雑踏

文字数 166文字

雑踏

この街に 響く雑踏
開かない踏切と ため息交じりの声
人々の苛立ちが 湿った空気越しに
私の肩に 触れる

吸い込まれるような 静かな雨音
見た目とは裏腹に  蒸し暑い雨の中
傘を叩く雨たちが  私に語る
「ずぶ濡れになってみれば?」

私はこのほしの   涙に打たれ
今ここで一体    何を思うの
今私を受け入れて  くれたのはただ
 雑踏と雨音だけ
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