第28話
文字数 278文字
そして私は連日のようにかなたの病室を訪れ、学校が始まると急いで放課後に足を運び、かなたとの時間を大切に抱き抱えるようにして過ごす日々を送る……。
弥生と小永吉先輩には、その頃までは私からの定期的な連絡でかなたの容態を伝え、学校が始まると同時に三人で面会に訪れたりもした。
二人ともかなたの前では明るく振る舞っていたけれど、病室を出るとその表情を一変させて、弥生は蹲 り泣き出していた。
お父さんはというと、私がかなたのもとに通い詰めることに賛成する訳でも反対する訳でもなく、只、娘の様子と体調だけを気遣い、そっと見守り続けてくれていた。
弥生と小永吉先輩には、その頃までは私からの定期的な連絡でかなたの容態を伝え、学校が始まると同時に三人で面会に訪れたりもした。
二人ともかなたの前では明るく振る舞っていたけれど、病室を出るとその表情を一変させて、弥生は
お父さんはというと、私がかなたのもとに通い詰めることに賛成する訳でも反対する訳でもなく、只、娘の様子と体調だけを気遣い、そっと見守り続けてくれていた。