第18話 コタツを出しただけなのに
文字数 875文字
この冬、やっとコタツを出しました。年末に帰省する下の子に伝えたら「今年は出すの遅いね」だって。気づかないうちに、温暖化の影響を受けていたみたいです。
コタツを出した日は、天気が良く暖かかった。寒くなってからでは身体が固まって力が入るので、体力を余分に使う気がする。だから柔軟なうちに出しておきたかった。もちろんだが、夫は手伝う気ゼロ。『ああ、ご苦労さん』くらいの興味の無さ。自分だって使うのに……まあいい。私の体力が底を尽きたら、全部譲ってやる。
ウチのコタツはリビングのテレビの前が定位置。テーブルは長方形だ。だが、まだスイッチを入れてない。なぜか。2年ほどの前に室内で飼っていた愛兎が人目を盗んでは、ガジガジやっちゃって、コードがボロボロで使えないからだ。昨年はビニールテープでなんとか凌いだが、さすがに見た目が貧乏臭いし、何より危ない。子どもたちが帰省するまでには、新しい物に変えておかなければ。
コタツとくれば、座椅子。コレの有る無しで寛ぎ方に雲泥の差が出る。だが、先日ゴミ処理場へ捨ててきた。コード以外のセッテイングを終えたとき夫に
「座椅子買っていい?」
とお伺いを立てた。すると
「クローゼットの下にしまってあるヤツはどうするんだ」
と半ばキレ気味で返事。
???とりあえずクローゼットを見た。そして再び
「だから、この前捨てたじゃん」
コヤツ、ついにボケが始まったか?と疑いの目を向けたとき、夫はダダダダダッと怒りのこもった足どりで階段を駆け下りクローゼットへ向かった。そして数秒後にハアハア息を切らせながら、重そうに何かを持って階段を上がってきた。それは昨シーズン、私が布団袋に入れた座椅子3脚。さっきクローゼットを見たとき何の疑いもなく、布団が入っているものだと思ってしまった。さらに、座椅子の存在そのものも私の記憶から消えていた。ボケが疑わしいのは私の方だった。お粗末。
ときどきやっちゃうんですよねー、自信満々の凡ミス。いや、凡ミスなんて言ってられない。私の記憶どうなっちゃうの〜。夫の方が年上なのに。まずい、まずい、まずい。ヤバイ……
コタツを出した日は、天気が良く暖かかった。寒くなってからでは身体が固まって力が入るので、体力を余分に使う気がする。だから柔軟なうちに出しておきたかった。もちろんだが、夫は手伝う気ゼロ。『ああ、ご苦労さん』くらいの興味の無さ。自分だって使うのに……まあいい。私の体力が底を尽きたら、全部譲ってやる。
ウチのコタツはリビングのテレビの前が定位置。テーブルは長方形だ。だが、まだスイッチを入れてない。なぜか。2年ほどの前に室内で飼っていた愛兎が人目を盗んでは、ガジガジやっちゃって、コードがボロボロで使えないからだ。昨年はビニールテープでなんとか凌いだが、さすがに見た目が貧乏臭いし、何より危ない。子どもたちが帰省するまでには、新しい物に変えておかなければ。
コタツとくれば、座椅子。コレの有る無しで寛ぎ方に雲泥の差が出る。だが、先日ゴミ処理場へ捨ててきた。コード以外のセッテイングを終えたとき夫に
「座椅子買っていい?」
とお伺いを立てた。すると
「クローゼットの下にしまってあるヤツはどうするんだ」
と半ばキレ気味で返事。
???とりあえずクローゼットを見た。そして再び
「だから、この前捨てたじゃん」
コヤツ、ついにボケが始まったか?と疑いの目を向けたとき、夫はダダダダダッと怒りのこもった足どりで階段を駆け下りクローゼットへ向かった。そして数秒後にハアハア息を切らせながら、重そうに何かを持って階段を上がってきた。それは昨シーズン、私が布団袋に入れた座椅子3脚。さっきクローゼットを見たとき何の疑いもなく、布団が入っているものだと思ってしまった。さらに、座椅子の存在そのものも私の記憶から消えていた。ボケが疑わしいのは私の方だった。お粗末。
ときどきやっちゃうんですよねー、自信満々の凡ミス。いや、凡ミスなんて言ってられない。私の記憶どうなっちゃうの〜。夫の方が年上なのに。まずい、まずい、まずい。ヤバイ……