背後 (6区 5km-6km)
文字数 1,807文字
3号車:
デルフィ大、
4区では一度順位を6位まで
落としていたんですが、
5区の天野が順位を一つ上げ、
そしてこの6区でも
順位を上げるでしょうか!
目標の3位に向け、終盤、
追い上げを見せています!
デルフィ大学です!
2位のアイリス・小泉に、
3位のローズ・五十嵐が
迫ってきました!
中間点の時点ですが、
先ほどの緑川が区間二位、
そしてこの五十嵐が区間トップ、
それどころか、区間新記録ペースで
追い上げています!
その差がもう20秒ほどに
なってきました!
アナ:
みなと駅伝と共にあった4年間、
青春をかけてきた、
自分を成長させてくれた、
その夢の舞台に、
別れを告げる時が近づいてきました。
最後の1キロ、今、注目を一身に浴びて、
颯爽と走り抜けていきます。
中山さんも経験されているわけですが、
改めて、どんな気分なんですか。
中山:
本当に練習もキツくて、
プレッシャーにも押し潰されそうになって、
辛いことのほうが多かったですけど、
それでも、
こんな素敵な景色の中を、
大勢の方から応援されながら、
走ることができるっていうのは、
やっぱり私にとって特別な時間でした。
中山さんから、景色が素敵ってお話、
ありましたけど、
この駅伝を作られた方も、
やっぱり、一番輝ける瞬間ですから、
学生達が気持ちよく走れるような
そんなコースを考えた、と。
実際には走ってる最中には
そんな余裕ないだろうけど、
走った後にね、
またいつかここを訪れた際に、
この横浜の景色や、
海風、それから草木の香りを感じて、
ここを走ったこと、ここに向けて、
青春をかけて頑張ったことを、
思い出して初心に帰れる、
そんな場所になってくれたらいいな、
っていうお話をされていました。
井上さん、表情はキツそうですけど、
腕も振れてますし、
このまま最後まで行くと思います。
さっきスパートしてから、
平たいところでも
結構タイム稼いでますから、
もうここは、後ろは気にせずに、
一歩ずつ脚を前に出していく意識
だけで十分だと思います。
2号車:
アイリスの小泉、
もうフラフラになってしまいました。
この1キロはなんと、
4分ペースほどまで落ちました。
そしてですね!
そのすぐ後ろにローズの五十嵐が、
もうその差4秒のところまで、
迫ってきています!