詩小説『OLの昼休み』3分の現実逃避。全ての会社員へ。

エピソード文字数 455文字

OLの昼休み

昼休み抜け出して青空の下へ。
裏にある砂利の喫煙所。
見上げれば錆びた非常階段。
壁にもたれて吹かす煙草。

私はお茶を注ぐために生まれてきました。
私は書類のコピーをするために生まれてきました。私の在る日常です。私の持つ現実です。

吐き出す煙は缶の灰皿へ。
ずれ落ちた眼鏡を直して。
見上げる空は眩しくて。
思わず目を細めました。

とりあえず、ずっと続く春休みをもらおうか。私の制服はクリーニングに出して返します。なんてね。

野良猫は私を睨みつけている。
手懐けようと近寄ったところで。
一目散に走って逃げられた。
私はなんて話しかけようとしてたのか?

早く大人になりたいと待ち焦がれていた世界。いざ放り出されてみると。会社と家の行ったり来たりで人生が終わってしまいそう。

揉み消した煙草。灰になった私。
消えて行った煙と、妄想と、昼休み。
現実に帰りましょうか、そろそろ。
遅刻しそう。いや、まぁ、遅刻していいか。

なんとも静かで、

なんとも眩しい、

からっぽの喫煙所にて。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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