鈴鹿歌音

文字数 2,956文字

鈴鹿歌音さんの執筆スペースはこちらになります!

他の方は書き込み厳禁ですよ!!

現実世界では、こちらの恋愛系温泉シュミレーションゲームが人気で鈴鹿歌音もやりこんで全クリアするのに3ヶ月かかっている。

clanon213

しかし、ダンゲロスSSの世界にも温泉旅館が存在していた。

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いらっしゃいませ、本日も本館をご利用いただき有難うございます
私だけで十分だよ。ここは、私に任せて。宿利様ですね。お一人でここまで大変だったでしょ?
そんなことありませんわ。今日は、一泊させてもらうわね♪
この旅館はね……
怖いのでしょ?    楽しみだわ♪
お……お……宿利様をお部屋にご案内しますね。お荷物お持ちしますね♪
わーい、有難うございます……女将さん♪
こんな山奥まで大変だったでしょ?    迷子にならなかった?
大丈夫でしたよ?    ここの温泉が気持ちいいと聞いたの。だから、一度来たかったの♪
こちらが宿利様のお部屋になります。温泉もありますので良かったら行ってくださいね♪
有難うございます。休憩したら早速行ってみますね♪
    湯乃は部屋で休憩した後、温泉へ向かう。勿論、湯乃は温泉に関する魔人であること、この旅館にはスパイとして来ている事をあの女将さんに気づかれるわけにはいかない。

    だから、湯乃が使う能力は混浴の温泉に行かないと意味がない。

    湯網をしてから湯乃は、温泉に足を入れる。すると、湯の花が生まれる。香りの良い香りが周囲を包み込む。温泉に入っている男たちがそれに反応を示す。

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お嬢ちゃんの香り……とても良い……
あなたの香り……良いにおい……
みんな、私の香りにやられてしまえば良いのだわ♪
あひぃぃぃぃぃぃ~!!
あぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!
あはは……良い気味www
    湯乃は、次々と湯乃の魔人の力によってイカされていくのを快感に思っていた。

    しかしだ。いきなり、温泉の扉が開く。

clanon213

宿利様……あなた……魔神でしょ?
あら……バレてしまいましたわ♪
防犯カメラで全て見させていただいていますので……
趣味が悪いわね……女将さん
私かってこの旅館を守る義務があるので……
私もダンゲロス旅館の女将を目指しているので♪    山猫さんには負けたくないもの♪    今日は、敵情視察ですのよ♪
やっぱり……ダンゲロス旅館の女将見習いか……
あっ、そうそう。もうすぐ『ファンタジック・アイロニー』放送されるから部屋に戻るね♪
そうはさせないよ。『ファンタジック・アイロニー』は、まだまだ続きがあるし、トークメーカーでも連載されている。邪魔をしてやろうではないか……
邪魔をするなら温泉を私色に染めて上げますわ♪
そうはさせないよ!!    私の能力をくらうがいい!!
私はあなたと一緒に『ファンタジック・アイロニー』を見たいわ♪
そうかい……なら、一緒に見ようではないか
わーい、有難うございます……女将さん♪
    湯乃と名子は、一緒に『ファンタジック・アイロニー』を見ることになった。これも音子の『注文の多い温泉旅館』の能力が発動しているとも知らず……。

clanon213

さすがなぎコミュニティーのメンバーが作っているだけあって面白かったわね♪
鈴鹿歌音さんは、まだ順番が回ってきてないけど、来週には回ってくるみたいだよ。まぁ、あの人は異世界ファンタジーなんて書いたことないみたいだけどね……
まぁ、メルフェール側の代表者がうまい感じに進めてくれてるから面白くなっているんだけどね……
まぁ、いいけど……。私に何かしてほしいことない?
じゃあ、一緒に温泉に入ってほしいな♪
分かった……お代は……ふふふ
何でも良いわ。一緒に温泉に入ろう♪
(お命頂戴なんて言えねぇ……)
    湯乃と名子は、一緒に温泉に入った。とても女の子同士で入る温泉は気持ちが良い。能力が発動してしまいそうだ。もう発動しているけど音子には効果がなかった。その辺りで昇天してしまった男たちはどうしようかな……

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男の人たちが一杯昇天してしまってるね♪
あなたのせいでしょ!!    後処理するの私たちなんだから!!    (まぁ、全員生きて帰さないけど……)
何々……生きて帰さない……。怖いこと考えているのですね。山猫館の女将さんは、ホラー?
……だとしたらどうする?
何も感じないわ。だって、ホラー大好きだもの♪
まだまだお願いがあれば聞くわよ♪
特にもうないかな?    温泉に入ってスッキリしたし、女将さんとも色々情報交換出来たし……
そ……そうかい……。(生きて帰さないつもりなんだけどね……)
じゃあ、最後にホットミルク用意してほしいな♪
畏まりました!!(合計寿命15年分のお命頂きまーす!!)
    温かいホットミルクが湯乃に届けられる。温かいホットミルクを飲み終えた湯乃はそのまま部屋に戻り、眠りについたのであった。

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翌朝

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何か身体が怠いような……。気のせいかな?
    湯乃の目覚めは最悪だった。完全に体調を崩してしまったみたいだ。能力を使いすぎると出てしまう副作用みたいなものだ。湯乃は、体調の悪さからか音子を呼ぼうとした。

    しかし、呼んでも誰も出てこない。湯乃は、恐怖にかられながらも部屋の扉の取っ手に手をかけた。

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あ……あれ?    開かない?
名子さん?    どこにいるのですか?    開けてください!!
嘘……どうして……。携帯電話は……圏外!!   どうして!!    昨日は、電波が入っていたのに!!
私が人間に報いる為にやっているのだよ……
どうして!!    名子さんは、どうしてこんな事をしているの?!
私の能力『注文の多い温泉旅館』が発動しているのだよ。私は、あなたの願いを聞く代わりにあなたのお命を頂戴するんだよね!!    もう15年分のお命頂戴しているんだけどね♪
じ……15年分のお命?!
そうだよ……私は、人間を報いる為にやっているのだよ。こうでもしないと私は天国にいるお母さんの為にならないんだから!!
名子さんのお母さんは、そんなことを望んでないわよ!!    人を殺してまでして女将を続けるのは間違っているわ。私の命は奪ってもいいから名子さんは、人を傷つけるような事はしないで……
全てのお命を頂戴する代わりにその願いを聞いてあげるわ。さぁ、最期に言い残す事はありますか?
音子さんは、私と過ごせて楽しかった?
とても楽しかったよ……。さぁ、時間だよ。さよなら、宿利湯乃様……
うん……また後でね♪
    湯乃は、目を瞑った。死ぬのは怖い。でも、ここに来たときから気がついていた。ここに来た人が無事に帰ってきたことはない……。だから、湯乃がここにスパイとして送り込まれたんだと思った。

    なかなか衝撃は来ない。湯乃は、目を開いた。

clanon213

ダメ……私にはあなたを殺せないわ!!
えっ……私はてっきり殺されると思っているのに……
私は、宿利湯乃様にこの旅館で働いてほしい、と思わせてしまった。だから、殺せないわ❕
私は、あなたのライバルなのに……
とにかく、ダンゲロス旅館なんてやめて私の旅館『山猫館』にしなよ?
そうだね……音子さんと働きたくなっちゃった。これからもよろしくね♪
その前に女将としてのスキル叩き込むから覚悟してね♪
ひょええええええぇぇぇぇ!!!!
そこまで!
    湯乃の情けない叫び声が山猫館に響き渡るのであった。

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登場人物紹介


「またのご来館をお待ちしておりますにゃ」



リピーターの途絶えた旅館女将

○山猫 名子(やまねこ なご)

性別:女



秘境にそびえるちっぽけな温泉旅館、山猫館の末代女将。

ここに泊まるものは極上のサービスが受けられるという噂。

――けれど、誰もここがどんな旅館であるか語るものの居ないという、曰く付きの旅館であった。

そんなミステリアスな曰くも口コミに乗りつつ、

怖いもの見たさに人々は訪れようとする。

もっとも、旅館は深い霧に包まれ、簡単には辿り着けない仕組みなのだが。


山猫家は見ての通り、ネコ娘の一族である。

一族代々女しか生まれず、人間の男と結婚しても必ずネコ娘の女しか生まれないという、独特の血が流れ継がれていた。


獣耳を持つもの、人と関わり持つことなかれ――。

先祖様の古い教えに従い、山奥の集落でひっそりと暮らしてきた由緒正しい猫一族であった。

子孫繁栄以外に人間の手を借りることなく、

一度結婚した人間ともすぐ縁を切るほど人間を毛嫌いしている。


――そのはずだったが、母は本気で人間に恋をしてしまい、

慣習を破って人間と関わりを持つようになってしまう。

旦那の力も借りて温泉旅館を建てると、人間のために尽くしはじめる。

名子は物心がつくまで、二人が幸せだと信じていた。


ある日、母が命を落とした。旦那の暴力によって。

彼女は日頃脅され、無理やり働かされていたのだ。

「おい、名子。バカな母の代わりに働きやがれ」

吐き捨てる父の喉元を、名子は強く噛み千切った。


一人になった名子は、山猫館の主を襲名するようになる。

人間を幸せにする代わりに、彼らを生きて帰さない――。

それが、山猫名子に与えられた復讐だった。




能力名:注文の多い温泉旅館

自分が対象に尽くす代わりに、対象を自分の言いなりにする能力。

催眠術の一種。相手が一番求めているものを探ることも出来る。

ギブアンドテイク。お代は命で結構。




戦う動機:人間に一矢報いるため。




イラスト:ジュエルセイバーFREE

作者:如月真琴



宿利湯乃(しゅくりゆの)

性別:女性

年齢:22歳

職業:他の旅館の女将見習い


設定:この女将の知り合いで女将を目指している女性。しかし、コミュニケーションスキルと温泉の調合以外のスキルはほぼ0に等しい。


能力:香る湯の花

温泉の調合に役立つ能力。なかなかの色女で香りがいい為、色々な男を虜にしてしまうこともある。虜になった男は悉く精神的に犯される。←色々な意味で……。女性には効果がない。本人は、自覚していない為、なかなか罪な女である。この能力のお陰で他の旅館の女将たちを困らせることも多々ある。


女将を目指す理由:女将に近づくため


作成者:鈴鹿歌音

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