第10話 救世主
文字数 1,972文字
昨日の夕方に降った雨は、ゲリラ豪雨で記録的短時間豪雨だったとニュースでやっていた
だが、今日は先週から楽しみにしていた白川スーパーランドに行く日だ
時刻は午前8時・・・
僕は、シャワーを浴び今日のために買った服を着てワックスをつけて、鏡で最近男性に求められる清潔感があるか確認する
(よし!いつもより決まってる、最後にいつもの香水をつけて完成だ)
やはり、入念に身支度をすると1時間はかかってしまう
駅までは家から20分くらいだから、少し余裕をもって家を出ることにした
今日の天気は、気持ちいいくらいの快晴で子ども連れで公園で遊んでいたり、仲が良さそうな年配の夫婦が散歩していたりしてるくらいだ
僕も、気分が上がってしまい駅に予定よりも早く着いてしまった
集合まで20分もある…
(春来どの辺にいるんかなー?)
春来が来たのは10時05分だった
「わり~遅れたー」
(なんだよー結局お前が遅れてんじゃんねーかよ!てか、希子も一緒だし)
「ホントだよ全く」
(あれ?でも、澄川さんも遅いなー)
「それじゃあ、行くかー」
春来が先陣を切ろうとしていたが、澄川さんがまだ来ていない
「ちょっと待って。澄川さんまだ来てないけど」
「あれ、リョータ君聞いてないの?昨日の雨で風邪ひいちゃって今日来れないって昨日の夜に桜からメールきたけど・・・」
希子から澄川さんが来ない理由を聞いて僕の気分は下がった。
それどころか、澄川さんが大丈夫なのかが心配になった。
「バカ!なんで言っちゃうんだよー。そのメールの後に良大に迷惑かけちゃうから良大には伝えるなってメールで来てたろ!」
春来が僕のところにメールが来なかった本当の理由は打ち明けて、希子は春来から少し強い口調で怒られたからなのか地面を見つめながら「そうだった...ごめん。」と僕に謝った。
「どうする良大、一緒に来るか?」
僕が行こうか迷っていたところを感じとったのか、友達思いの強い春来は僕にどうするかを問いかける。
「ごめん!僕今日は行けない」
そういって、僕は春来と希子に別れを告げ「おいっ!」という春来の言葉を無視して、澄川さんの家のある方向に全力で走った。
途中にあるコンビニにより水とアイスと氷を買って、再び澄川さんの家に向かった。
(なんで、澄川さん僕なんかに気遣って・・・)
澄川さんの家に着くまでずっと考えていた。家に着きインターホンを押すと、声を枯らしながら「誰ですか」と聞いてきた。
「佐野です!」
「えっ…佐野君!」
そう言われると、インターホンが切られ少し時間が空いてから玄関の扉が開いた。
「なんで佐野君がここに?」
「さっき駅で希子から聞いて、澄川さんが心配で飛んできた」
僕は、息を切らし肩で呼吸をしながら言った。
「希子ったら・・・」
「あっ…これ、コンビニで買ってきた」
商品が入ったコンビニ袋を澄川さんに渡した。
「ありがとう」
澄川さんは袋をもらい、そう伝えると急に倒れ僕にしがみついた
(えっ・・・え、澄川さん?)
「すっ・・・澄川さん⁉」
僕の声は裏返った。
返答がこないし、呼吸が早い
(顔が真っ赤だ。体が熱い!早く寝かせないと)
僕は彼女を抱えベットまで運び、彼女のクローゼットを仕方なく開けタオルを見つけだし水でぬらして彼女の額にのせた。
それから、買ってきたものを冷蔵庫に入れた。
(このあと、どーしよっかな?)
とりあえず、澄川さんが今日まだ何も食べてなさそうに見えたから何か作ることにした。
もう一度、冷蔵庫を開けてみると運よくタッパに入っていたご飯と卵があったのでおかゆを作ることにして、りんごもあったので皮をむいて食べやすいサイズに切ることにした。
(澄川さんって家庭的なんだな~)
台所はきちんと整理されており食器もすぐにわかる場所もあったのでスムーズに作りことができて、手間もあまりかからず作ることができた。
前回一緒に食べた机に料理を置き、澄川さんを起こし食べるように促す。
「これ、リョータ君が作ったの?」
「うん…ごめんでも冷蔵庫の中勝手に見ちゃった」
「ううんいーよ、気にしないで」
「さっき買ってきたやつも、冷蔵庫に入れてあるから気にせず食べて」
「うん!ありがとう」
「じゃあ、僕帰るね」
僕は机から立ち上がり玄関に向かおうとした瞬間、澄川さんに右側の袖口を掴まれた。
「待って…」
(ちょっ...すっ澄川さん!急展開すぎるよー、熱のせいだよね⁉そうだよねー)
「澄川さんどうしたの…?」
「今日ずっとここにいて…」
「えっ?でも...」
「リョータ君は私の救世主なのお願い・・・」
(きゅっ、救世主っ・・・僕が?澄川さんの~?でもなんかいい響きだ…」
「わかったいるよ」
「ありがとうリョータ君」
澄川さんは、そういって僕を抱きしめながら寝た
(澄川さーん!これ絶対熱のせいだ、神様ありがとうー!)
僕は、彼女ベットまで運び寝かしつけてからソファを背にその日を過ごした。
だが、今日は先週から楽しみにしていた白川スーパーランドに行く日だ
時刻は午前8時・・・
僕は、シャワーを浴び今日のために買った服を着てワックスをつけて、鏡で最近男性に求められる清潔感があるか確認する
(よし!いつもより決まってる、最後にいつもの香水をつけて完成だ)
やはり、入念に身支度をすると1時間はかかってしまう
駅までは家から20分くらいだから、少し余裕をもって家を出ることにした
今日の天気は、気持ちいいくらいの快晴で子ども連れで公園で遊んでいたり、仲が良さそうな年配の夫婦が散歩していたりしてるくらいだ
僕も、気分が上がってしまい駅に予定よりも早く着いてしまった
集合まで20分もある…
(春来どの辺にいるんかなー?)
春来が来たのは10時05分だった
「わり~遅れたー」
(なんだよー結局お前が遅れてんじゃんねーかよ!てか、希子も一緒だし)
「ホントだよ全く」
(あれ?でも、澄川さんも遅いなー)
「それじゃあ、行くかー」
春来が先陣を切ろうとしていたが、澄川さんがまだ来ていない
「ちょっと待って。澄川さんまだ来てないけど」
「あれ、リョータ君聞いてないの?昨日の雨で風邪ひいちゃって今日来れないって昨日の夜に桜からメールきたけど・・・」
希子から澄川さんが来ない理由を聞いて僕の気分は下がった。
それどころか、澄川さんが大丈夫なのかが心配になった。
「バカ!なんで言っちゃうんだよー。そのメールの後に良大に迷惑かけちゃうから良大には伝えるなってメールで来てたろ!」
春来が僕のところにメールが来なかった本当の理由は打ち明けて、希子は春来から少し強い口調で怒られたからなのか地面を見つめながら「そうだった...ごめん。」と僕に謝った。
「どうする良大、一緒に来るか?」
僕が行こうか迷っていたところを感じとったのか、友達思いの強い春来は僕にどうするかを問いかける。
「ごめん!僕今日は行けない」
そういって、僕は春来と希子に別れを告げ「おいっ!」という春来の言葉を無視して、澄川さんの家のある方向に全力で走った。
途中にあるコンビニにより水とアイスと氷を買って、再び澄川さんの家に向かった。
(なんで、澄川さん僕なんかに気遣って・・・)
澄川さんの家に着くまでずっと考えていた。家に着きインターホンを押すと、声を枯らしながら「誰ですか」と聞いてきた。
「佐野です!」
「えっ…佐野君!」
そう言われると、インターホンが切られ少し時間が空いてから玄関の扉が開いた。
「なんで佐野君がここに?」
「さっき駅で希子から聞いて、澄川さんが心配で飛んできた」
僕は、息を切らし肩で呼吸をしながら言った。
「希子ったら・・・」
「あっ…これ、コンビニで買ってきた」
商品が入ったコンビニ袋を澄川さんに渡した。
「ありがとう」
澄川さんは袋をもらい、そう伝えると急に倒れ僕にしがみついた
(えっ・・・え、澄川さん?)
「すっ・・・澄川さん⁉」
僕の声は裏返った。
返答がこないし、呼吸が早い
(顔が真っ赤だ。体が熱い!早く寝かせないと)
僕は彼女を抱えベットまで運び、彼女のクローゼットを仕方なく開けタオルを見つけだし水でぬらして彼女の額にのせた。
それから、買ってきたものを冷蔵庫に入れた。
(このあと、どーしよっかな?)
とりあえず、澄川さんが今日まだ何も食べてなさそうに見えたから何か作ることにした。
もう一度、冷蔵庫を開けてみると運よくタッパに入っていたご飯と卵があったのでおかゆを作ることにして、りんごもあったので皮をむいて食べやすいサイズに切ることにした。
(澄川さんって家庭的なんだな~)
台所はきちんと整理されており食器もすぐにわかる場所もあったのでスムーズに作りことができて、手間もあまりかからず作ることができた。
前回一緒に食べた机に料理を置き、澄川さんを起こし食べるように促す。
「これ、リョータ君が作ったの?」
「うん…ごめんでも冷蔵庫の中勝手に見ちゃった」
「ううんいーよ、気にしないで」
「さっき買ってきたやつも、冷蔵庫に入れてあるから気にせず食べて」
「うん!ありがとう」
「じゃあ、僕帰るね」
僕は机から立ち上がり玄関に向かおうとした瞬間、澄川さんに右側の袖口を掴まれた。
「待って…」
(ちょっ...すっ澄川さん!急展開すぎるよー、熱のせいだよね⁉そうだよねー)
「澄川さんどうしたの…?」
「今日ずっとここにいて…」
「えっ?でも...」
「リョータ君は私の救世主なのお願い・・・」
(きゅっ、救世主っ・・・僕が?澄川さんの~?でもなんかいい響きだ…」
「わかったいるよ」
「ありがとうリョータ君」
澄川さんは、そういって僕を抱きしめながら寝た
(澄川さーん!これ絶対熱のせいだ、神様ありがとうー!)
僕は、彼女ベットまで運び寝かしつけてからソファを背にその日を過ごした。