悪夢3
文字数 867文字
ネタイヲの意識の中に、精神汚染されたような箇所があった。
まぁ大げさにする必要もないだろうし、ノコと幸せな時間を過ごせば解消されるようなものだと思うが、、、
キコが珍しく弱気だね。
しかも、ネタイヲ君をそこまで心配しているキコは初めてかも。
いや、人間の弱さ、脆さを改めて感じたんだ。
肉体も心も弱いんだなぁ、、、ってね。
ボクは、ネタイヲの深層心理の中から生まれた。
電気少女として生まれ、永遠の命を司る力を授かった。
人間と比べれば強くて当然なんだけど、、、
ネタイヲの不思議な力を知ってしまうと最後は人間なのかなぁってね。
今だって、ネタイヲを支えているのは人間のノコだし、、、
一つ聞いていいかい?
なぜ、永遠の命を司る力が狙われるんだい?
永遠の命を司る力というのは、死んだ人間を復活させることができる力なんだ。
独裁者、テロリスト、復活させてはならない負を持った人間に、この力が渡ってしまうと、人間の歴史は破滅・絶滅するほど、めちゃくちゃになってしまう。この力を研究し術式にしてしまえば、電気少女だけでなく人間が永遠の命を持つことが可能になる。
ゾンビをたくさん作って、お金で売買されるようになったら、、、恐ろしい世界だ。
それと永遠の命を司る力とは別に、人間はコンピュータとネットワーク、AI を使って人間を支配し、滅ぼすことも可能だと感じた。
ネタイヲが受けたダメージは相手が狙った効果ではないはず。
だが、近い将来、確信犯が人間の脳に影響できる技術を構築したらどうだろう?
見えないストレスを受け続けて、あるキーワードを送ると人間爆弾が発動するとかね。
「人間には寿命がある」という生物学上の真理が壊れると、世界も国家も組織も法も人間関係も全てリセットして、新たな社会の構築を迫られることになるね。
キコ?
キコと一緒に寝たいんだけど可能かい?
え?
ああ、いいけど、、、
キコにも休養が必要だね。
ネタイヲもそうだけど、キコの精神的なストレスも相当だよ。
全力で支えるよ。キコ、、、
《樹雷がキコを抱きしめてあげる》