(9/13)ジョン・ケージ
文字数 2,943文字
性別:男
アメリカから来日した前衛的作曲家。
次なるアイデアのインスピレーションを求めて日本を彷徨い歩いている。
自らの存在を他人に強制させる魔人の在り方に強い感銘を受け、
50歳という高齢にも拘らず妄想を爆発させる。結果として能力を得た。
日常的音楽への好奇心は時として彼を若者より若者らしくさせる。
能力名:啓示微笑(ケージ・スマイル)
ジョン・ケージが対象に微笑みかけることで発動する能力。
対象は彼の言うことに逆らえなくなり、演奏に協力させられる。
その内容は「ピアノの蓋を閉めて歌い続ける」
「4分33秒間沈黙を保つ」など様々。
観衆を巻き込み、ゲリラ演奏会の規模を拡大させることも出来る。
本人に悪意は無いが、とにかくハタ迷惑な能力である。
戦う動機:アイデアのために魔人と戦うこともある。
殺意というより好奇心で動いている部分が戦闘中の大半だ。
作者:如月真琴
今日はお日柄も良く、紅茶を嗜むには持って来いの気候でしたわ。
一日を振り返ってみて、どんなことがあった?
それともこれから活動の人も居るのかしら?
魔人どうでしょう? 今日も元気よくスタート致しますわ♪
この楽曲のレコーディングには僕以外の協力者が不可欠デシた。
「ピアノの椅子に座ってもらい、
蓋を閉めたまま自由に歌ってもらう」
僕が提示した楽譜にはそうとしか書いていまセん。
それだけで完璧な音を作り出してくれる女性が必要だったのデス。
彼は色とりどりの軽いペットボトルを持っていたよ。
中には綺麗なインクが入っていたんだ。
全て空のペットボトルだっタ。
けれど彼は全てのインクを一つのペットボトルに集めると
その場に虹のアーチをかけて見せた。誰も目が離せなかっタ。
人だかりは彼の作った作品に対して淀みない拍手を送った。
けれど、聴衆の誰かが「魔人だ」とつぶやいたのデス――。
次の瞬間、とある女性が彼に小石を投げつけた。
それを合図に、彼は投石の嵐に耐えなければならなくなったのデス。
彼は逃げるようにその場を去っていきマシた。
けれど、最後まで僕は彼が間違っているとは思いませんデシたよ。僕も作品を発表するときは如何なる非難も覚悟シています。
多くの石を投げられても、作品を見てもらえただけで僕の勝ちデス。