0702【プロ野球―観戦】2勤5休/4働3休の働き方(鴎-鷲)

文字数 1,157文字

二連敗ののち、心機一転。本日は岩下-柿沼バッテリーだ。

序盤こそ打たれたものの、それ以外は一球速報でも伝わるくらいにテンポのよい投球。相手先発の塩見が四球を多く出しているのとは対照的だ。サクサク投げるピッチャーは見ていて楽しい。その流れに乗れたのか、うまく投打がかみ合った。

点差はあったが少し登板間隔が開いていた勝ちパターンの面々も投げた。益田が二失点したのは気がかりだが、数年前に宮城で大炎上した記憶があるため、失点したのが点差がある試合で良かったと思うことにする。

野球の実況を聞いていると、よく「試合の流れ」とか「チームの雰囲気」とかいう言葉を耳にする。抽象的な概念で、現地観戦でその場の様子を体感していないとよくわからない。本日の先発の岩下はわかりやすいほうで、楽しく投球しているのか否かは、現地で見ているとすぐにわかる。その感覚がチームに感じられるかどうか。
当然、今は現地観戦できないが、今日の鴎は昨日-一昨日の「連敗の流れ」をうまく断ち切れたのではないかと思う。それに一役買っているのが、キャッチャーのローテーションだ。

パリーグは6連戦が続くため、投手のみならず捕手の運用方法も検討する必要がある。ほぼ一人で回しているのは鷹(甲斐)・獅(森)・牛(若月)。試合前半と後半で変えるのが鷲(太田→山下or足立)。そして投げる投手によって捕手を変えるのが公(清水/宇佐美)と鴎(田村/柿沼)。むろん、点差が開いているなど試合状況に応じて一人チームでも2番手捕手が出てくることはあるが、概ね上記のイメージがある。

鴎は、金日火水=田村、木土=柿沼が担う。土曜日は種市(「柿の種」バッテリー)で木曜日は岩下だから、2軍時代に多くバッテリーを組んだ経験のあるが故の選択だと思われる。だが、この絶妙な曜日配分が「悪い流れを継続させない」のに一役買っているのではないだろうか。

田村の場合、最大でも2連勤で済むから一週間の中で力配分することなく、一試合一試合に全力を尽くせる。特にプレッシャーのかかるであろうエース対決の金曜日は、前後が休みになるから万全の状態で臨めるはずだ。6連戦の最終日にあたる日曜日も然り。

柿沼の場合も、組む投手が決まっているので集中しやすいと思われる。この環境を活かして、スタメンで試合に出るときはもう少し打撃のレベルも向上するとよいのだが。
更に一軍にはルーキー捕手の佐藤もいる。未だ開幕してからスタメン出場は無いが、今後打撃面で活躍を続ければ捕手としての出場機会が増えるだろう。先週あれだけ劇的な活躍をしたのだ。他の二人もうかうかしてられない。

二人(三人)の捕手が「試合の流れ」「チームの(勝/負の)流れ」をうまくコントロールする様子を見るのも楽しみのひとつだ。
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