File15:思わぬ伏兵
文字数 4,071文字
大きな水音と共に、ミラーカの姿が水中に没し見えなくなる。水面に大きな波紋が立つが、ミラーカが上がってくる気配は……ない。『ディープ・ワン』は明らかに水中戦が得意そうだ。戦場を強引に水中に移した事といい、ローラの中で急速に危機感が膨れ上がっていく。
「く……ふふ、あいつの……『ディープ・ワン』の真価は水中でこそ発揮される。勝負あったなぁ?」
「そ、そんな、ミラーカ……!」
ローラの想像を肯定するような、クラウスの勝ち誇った調子にローラは青ざめる。
「くく……後は『ディープ・ワン』があの女を片付けるのを待ってればいいだけだが、どうせその後お前達も殺すんだから、その前に……」
「……!」
クラウスが再びその声に好色なものを滲ませて近寄ってくる。先程のおぞましい体験を思い出してローラは全身総毛立つ。ヴェロニカも身を強張らせている。
「ふふふ……そう固くなるなよ。死ぬ前に楽しませてやろうと……」
クラウスの台詞が唐突に途切れる。見やると、クラウスの頭を誰か が鷲掴みにしていた。クラウスの背後に立って、手を伸ばして彼の頭を掴んでいる少女 。それは……ジェシカ・マイヤーズであった。
「お……」
「この……エロ親父がっ!!」
ジェシカは怒りと共に、クラウスの腹に膝蹴りを叩き込む。狼の血を引くジェシカの一撃にクラウスの身体が前のめりに折れ曲がる。そこにクラウスの首筋目掛けて追撃で肘打ちを叩き付けるジェシカ。
「が……!?」
クラウスが無様に地面に這いつくばる。
「大丈夫か、ローラさん!」
「ジェ、ジェシカ、あなた……!」
「教会であたしも力になるって約束したろ? さあ、先輩も!」
ジェシカはローラ達の手足を固定している拘束具を外そうとするが、丈夫な革製のバンドは力を入れて引っ張ったくらいでは外れない。
「くそ……! こいつ、どうやって外すんだよ!」
「ジェシー、落ち着いて! まず上の部分を引っ張って緩めてから金具を外すの。腕時計なんかと同じ要領よ」
「あ……そ、そうか!」
拘束具が中々外れなくて焦るジェシカに、ヴェロニカが冷静に指示をする。四苦八苦しながらもどうにか拘束を外す事に成功したジェシカ。同じようにしてローラの腕の拘束も外してくれる。
「ありがとう、ジェシカ!」
腕さえ自由になれば後は自分で外せる。ローラもヴェロニカも急いで足の拘束を外していく。そして間を置かず久方ぶりに身体の自由を取り戻したローラ達。だがそれを喜んでばかりもいられない。
「ミラーカ……!」
未だに上がって来ない恋人の安否が気に掛かるローラは、慌てて『池』の方に駆け寄ろうとして……
「あ、危ないっ!」
「……!」
――バァンッ!!
再びの銃声。いつの間にか起き上がって距離を取っていたクラウスが、ローラに向かって発砲したのだ。思わず目を瞑ったローラだが、どこも撃たれていない事に気付いて目を開いた。そして……
「ジェ、ジェシカ!?」
ジェシカが胸を押さえて蹲 っていた。どうやらローラを庇ってくれたらしい。
「へ……へ……、あ、あたしが守るって、言ったろ……?」
「ジェシカ……!」「ジェシー!」
ローラとヴェロニカが咄嗟に駆け寄ると、ジェシカは口から血を垂らしながら気丈に微笑んだ。
「ふん、誰からだろうと同じだ! どうせ全員殺すんだからな!」
「あなたは……!」
口から泡を吹きながら喚くクラウスに、ローラは思わず立ち上がり掛けるが、ジェシカがそれを制する。
「待ちなよ、ローラさん……。あいつは、銃を持ってる。ここは、あたしに任せて……」
やや苦し気な口調ながら起き上がったジェシカを見て、クラウスが目を剥く。それには構わずジェシカは変身 した。
服が弾け飛び、替わりに茶色っぽい体毛が身体を覆っていく。手や足に鋭い爪が伸びる。瞳が獣のそれに変わり、口にも長い牙が生え揃う。数瞬の後には、そこに半人半獣の狼少女ジェシカが誕生していた。
「ば……お、お前……何だぁ!? 吸血鬼の次は狼人間だと!? 全く……馬鹿げてる!」
クラウスは大層驚愕してはいたが、意外にもそれ程慌てている様子が無かった。クラウスがニンマリと口の端を吊り上げる。
「ふ、ふふ……化け物相手には……こっちも化け物で対抗 しないとなぁ!」
「……!」
――ビシュッ! ビシュッ! と何かが射出される音。
「グッ……!?」
ジェシカが飛び退って躱すと、そのまま地面に突き刺さったそれは……毒針 。『ディープ・ワン』が放つ物に近い形状だ。だが『ディープ・ワン』は今、水中でミラーカと戦っているはずだ。ローラが視線を翻 すと、原因 はすぐに解った。
「あ、あれは……」
研究室の隅に並べられていた檻……。その檻の扉が全て開いていた。中から犬や猫、それに猿といった哺乳類と魚類を掛け合わせたような怪物達がゾロゾロと這い出してきていた。
「ははは! あの『ディープ・ワン』を作り出すまでの過程で誕生した『実験体』達さ! 実験体と言ってもただ対象が人間でないというだけで、研究自体は実質的には『成功』している奴等だ。複雑な命令はこなせないから兵器としては『失敗』だったがな!」
その数は全部で5体。中型猿タイプ1体と大型犬タイプが1体、そして小型犬タイプ1体に猫タイプが2体だ。
「やれっ! あの女達を皆殺しにしろっ!」
半魚半獣達が無言で襲い掛かってくる。『ディープ・ワン』もそうだったが、魚類との融合で発声能力を失っているようだ。
「グゥッ! ガアァァァァッ!!」
ジェシカが両手を広げローラ達を庇うような姿勢から、怪物の群れに向かって突進する。少しでもローラ達から距離を離そうという心づもりのようだ。
怪物達が再び毒針を射出してくる。ジェシカは人狼の反射神経と動体視力でそれらを躱す。大型犬タイプが正面から飛び掛かってくる。凄まじい力にジェシカの小柄な身体が吹き飛ばされそうになるが、両腕をクロスさせてその突進を受け止め何とか踏みとどまる。そこに小型犬タイプが足に噛みついてくる。
「グッ!?」
ジェシカは唸って振り払おうとするが、そこに2体の猫タイプが素早い動きで飛び回ってジェシカを翻弄する。ジェシカが鬱陶しそうに振り払おうとすると、再び大型犬タイプの突撃。無視できずに受け止めると、小型犬や猫がちまちまと周囲から削ってくる。やはり大型犬が厄介な敵のようだ。だが大型犬との戦いに集中しようとすると残りの小物達の攻撃をまともに受ける事になる。
数の暴力によってじわじわと削られるジェシカ。有効な対策が見出せないようだ。それに加えて、敵はまだもう1体居る のだ。
ジェシカの奮闘を一歩下がった所から眺めていた猿タイプが、スッと両手を上げる。
「あ……!」
ローラが声を上げた時には、その両手から毒針が射出されていた。他の怪物達と死闘を演じていたジェシカはそれを躱しきれなった。辛うじて直撃は避けたものの、掠らせてしまう。
「グ……ウゥ……!」
ジェシカの動きが目に見えて精彩を欠き始める。それまで何とか拮抗していたバランスが完全に防戦一方となる。それすらかなり苦し気で躱しきれない攻撃によって傷がどんどん増えていく。そういている内に猿タイプが再び毒針の射出態勢に入る。次に放たれたら、今のジェシカでは躱せないだろう。
(ジェシカ……そんな!)
このままではジェシカが死ぬ。ローラが加勢した所で何もならないだろう。普段の刑事として武装している状態ならともかく、今は銃どころか服すらはぎ取られて下着姿で半裸の有様だ。恐らく小型犬タイプに襲われただけで軽く死ねる。余りにも無力だった。
だがそれでも、ジェシカが死ぬのをただ黙って眺めている事など出来はしない。飛び出し掛けた所で、ヴェロニカに肩を掴まれて制止される。
「離して! このままじゃ、ジェシカがっ!」
「ローラさん……ジェシーには私が加勢 します。ローラさんはその間にあの男を押さえて下さい」
「え……?」
その静かな口調は、自暴自棄になっているようには思えなかった。ローラが呆気に取られている間にヴェロニカが前に進み出る。
「ローラさん、今まで隠していて済みませんでした。……覚悟を決めます」
「ま、待って、ヴェロニカ。あなた、一体何を――」
それには答えずヴェロニカは両手を前に突き出す。その時丁度猿タイプからジェシカに向けて毒針が射出された所だった。その瞬間ローラは前に立つヴェロニカから何らかの『力』が噴き上がるのを確かに感じた。
(これは……!?)
そしてローラの見ている前で信じがたい出来事が起こった。猿タイプの射出した毒針が、まるで見えない壁にぶつかったかのように、ジェシカに当たる直前で弾き飛ばされたのだ。
「……は?」
クラウスの間の抜けた声。心情的にはローラも同じであった。ヴェロニカが再び『力』を溜めるような動作をする。
「――はぁぁぁっ!!」
先程とは別種の『力』が、今度はジェシカにまとわりつく怪物達に叩き付けられる。
――風が吹き抜けた。いや、それとも『衝撃』とでも言うべきものか。不可視の『衝撃』が空気を振動させ、小型犬タイプや猫タイプなどの小物をまとめて弾き飛ばした!
しかし同じ『衝撃』を受けたはずの大型犬タイプは吹き飛ばされずに踏みとどまった。
「く……こんなもの、かしら。『力』を磨かずに忌避してきたツケね……」
やや悔し気なその言葉によって、今の『衝撃』がヴェロニカが意図的に起こしたものだと解った。
「く……ふふ、あいつの……『ディープ・ワン』の真価は水中でこそ発揮される。勝負あったなぁ?」
「そ、そんな、ミラーカ……!」
ローラの想像を肯定するような、クラウスの勝ち誇った調子にローラは青ざめる。
「くく……後は『ディープ・ワン』があの女を片付けるのを待ってればいいだけだが、どうせその後お前達も殺すんだから、その前に……」
「……!」
クラウスが再びその声に好色なものを滲ませて近寄ってくる。先程のおぞましい体験を思い出してローラは全身総毛立つ。ヴェロニカも身を強張らせている。
「ふふふ……そう固くなるなよ。死ぬ前に楽しませてやろうと……」
クラウスの台詞が唐突に途切れる。見やると、クラウスの頭を
「お……」
「この……エロ親父がっ!!」
ジェシカは怒りと共に、クラウスの腹に膝蹴りを叩き込む。狼の血を引くジェシカの一撃にクラウスの身体が前のめりに折れ曲がる。そこにクラウスの首筋目掛けて追撃で肘打ちを叩き付けるジェシカ。
「が……!?」
クラウスが無様に地面に這いつくばる。
「大丈夫か、ローラさん!」
「ジェ、ジェシカ、あなた……!」
「教会であたしも力になるって約束したろ? さあ、先輩も!」
ジェシカはローラ達の手足を固定している拘束具を外そうとするが、丈夫な革製のバンドは力を入れて引っ張ったくらいでは外れない。
「くそ……! こいつ、どうやって外すんだよ!」
「ジェシー、落ち着いて! まず上の部分を引っ張って緩めてから金具を外すの。腕時計なんかと同じ要領よ」
「あ……そ、そうか!」
拘束具が中々外れなくて焦るジェシカに、ヴェロニカが冷静に指示をする。四苦八苦しながらもどうにか拘束を外す事に成功したジェシカ。同じようにしてローラの腕の拘束も外してくれる。
「ありがとう、ジェシカ!」
腕さえ自由になれば後は自分で外せる。ローラもヴェロニカも急いで足の拘束を外していく。そして間を置かず久方ぶりに身体の自由を取り戻したローラ達。だがそれを喜んでばかりもいられない。
「ミラーカ……!」
未だに上がって来ない恋人の安否が気に掛かるローラは、慌てて『池』の方に駆け寄ろうとして……
「あ、危ないっ!」
「……!」
――バァンッ!!
再びの銃声。いつの間にか起き上がって距離を取っていたクラウスが、ローラに向かって発砲したのだ。思わず目を瞑ったローラだが、どこも撃たれていない事に気付いて目を開いた。そして……
「ジェ、ジェシカ!?」
ジェシカが胸を押さえて
「へ……へ……、あ、あたしが守るって、言ったろ……?」
「ジェシカ……!」「ジェシー!」
ローラとヴェロニカが咄嗟に駆け寄ると、ジェシカは口から血を垂らしながら気丈に微笑んだ。
「ふん、誰からだろうと同じだ! どうせ全員殺すんだからな!」
「あなたは……!」
口から泡を吹きながら喚くクラウスに、ローラは思わず立ち上がり掛けるが、ジェシカがそれを制する。
「待ちなよ、ローラさん……。あいつは、銃を持ってる。ここは、あたしに任せて……」
やや苦し気な口調ながら起き上がったジェシカを見て、クラウスが目を剥く。それには構わずジェシカは
服が弾け飛び、替わりに茶色っぽい体毛が身体を覆っていく。手や足に鋭い爪が伸びる。瞳が獣のそれに変わり、口にも長い牙が生え揃う。数瞬の後には、そこに半人半獣の狼少女ジェシカが誕生していた。
「ば……お、お前……何だぁ!? 吸血鬼の次は狼人間だと!? 全く……馬鹿げてる!」
クラウスは大層驚愕してはいたが、意外にもそれ程慌てている様子が無かった。クラウスがニンマリと口の端を吊り上げる。
「ふ、ふふ……化け物相手には……こっちも
「……!」
――ビシュッ! ビシュッ! と何かが射出される音。
「グッ……!?」
ジェシカが飛び退って躱すと、そのまま地面に突き刺さったそれは……
「あ、あれは……」
研究室の隅に並べられていた檻……。その檻の扉が全て開いていた。中から犬や猫、それに猿といった哺乳類と魚類を掛け合わせたような怪物達がゾロゾロと這い出してきていた。
「ははは! あの『ディープ・ワン』を作り出すまでの過程で誕生した『実験体』達さ! 実験体と言ってもただ対象が人間でないというだけで、研究自体は実質的には『成功』している奴等だ。複雑な命令はこなせないから兵器としては『失敗』だったがな!」
その数は全部で5体。中型猿タイプ1体と大型犬タイプが1体、そして小型犬タイプ1体に猫タイプが2体だ。
「やれっ! あの女達を皆殺しにしろっ!」
半魚半獣達が無言で襲い掛かってくる。『ディープ・ワン』もそうだったが、魚類との融合で発声能力を失っているようだ。
「グゥッ! ガアァァァァッ!!」
ジェシカが両手を広げローラ達を庇うような姿勢から、怪物の群れに向かって突進する。少しでもローラ達から距離を離そうという心づもりのようだ。
怪物達が再び毒針を射出してくる。ジェシカは人狼の反射神経と動体視力でそれらを躱す。大型犬タイプが正面から飛び掛かってくる。凄まじい力にジェシカの小柄な身体が吹き飛ばされそうになるが、両腕をクロスさせてその突進を受け止め何とか踏みとどまる。そこに小型犬タイプが足に噛みついてくる。
「グッ!?」
ジェシカは唸って振り払おうとするが、そこに2体の猫タイプが素早い動きで飛び回ってジェシカを翻弄する。ジェシカが鬱陶しそうに振り払おうとすると、再び大型犬タイプの突撃。無視できずに受け止めると、小型犬や猫がちまちまと周囲から削ってくる。やはり大型犬が厄介な敵のようだ。だが大型犬との戦いに集中しようとすると残りの小物達の攻撃をまともに受ける事になる。
数の暴力によってじわじわと削られるジェシカ。有効な対策が見出せないようだ。それに加えて、敵はまだ
ジェシカの奮闘を一歩下がった所から眺めていた猿タイプが、スッと両手を上げる。
「あ……!」
ローラが声を上げた時には、その両手から毒針が射出されていた。他の怪物達と死闘を演じていたジェシカはそれを躱しきれなった。辛うじて直撃は避けたものの、掠らせてしまう。
「グ……ウゥ……!」
ジェシカの動きが目に見えて精彩を欠き始める。それまで何とか拮抗していたバランスが完全に防戦一方となる。それすらかなり苦し気で躱しきれない攻撃によって傷がどんどん増えていく。そういている内に猿タイプが再び毒針の射出態勢に入る。次に放たれたら、今のジェシカでは躱せないだろう。
(ジェシカ……そんな!)
このままではジェシカが死ぬ。ローラが加勢した所で何もならないだろう。普段の刑事として武装している状態ならともかく、今は銃どころか服すらはぎ取られて下着姿で半裸の有様だ。恐らく小型犬タイプに襲われただけで軽く死ねる。余りにも無力だった。
だがそれでも、ジェシカが死ぬのをただ黙って眺めている事など出来はしない。飛び出し掛けた所で、ヴェロニカに肩を掴まれて制止される。
「離して! このままじゃ、ジェシカがっ!」
「ローラさん……ジェシーには
「え……?」
その静かな口調は、自暴自棄になっているようには思えなかった。ローラが呆気に取られている間にヴェロニカが前に進み出る。
「ローラさん、今まで隠していて済みませんでした。……覚悟を決めます」
「ま、待って、ヴェロニカ。あなた、一体何を――」
それには答えずヴェロニカは両手を前に突き出す。その時丁度猿タイプからジェシカに向けて毒針が射出された所だった。その瞬間ローラは前に立つヴェロニカから何らかの『力』が噴き上がるのを確かに感じた。
(これは……!?)
そしてローラの見ている前で信じがたい出来事が起こった。猿タイプの射出した毒針が、まるで見えない壁にぶつかったかのように、ジェシカに当たる直前で弾き飛ばされたのだ。
「……は?」
クラウスの間の抜けた声。心情的にはローラも同じであった。ヴェロニカが再び『力』を溜めるような動作をする。
「――はぁぁぁっ!!」
先程とは別種の『力』が、今度はジェシカにまとわりつく怪物達に叩き付けられる。
――風が吹き抜けた。いや、それとも『衝撃』とでも言うべきものか。不可視の『衝撃』が空気を振動させ、小型犬タイプや猫タイプなどの小物をまとめて弾き飛ばした!
しかし同じ『衝撃』を受けたはずの大型犬タイプは吹き飛ばされずに踏みとどまった。
「く……こんなもの、かしら。『力』を磨かずに忌避してきたツケね……」
やや悔し気なその言葉によって、今の『衝撃』がヴェロニカが意図的に起こしたものだと解った。