優秀なコックが仲間になった!牧師はレベルが1あがった!(のか?)

文字数 1,159文字

「ヨーシュア!オキテ―!オキテー!朝デゴザイマスルー!」
ダリアが、にぎやかに部屋に侵入してきた。
おまえ、男の部屋にサラッとはいってくるなよ・・・
「ネー、よしゅあ、オキテェー
 デキタテの、朝ゴハン、イッショにタベヨー」
いやです。
ダリアが、毎日用意してくれる朝ごはんは、朝ごはんじゃないし。
俺は、毎朝台所に行くのが怖くてしかたないんだよ!
全く起きない俺に、ダリアも強硬手段にでることにしたようだ。

ーどさっ、むにょん。
     
親方。
天井から、女の子が。

ダリアが、寝ている俺の体にダイブしてきた。
ふとももが、体のわきにあたる。
「オキナイトー、ダリア布団でプレスしちゃイマスー!」
ぐいぐい。
     
体勢としては、かなり、まずい。
おきたからおきるべきかこのままねているべきか、
それがもんだいなんだ・・・・!
  
しばらく固まっていると、飽きたのか、ダリアが起き上がって、言った。
「モー、よしゅあ、オネボウサンー!
 セッカク、ジュタロウクンが、アサゴハンツクッテクレタノニー」
「それなら早くいえよ!」
勢いよく、おきあがって、適当に着替えて(ダリアはちゃんと追い出した)
台所におりた。
・・・あのあと、樹太郎とは、会ってない。
言い過ぎたような、やらかしたような、どんな顔をしてあえばよいのやら。
      
「あ、おはようございます!よしゅあ先生!」
って、ダレだよ???!

そこには、髪の毛を切ってきちんと整えて、こざっぱりとした服装で、
さわやかに笑う、樹太郎くんがいた。
「よしゅあ先生が、僕に真剣に語りかけてくださったおかげで、
 僕は、もう一度、頑張ってみる気持ちになれたんです!
 僕にとって、よしゅあ先生と、よしゅあ先生をつかわしてくださった
 イエス様は、ぼくの、人生のー」
「ご、ごめん、それぐらいで褒めるの、やめて?
 先生ってよぶのもやめて?なんか、背中モゾモゾするから!」
樹太郎くんの作ってくれたスペイン風オムレツ?は絶品だったし、
生まれ変わったような樹太郎くんをみるのは嬉しいけど、
そんなに褒めちぎられることは マジで、してないから。
なんか、罵倒しただけのような気がしてたから。
けれども、樹太郎くんにとっては、なにかのきっかけになったのかもしれない。
嬉しそうに、あの晩なにがあったのか、
そして、トラじいちゃんたちの喜びようを聞かせてくれた。
その様子を、ダリアがニコニコしながらみていた。

『見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。
だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、
彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。
       -聖書 ヨハネの黙示録3:20-    』



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