interlude ~阿波津・怜子~
文字数 1,216文字
ここは使われていない倉庫の中。
二人の男女が絡み合っている。
ケンジと怜子。
つい先程、別乃世に因縁をつけていた二人組である。
・・・わかんない。
さっきアイツに太股を噛まれてから・・・
熱いのが収まらないの・・・
へ・・・へへ!
なんだよ、いつもは散々Sぶってるくせに。
ドMの変態だったか?
ふん、いいっていいって。
恥ずかしがらなくてもよ。
・・・ちょうど手錠持ってるからな。
縛り付けてやるぜ。
怜子は巧みにケンジから手錠を奪いは
め、手近なものに固定した。
怜子がケンジの肋骨の下あたり、脇腹に指を這わせる。
怜子がケンジの脇腹に舌を這わせる。
その絶妙な感触に、ケンジは抵抗することも辞め、されるがままとなった。
ふふふ・・・
急におとなしくなっちゃって。
そんなにいいの?
思いっ切り噛み付いてんじゃねーよ!
お前はドSでも、俺はそうじゃねーんだ!
突き飛ばされた怜子は、のそりと起き上がり、ぺっ、と何かを床に吐き捨てる。
改めて自分の脇腹を見やると、そこは大きく抉られて血を吹き出していた。
じんじんとした痛みが恐怖を煽る。
笑みを浮かべてゆっくりと近づいてくる怜子に身の危険を感じるケンジ。
足をばたつかせて阻止しようとするが、手錠で手を繋がれているため上手く狙いは定まらず、あっさりと怜子の接近を許してしまう。
だぁめ♪
わたしが欲しいのはお肉じゃないの。
わたしが欲しいのはぁ・・・
先程抉り取った肉の下。
その傷口から顔を出していた赤い肉を更に食いちぎる。
ふ・・・・・・
ふふふ・・・・・・
うふふふふ・・・・・・
~ interlude END( and to next… )~
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