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文字数 238文字
何に怯えているのか
何が不安なのか
わからないけれど
光に音に匂いに
追われている
差し迫るモノは
暗闇から手を伸ばし
背後から
僕の中に入り込んで
通り過ぎていく
目を閉じても
支配されていく
耳を塞いでも
溢れていく
受け止められないのは
私の心が小さいから
それとも開いている扉が
ただの飾りだから
ちっぽけなこの姿を
月が照らす影が
いつまでも偽り続けるなら
いっそ全てを捨てよう
何もないなら
怖いモノはない
何もないなら
全てに喜びを得られる
いらないモノは
見たくないから
全て捨てよう
明日じゃ遅いから
今すぐに捨てよう