第13話 おねだり魔導士と女達のカミングアウト大会

文字数 3,759文字

「ああ……何とご立派な……神殿で見た聖剣のようです……」

「それは、あながち比喩(ひゆ)とは言い切れない」

 先っぽをチロチロと舐め始めたクロエが、不思議そうな目で見上げてくる。

「最初に犯したときに、説明したとおりだ。
 もう魔法技術院が公式に発表するのは、秒読みに入った。
 精力と魔力は比例関係にある。
 神殿は『汚らわしい』などと言って、絶対に認めないだろうがな」

 先端にある亀を、クロエは小さな口を精一杯開けて口内に入れ、舐めまわしながら音を立てて吸う。
 灼熱の液が喉をとおり、その喉越しでさらに体が火照る。

 最初に犯されたときは、色々あり過ぎた。
 記憶が混乱している。
 完全に欠落している部分もあるようだ。
 まだ言わんとしていることが分からないクロエは、二重のパッチリした目でグランの顔を見上げたままだ。

「つまり、元々精力旺盛な人間は当然、魔力が強い。
 これは、他の種にも言える。
 エルフやドワーフも同じだ」

「ひゅうへるひもれすあ?」

 グランの亀を咥えたままなので、クロエは明瞭に発音できない。
 だが言わんとしていることは、分かる。
 誰もが感心を覚える点でもある。

「吸血鬼には、該当しないかもしれない。
 その理由は、まだお前に説明できる段階ではない。俺も勉強不足だ」

 答えながら、グランが男根をクロエの口にズブズブと刺し込む。
 顎が外れそうなほど巨大だ。
 が、それを口に(くわ)えているだけで、母親に抱かれた赤子のような安心感を得られる。

「話がやや逸れた。
 精力が魔力と比例するなら、
 強い精力の持ち主の精を口などから体内に取り込めば、
 魔力は劇的に上がる。
 ただし、体内に取り込んだ精が枯れるまでの期限つきだ。
 無敵になるためには、精力旺盛な人間から、毎日、精をもらい続ける必要がある」

 その説明を受けて、クロエは合点(がてん)がいく。
 グランに凌辱されても、自分は精神崩壊することがなかった。
 その後も、平静を取り繕うことができた。
 神殿の聖女なら凌辱された時点で、自死を選ぶ者が大半にもかかわらず。
 この点だけでも、精神的に強くなったのが分かる。
 
 さらに魔力自体にも、変化が現れている。
 先程張った魔法防壁にしても、過去のそれより強固だった。
 しかし、使った魔力量は変わらない。

 口内が男根でいっぱいになり、泣きながら咳き込む。
 それでも、唾液を出して男根を濡らし、舌を絡めて吸う。
 全てはグランに褒めてもらうために。

「精力旺盛な他者から精を受けるには、今のお前のように、苦しみが伴う。
 それを苦しみと思わず、快楽として受け入れられたら、
 想像を絶する魔力が手に入る」

 喉奥を男根で犯されながら、クロエがウンウンと頷く。

「つまり女なら、男に従順な牝奴隷になることだ。お前には、その才能がある。
 完全に開花すれば、世界一位に手が届くぞ。
 ターリロを押し退けて、お前が世界一位の白魔導士になれる」

 その甘美な響きに、クロエの体が震える。
 震えた体に、口から垂れた涎がかかる。

 セレナパーティーとリーナパーティは、設立の構造が同じだ。
 ラント国とドラガン国、大国同士が精鋭を出し合って結成された。
 ただ構造が同じでも、経緯が違う。
 リーナパーティは設立当初から世界一位確実と言われるほど、抜きん出ていた。
 当然、評判になる。
 敵性勢力の耳にも入る。
 そこで、リーナパーティの後発として、セレナパーティが設立された。
 つまり自分達は、永遠にリーナ達の補欠なのだ。
 それが、立場を逆転する可能性がでてきた。

「口からは、後でたくさん飲ませてやる。
 まずは、お前の股から精力を注いでやる。尻を突き出せ」

 グランが岩を顎で示す。
 あの岩に手を突いて、尻を突き出せという意味だ。
 恥ずかしさに目を伏せ、頬を朱色に染めながら、クロエは岩に両手を突き、思いっ切り尻を突き出した。

「お前のいいところは、牝に堕ちても恥を忘れないところだ。
 恥を忘れた牝は、ただの家畜だからな」

 グランに褒められて、クロエは天にも昇るほど嬉しい。
 そのグランはクロエの腰を持って固定し、秘部にペニスをあてがっている。

「しっかり、おねだりするんだ」

「……グ、グラン様の、ぺ、ペニ……ペニスを、
 い、入れて……ください……アグウッ!」

 おねだりするなり、グランは肉棒を根本まで、秘部に突き刺した。

「アン、アン、アン、おおっきい! おおっきいの好き!」

 我を忘れたように、神殿で神に仕える聖女は肉棒に貫かれて悦び、自ら尻を振ってしまう始末だ。
 しかし卑屈にならず、ロリ顔の中に凛とした女の顔が見えてきたことに、グランは満足する。

「俺の特濃精子を受け取るに相応しいぞ。お前は凌辱されて、本性をさらした。
 自分を解放することで、娘から女へと成長したんだ。蛹から成虫になったんだ。
 これから毎日、特濃精子が欲しいか」

「あん、ほ、欲しいです! 濃い精子、い、いっぱい欲しいです!」

 剛毛で覆われた秘部を、馬よりデカい肉棒でガンガン突かれながら、クロエは叫ぶ。

「それでいい。神の加護より、特濃精子だ。神殿の教義より、精力溢れる男だ。
 それがお前にとって財産になる」

 体勢を変え、クロエを抱き抱えながら、下から突き刺し、上下にピストンさせる。

「あっ、あっ、あぁん、した、下から来るの!」

 自我を失った獣のように、クロエが快楽の咆哮をあげる。
 だが自分の声は届くと、グランは話しかける。

「今の恥じらいを忘れずに、奴隷として精進するんだ。
 繰り返すが、すでにお前は娘から女になった。
 後はご奉仕を完璧にマスターすれば、一匹の完璧な牝になれる。
 俺がそうなるよう、調教してやる」

「してっ、してっ、して! いっぱいして!」

 ロリ顔に似合わぬ性欲全開のクロエが吠える。

「そのとき、お前は世界一位の白魔導士になれる。
 よし、出すぞ。世界一位への第一歩だ」

 ロリ顔で巨乳の白魔導士の腰を抱え、下から突き刺したまま、子宮口に向かって肉棒の先端が爆発した。
 秘部からゴッポリと溢れた白濁液は、クロエの太腿の内側を真っ白に染め上げるほどだった。



 ハムを挟んだパンとコーヒーで簡単な朝食を摂り、一向はカートンに向かって歩を進める。
 今日の昼頃には、到着するだろう。

 昨夜は結局、クロエに五発発射した。
 口に二発。
 秘部に三発。
 そこでクロエが気絶しかかったので、終わらせた。
 それでも白魔導士として、ターリロに急接近するほど、魔力の質も量も上がった。
 これで尻穴調教が終わり、尻穴からも精力を摂取することができれば、ターリロ如きは簡単に上回れる。
 いや、高等賢者のニンチすらも超えられるかもしれない。
 毎日の楽しみができたことに、グランは一人ほくそ笑む。
 そのクロエは立っていられないほど、下半身がガタガタだ。
 しかも顎が外れそうだが、それはおくびにも出さず、普段と変わらず振る舞っている。

 カートンには珍味である、フワと呼ばれる牛の肺臓を堪能できる店がある。
 煮込んだフワとビールの組み合わせは絶品だ。
 それを味わうまでは、上等ミノタウロスとの戦闘が勃発しないことを祈るだけだ。



 だだっ広い平原に出た。
 辺りに遮蔽物はない。
 初夏だが、この辺りはそう暑くない、
 なので、暑さ対策はしなくていい。
 ただ、人間の目では偵察に限界がある。
 そこで、グランは使い魔を五羽ほど飛ばした。

「あなたのやり方に、口を挟むつもりはないのだけど。
 この広さなのに、五羽で大丈夫なの?」

 上品なたたずまいだが、人妻のような男を誘う卑猥さも併せ持ったユリアが疑心を向けてくる。
 ユリアのポテンシャルなら、同じ賢者のニンチを超えられるはずだ。
 けれど、何かが彼女のポテンシャル開花の邪魔をしている。
 いつかその謎を解き、この女賢者の全ての穴を蹂躙して上等賢者にすることも、グランの楽しみの一つだ。

「この地形なら、五羽でもお釣りが来る。
 俺の使い魔は移動速度も観察眼も、群を抜いている」

 グランの答えに、ユリアは肩をすくめた。
 解答を疑っているからではない。
 むしろ、その通りだろうと思うからだ。
 世界一位は、何から何まで自分達とは規格外だ。

「この風景。懐かしい。まだドラガン国の戦士育成所に入校する前だ。
 幼少の頃に、こんな大平原で鍛錬を父から受けた」

 ミンが遠い目をする。

「重い鎧をつけて徹底的に走り抜いたか? その鍛錬なら、私も行った」

 レスペの、その肉体美に相応しい返し。

「違う。宮廷付き武闘家だった父が、門下生をズラリと並べた。全員倒すまで、鍛錬は終わらなかった」

「ミン。本当は鍛錬内容を口外してはいけないのだけど、私達勇者も似たような鍛錬をおこなった」

 ミンの壮絶な鍛錬内容に、セレナが思わず秘密を洩らす。
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