詩小説『愛媛の大学生』3分のプライベート。全ての若者へ。

エピソード文字数 658文字

愛媛の大学生

一人暮らしの君のアパートは、君の匂いがした。深呼吸した時、吸い込んだから。

見覚えのある上着や、見慣れたカバンがぶら下がっていた。ここに居たのか。

玄関に並んだ、ヒールやスニーカー。靴下だけキャラ物で、隙のある君が良い。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
社会人でもない。高校生でもない。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
だけど子供じゃない。さほど大人じゃない。

そんなところも、たまらなく、好き。

組み立てられたジグソーパズルが壁に飾られていた。細かいピースを指先で摘んで。

黒いレギンスが揺れていた。スカートは窓からの風になびく。

ボウルには洗われたプチトマト。台所の君はひとつ摘んで僕にくれた。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
ふいをついて色気を垣間見せる。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
ほんのり生活感を漂わせる。

そんなところも、たまらなく、好き。

流れる茶色の柔らかい髪。風が運んだ香り。部屋では結わえてる。

眼鏡をかけて、ハガキを見ている。ズレ落ちたレンズを直す仕草も。

転がるシュシュも、歯ブラシの雫も、卒業写真も、胸が熱くなる。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
イマドキだったり、古風だったり。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
近く感じたり、遠く思えたり。

君にぶら下がる全てが、僕を夢中にさせる。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
ふいをついて色気を垣間見せる。

愛媛の大学生。愛媛の大学生。
ほんのり生活感を漂わせる。

そんなところも、たまらなく、好き。
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登場人物紹介

主人公はあなたです。それぞれの恋愛模様を『詩小説』で。

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