

「じっとしてろ」
「え、サイゾウさん?なんで」
「いいから」

いきなり指図してきたと思いきや
サイゾウは三つ編みを結って束ねていた
【赤いリボン】をなんの躊躇も無く
シンの右足の傷口に巻き付けた

彼の思いもよらぬ優しさにシンは

「あ、ありがとう…サイゾウさ…」

ギュッ!!!!

「痛っっったぁぁぁっ!!!!!!!!?ち、ちょ…な、何してくれるんですか~~!!」
「止血するのだからこれくらいしっかりと締めるのは当然でござる」
「いや、だからと言ってアンタ…そんなバカみたいに締め付けないでくださいよ…一瞬息が…止まりそうになったじゃないですか…」
「それだけ減らず口が叩けるのなら問題なかろう。それに、あの者らだけでなく、拙者に対しても啖呵切ってここまで着いてきたそなたがここで倒れられたら、拙者のこれまでの労力が無駄になるでござるからな」

「…!!」

それは、彼なりの配慮…なんだろうか?
いつもの素っ気ない態度とは裏腹に
口調はどこか優しさを微かに感じ取れた
そのせいかトゲのある言葉も全然嫌とは思わなかった

(……ほんと、わかんない人だなぁ…まぁ、根が悪い人じゃないから……いっか)

彼を真に理解出来るのはもう少し先になるだろう



…少しばかりの休憩ではあったが
息を整える分には申し分なかった
二人はそのまま迷路同然の細道を歩き出した

今のところ人の気配はなかった
何故ならサイゾウの言う通り道が多すぎるせいで
落とし穴に見える穴にも先に道があったり
裏倉庫となるものの中にも道が続いてたりと
いったい誰が何のためにここまで
面倒なものを作ったのか、今となっては誰もわからない

よほど把握してなければ迷子は確実
となるとサイゾウはどれだけ把握しているのか...?

だがその前に…

「...!」
「ん?どうしたんで...むぐ!」
「静かにせよ...妙な音がする」
「!!」

強引に口を塞がれたままシンはサイゾウと共に黙って耳を澄ませた

シュウゥウウウ...

(な、なんだこの音は...てかその前にこの臭いは?)

口を塞いだ手が離れるが
凄まじくツンとした刺激臭に耐えられず
自分で鼻を摘んだシン
気がつけば匂いは細道全体に蔓延していた

しかも、その匂いの正体は…

「毒ガスだ」
「どっ、毒ガス!?」

理解した二人は急いで出口をめざした
しかし、サイゾウが進む先々でガスが濃厚に撒かれ
出口なるものも行くにも下手に突き進む事は困難と見て渋々、別の出口を探し続けた

そうして幾度も毒ガスに耐えて
ようやく見つけた出口の先は...

「ぶはっ!...はぁはぁ...よ、ようやく出られ...」

「いたぞーーーー!!脱獄犯どもが現れたぞーーーっ!!」

「!?」

出られたと思って安心した矢先
今度は左右から一気に詰め寄ってきたのは
農具や護身用の剣などを携える民達であった...

「...嵌められたようでござるな」
「は、嵌められた?!...いったい誰に...っ」

「おぅ兄ちゃんたち!わりぃがこっちには生活があるんでな...大人しく捕まってもらうぞ!!」
「賞金首が二人...へへへ...がっつりいただくぜぇ」

欲望に呑まれながら血気盛んに迫り来る民達
だが彼らを相手に牙を向ければそれこそ真の罪人

この窮地、シンとサイゾウはどう乗り越える...?






(クビヲ......オトセ....コロ、セ)


【終】
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登場人物紹介

シン(20歳)

この物語の主人公。三年前、突如記憶喪失となるも性格は明るく感情豊かで素直な一面を持つツッコミ担当。記憶を取り戻すための旅でサクスへ訪れた際に出会った少女・リンクに一目惚れして以来ずっと恋心を抱き、とある事情から彼女を守ることを決意する。


使用武器:双剣

属性:風

リンク=アソワール(19歳)

この物語のヒロイン。医師を志す家庭的で心優しい少女、ある事件を機に【白きドラゴン・メビウス】を覚醒させるが原因も分からないまま敵にその身を狙われることになる…


使用武器:なし。ドラゴンの力のみ

属性:?

サイゾウ(24歳)

【雷の都市ーサクスー】の忍として暗躍するシンの協力者。優れた分析能力と卓越した弓の使い手であるが、性格はドSで毒舌家、その上大食漢という端正な顔立ちからは想像し難い一面を持っている


使用武器:弓、忍道具など

属性:雷

アン・ダルチェル=ミーナ(19歳)

愛称は【アン】でトレジャーハンターと名乗る少女。好奇心旺盛で楽しい事が大好きな魔法と抜刀術の使い手。成り行きでシン達と出会い、興味を示した彼女は彼らと行動を共にする。ナッドに対して、恋心を抱いてからは毎日猛アプローチをするが全く相手にされていない模様


使用武器:杖+仕込み刀

属性:地

ミルファリア(およそ200歳)

幼い頃シンに命を救われた妖精(亜種)。愛称は【ミール】

非常に穏やかな性格で忠誠心に厚く、主であるシンを家族のように心から慕っている。実は恐ろしい獣の力を宿した事が原因で妖精界を追放された過去を持つ


使用武器:大槍

属性:炎

ケイ=オルネス(27歳)

【黒きドラゴン・リュクシオン】を追う女性。

勝気な性格だが根は優しく、面倒見の良い姉御肌な気質を持つ。アクアで最も忌み嫌う氷の魔力を持っていることが原因で人々から【氷の魔力】と呼ばれ恐れられている


使用武器:なし(魔法で剣などを作り出すことが出来る)

属性:氷(水の魔力から派生した力)

ナッド=モルダバイト(42歳)

ファクティスの罪を暴く為、暗躍し続ける狙撃手の男。かつてはネオンのエージェントとして活躍していたが、ある事情で引退し今に至る。シンの素性を知る者の一人として常に彼の事を気にかけている


使用武器:二丁拳銃(メイン)スナイパーライフルなど…

属性:闇

ハル老人(74歳)

【雷の都市ーサクスー】の住人で、かつては医師として活躍してきたが、現在は小さな診療館に隠居して余生を過ごすお茶目で明るいご老人である


使用武器:(非戦闘員のため)なし

属性:(覚醒してないので)無し

セシア=ウヅキ(26歳)

現在【雷の都市ーサクスー】の王として君臨する【マダラス】の甥。王族の身でありながら政治に関心が無く、非常にマイペースでずっと本を読んでばかりという事から周囲からは「本の虫」と揶揄されている。


使用武器:刀(護身用)

属性:雷

エル・ブリッヂ=サルジア(38歳)

【魔法科学支援団ファクティス】のリーダー。

表向きは長年の研究と実験の末に作られたファクティスの奇跡の象徴とされる「癒晶石」を使ってこのセブンズシティを支える存在として幅広く活躍するが、彼らの実態などが全く明かされていない為…不審に思う者達も少なくない


使用武器:無し(詠唱魔法のみ)

属性:闇

ルーリア(18歳)

同じくエルに仕えるルーファの双子の姉。

普段は高飛車な言動が目立つが、苛立ちを見せ始めると口調が徐々に崩れ、終いには容赦なく罵詈雑言を浴びせるといった気性の荒さも併せ持つ。弟の放浪癖にはかなり辟易しているが、内心では狼狽える程ひどく心配している。


使用武器:鉤爪(召喚型)

属性:闇

ルーファ(18歳)

エルに仕える少年で、ルーリアの双子の弟。

基本何でも楽観的でエルに対しても砕けた態度を見せたり、姉に無断で散歩に出掛けたりするといった非常に自由な性格であるが、その実は計算高く目的の為なら手段を選ばないといった非情さを併せ持っている。


使用武器:魔符

属性:闇

ヴォルトス(50歳)

医師としてセブンズシティのあらゆる情報を網羅するファクティスのスパイ。エルとは旧友の仲で共にファクティスが築く理想郷を実現させるために戦う。根は温厚で争いを好まず、人を慈しむ優しさを持っているのだが…


使用武器:棍棒

属性:地

ディーネ=アストラン・ヴォーク(50歳)

セブンズシティで最も名の知れた【フルクトゥス海賊団】の船長。

強面かつぶっきらぼうな性格で非常に取っ付きにくい印象だが、実際は面倒見が良く仲間を大事に想いやり、戦いの際は常に味方の士気を上げるほどの圧倒的な強さとカリスマ性を持っている。


使用武器:大剣

属性:雷

キャビラ=ネイス(29歳)

ディーネの右腕とも呼ばれるフルクトゥス海賊団の副船長。

普段は誰に対しても温厚かつ紳士的な振る舞いを見せているが、その裏ではなんの躊躇もなく汚い仕事をディーネの代わりに請け負い、敵対する者には冷酷かつ容赦の無い態度を見せる。眼帯で隠された左目には非常に強力な魔力が秘められているらしい


使用武器:細剣

属性:地

ジョー=イルベルター(24歳)

喧嘩と女性をこよなく愛するフルクトゥス海賊団の特攻隊長。

横柄な態度と短気な性格からディーネとキャビラとは度々衝突しているが、実力は本物で時折ディーネに引けを取らないカリスマ性を垣間見せる一面がある…。リンクに出会ってからは彼女に対して徐々に興味を持ち始めるようになる


使用武器:青龍刀

属性:水

リンドウ=ラジェ・ル(31歳)

女性と見まごうほどの美しい容姿と振る舞いが印象的なフルクトゥスの医長。れっきとした男性で、大の男を余裕で担げるほどの怪力も持っているが、治療だけでなく皆の相談も全て聞く器の広さや繊細さ、リンクの秘めたる才能を瞬時に見抜くといった一面を持っている。


使用武器:大鎌(召喚型)

属性:闇

メイリン=ファオロン(17歳)

【炎の都市ーグレイー】の王女

非常に好奇心旺盛で燃えるように明るいじゃじゃ馬娘。実はサイゾウの事が少し(?)気になってる模様。王になるため見聞を広め日々精進する彼女…その真意は…?


使用武器:なし(素手で戦う)

属性:炎

シャオル=エリリ(22歳)

メイリンが幼い頃から仕えている執事。

とても気弱で泣き虫な性分であるが、メイリンを傍で見守ってきた分、大切に思う気持ちは誰よりも強いあまり、過保護で子供扱いをしてしまうこともしばしば…実は料理(特にスイーツ)が大得意


使用武器:なし(非戦闘員)

属性:無反応型の為、不明

アクアール(25歳)

【水の都市ーアクアー】の女王

非常におっとりとした口調が目立つが、王としての気品と礼節さを重んじる芯の強さを併せ持つ女性。メイリンとは旧知の仲で互いの都市を行き来するほど交流が深い


使用武器:なし(魔法で戦う)

属性:水

トルマリン(年齢不詳)

アクアールに仕える護衛剣士の女性

彼女の右腕として冷静沈着に対処する参謀役でもある

アイオラは後輩にあたる存在で彼女のことをあたたかい目で(?)見守っている


使用武器:長剣

属性:水

アイオラ(年齢不詳)

トルマリンと同じくアクアールに仕える護衛戦士の女性

生真面目であるがゆえに他人(特に男性)を警戒または敵視している節がある。その中でアクアールは最も信じるに値する唯一の人として非常に慕っている。トルマリンは先輩でありライバルだとも思っている


使用武器:ハルバード

属性:水

キョウ=アルヴァリオ(28歳)

アルヴァリオ財団を率いる若き商人

たった一人で多くの利益をもたらし

各都市の名だたる人物達の信頼を集める傍ら

邪魔する者には徹底的な制裁を加える非情さをも持つ


使用武器:ナイフ(メインは魔法攻撃)

属性:雷

オルティナ(26歳)

キョウに仕える女アサシン

過去に命を救ってくれた彼のために

影に徹しながら任務を遂行する

愛情深い故にアサシンらしからぬ

感情の昂りを見せるのがたまにキズ


使用武器:ナイフ

属性:炎

ソラ=シラヌイ(18歳)

ガイア出身の少年。病弱の母のために

身を粉にして出稼ぎし

恩人であるキョウに協力する

根は礼儀正しくて純真無垢な母思いである


使用武器:なし(拳ひとつで戦う)

属性:地

ロック=ガーナック(50歳)

【地の都市ーガイアー】の王。別名【豪傑王】

現在のガイアを統率し、民達の暮らしを案じるが故に

秘密裏に街へ繰り出す(そしてその度に妻デイジーに怒られている)

性格は豪放磊落で、家族と仲間を心から愛する


使用武器:大斧

属性:地

デイジー=ガーナック(50歳)

ロックの妻(王妃)。普段は良妻賢母の名に恥じない

振る舞いを見せ、ロックに対しては妻としてでなく

同志かつ幼なじみとして彼を叱咤激励する。

料理が大得意で料理長顔負けの腕前だとか…

結婚する前は踊り子をやっていた(らしい)


使用武器:鉄扇

属性:地

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