新たな始まり
文字数 1,643文字
となると、私は昨日の夕方からずっと眠っていたことになる。私は、ベッドから起きようとした。
しかし、力があまり入らず、そのままベッドに逆戻りしてしまった。
何故に?!
もしかして、また夜這いでもされたのか? あの日の記憶が再び脳裏に甦り、私は一人で悶絶する。
何が何でも直球過ぎて私がついていけない。私が寝ている間にいったい何があったんだ?! 誰か説明プリーズ!!
私が叫びそうになった時だった。廊下の方から愉快な鼻唄が聞こえてくる。まさか……
一人部屋に残された私は、大きなため息をついた。
そのまま寝てしまおう。
私は、ベッドに潜り込むとすぐに目が微睡み、瞼が落ちてきた。意識さえも心地のよいベッドに預けるため、私は目を閉じた。
私は、ベッドから起き上がる。さっきより身体は自由に動く。私は、ネグリジェから普段着に着替えようとクローゼットを開けた。
服を着るため、ネグリジェを脱ごうとした時だった。
ガチャ、っと扉が開き、ギルバードさんとロバートさんが部屋に入ってきた。
勿論、私は下着姿で……。恥ずかしくなった私は、大声で二人に叫んでいた。
私は、普段着に着替えるとギルバードさんとロバートさんを部屋に招き入れた。