第0話 エピグラフ

文字数 240文字

「ザナドゥにクーブラ・カーンは
壮麗な歓楽宮の造営を命じた。
そこから聖なる河アルフが、いくつもの
人間には計り知れぬ洞窟をくぐって
  日の当たらぬ海まで流れていた。
そのために五マイル四方の肥沃な土地に
城壁や物見櫓が帯のようにめぐらされた。
あちらにはきらきらと小川のうねる庭園があり、
たくさんの香しい樹々が花を咲かせていた。
こちらには千古の丘とともに年経た森が続き
そこここで日の当たる緑の草地を囲んでいた。」

『コウルリッジ詩集 クーブラ・カーンあるいは夢で見た幻想』(岩波文庫所収)より
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み