メイファ・アルドロスという女

文字数 5,538文字

 3.

 コブレン自警団は運営資金の大部分を、他の暗殺組織を抑圧し、締め上げることによって得ていた。
 暗殺者たちが誘拐され、拷問され、殺され、その屍が下水路に投げ捨てられる一方で、極秘裏に栽培された薬物は焼き払われ、脅迫によって市民から巻き上げられた金の大部分が持ち主に返還され、誘拐された少女は親もとに返され、辻斬りは防がれ、打ち捨てられた屍は野に見出されて丁重に弔われる。
 そうした仕事を請け負う特殊部門の団員たちと一般の団員たちの区別は、市民の目にはつかない。市民たちはコブレン自警団の団員を誰であれ恐れ、どこか遠巻きにしつつ、その存在が自分たちにもたらす恩恵を理解していた。
 鉱山街の日暮れの気配は、平地よりも早くくる。
 九時。閉門の鐘が鳴り、一日がゆっくり終わっていく。まだ十分に明るいうちに、旅人たちは宿に落ち着き、市民は(かんぬき)をかける。この街の数多(あまた)の影が、街路に()み出てこないうちに。あろうことかそれが、愛しの我が家に音もなく滑り込んでこないうちに。
 十一時。
 空が薄紫に暮れ、西の山の()に一条の茜が横たわる。東には一番星が輝き()で、冷たい夜風が七月の完璧な陽光の名残を掃き集める。鏡の広場を覆う、透き通る天籃石の一枚板の屋根が、日中に蓄えた光を放ち白く色づき始める頃、その淡い白色光のもとでは女が歌っていた。
 中肉中背。その身の丈にぴったり合う、上等な仕立ての若草色のマント。袖口から伸びるしなやかな指の肌の色は黄色(おうしょく)。指は歌に合わせて次々と、意味ありげな(いん)を結ぶ。

「ワレ信ズ 不滅ノ光
 時ノ(はたて)ノ一閃ガ
 (くう)ト物トヲ ナシ給ウ」

 黒髪をみずら結いにし、優しい丸みを描く顎はやや上方を向いている。少し細いが小さくはない両目には、抑えていながら、しかしはっきりと、笑みが宿っていた。
 女はステンドグラスの体を持つ星獣(せいじゅう)(くら)を足台にしていた。
 猪よりもずんぐりし、馬より背が高く、象より少し短い鼻を持つ体毛のない生き物の両目はくるくる回る六芒星。(ひづめ)は薔薇の透かし彫り。そしていかなる食物も永劫に受け付けない口から生やした二本の牙は、三叉(さんさ)の燭台だった。
 女は歌う。歌い続けて人を待つ。
 掃き寄せられた陽光の名残は峻険な山並みへと運び去られる。
 空は色みを変えていき、その藍色の濃さを背景に、我が物顔の星が一つ、また一つ。茜の残光が消え去るや、天球の回転が、赤々とした星雲を連れてきた。
 何も知らずにミスリルとレミが自警団の正門を出たのはその頃。同時に裏の巡回路を回るのはテスとアエリエ。
 二十人もの見習いを引き連れ、鈴を振り鳴らし、歌い、街の影を払い、しかし夜の影を払うことはかなわず、進み続けた一行はついぞ鏡の広場でその女と出会うのだった。

 ※

 遠い昔、神は地球人を創造し、地球人は言語生命体を創造した。言語生命体の上に創造主として君臨することで、地球人は神になろうとしたのだ。
 支配と抑圧。抵抗と戦争。血みどろの世紀を経て、言語生命体たちは地球環境化されたこの惑星アースフィアを勝ち取った。ないし、惑星アースフィアに閉じ込められた。
 地球人との協定に基き文明退化が推し進められる一方、言語生命体たちは、地球人たちが予期しなかった技術を進展させた。
 歌を操り、自我の薄弱な獣の体内の言語子に働きかけて、星獣へと作り変えること。
 体内の言語子の変質が制御不能な場合、それは言語崩壊と呼ばれる現象を引き起こす。
 ひとたび言語崩壊が引き起こされれば、もとが人であれ獣であれ、言語子を補おうとして同胞の血肉を欲し共食いになる。そうして不気味に結合し、バケモノの姿で固着する。
 言語崩壊によって生み出されたこのバケモノは、言語子操作によって生み出された星獣と区別して、化生(けしょう)と呼ばれていた。

 ※

 とにかく、ミスリルの眼前には透き通るステンドグラスの星獣と女がいた。
 その横腹にうごめく赤、青、緑の三角形のモザイクと、回る六芒星の(まなこ)を囲み周回する黄、白、紫の長方形のモザイク。黒、桃、黄緑の歯車が噛み合い回転する鼻は、気だるげに左右に揺れていた。
 二人で茶会でもできそうな見事な(くら)に立ち、その女は歌っていた。
 その光景の異様さゆえ、引率のミスリルも、またレミも、しばし態度を決めかねた。巡回者の一行に気付かぬわけでもあるまいに、女は歌い続ける。
 ミスリルはまず、十代前半から半ばまでの見習いたちに目配せし、動くなと合図した。彼らを背後にかばい、ハンドサインを見せつける。
『いざとなったら逃げろ』の合図だった。
「おい」
 態度を決めたミスリルが、低い声で乱暴に呼びかけながら星獣へと足を踏み出した。レミが息をのみ、何か言おうとした。ミスリルは歩み寄りながら、腰帯に挟んだダガーの柄に左手を置く。だが星獣がひとたび牙を剥けば、そのような武器には意味はない。
 ミスリルの前進を受けて、女は歌をやめた。初めから巡回者たちの出方を待っていたのだ。
 歌がやめば、周囲の沈黙はひたすら重い。天籃石の光の届かぬ四方の暗がりにはいくつもの目がある。
 (いしゆみ)を持っていてもおかしくはない。
 それには既に矢がつがえられていると考えたほうがいい。
 レミが動く気配。
 ミスリルは素早く右腕を突き出して、『来るな』のハンドサインを見せた。
 おびき出されたにしても、矢を受けるのは俺ひとりでいい。その覚悟を知らせる。
「しっつれ~い」
 ミスリルとは対照的に、女はどこまでも愉快そうだった。
「コブレン自警団の方ですね、(わたくし)メイファと申します。この街に来るのは七年ぶり三回目なのですが、ちょっとした探し物の最中でして。ちょうどよかった。どなたかに手伝っていただけたらなぁ~、って思ってたところなんですよ」
「探し物って?」
 問うミスリルの脳裏(のうり)には、既に昨夜保護した二人の客人の顔が浮かんでいた。
 女の唇の端が、左右対称に釣り上がる。笑う両目には隠しようのない不穏があった。
「運河に捨てられた哀れな男を殺した犯人です」
 視界の左端で、どこからともなく人影が、広場に飛び降りてきた。
「その人に何もするな!」
 声でわかった。
 裏の巡回路を担当するテスだった。
 テスは早口で言い、といっても、彼の早口は他の人間の普通の喋り方と同じ早さでしかないのだが、音もなく駆け寄って光に身を晒し、女ではなくミスリルに話し続けた。
「わからないのか?」
 ミスリルは、テスにちらりと目を向けた。それを受けてテスは続ける。
「その人がマントの下に着ているのは神官服だ!」
 その一言はミスリルを新たな緊張で貫いた。
 今度は右側から、新たな人影が歩み寄ってくる。
「さっきの歌は史歌(しか)ですね」
 アエリエだった。声は涼やかで、言いようもなく張り詰めていた。
 ミスリルは目を星獣の鞍に立つ、メイファと名乗る女に戻した。
「今朝がた殺された男はトリエスタの民兵でして」
 その声音は、場の空気にも、話の内容にすらも関わりなく、歌うように楽しげであった。
「さる神官団から盗品回収の任を請け負っていたのです」
 メイファは右手を水平にあげた。芝居がかった動作でその手を腹へ。腰を九十度に曲げて深々と一礼。そした再び直立すると、若草色のマントを脱ぎ捨てた。
「いかにも、私はシオネビュラ神官団二位神官将補メイファ・アルドロスでございます。以後、お見知り置きを。また会いましょう。何度でも探しに来ますよ」
 テスの見立て通りだった。マントの下から現れたのは、マントと同じ若草色の法衣(ローブ)。神官の正装であった。
「その盗品は、人や星獣の多いところにあるべきものではありませんので」
 メイファは鞍に(もう)けられた高い椅子に座る。手綱はなく、ただ歌によって星獣を操った。薔薇の透かし彫りの蹄が石畳を離れ、その透かし彫りの向こうに見える景色を変えながら、ミスリルと、テスと、アエリエの前を通過した。その姿が天籃石の一枚板の屋根を出ると、路地に潜む気配が一つ、また一つ、消えていく。
 全ての気配が消えてから、ミスリルは自分がある種の硬直に陥っていたことに気がついた。
 解き放たれたように息を吸い込み、決断した。
「テス! 俺と一緒に来い! アエリエとレミは後を頼む!」
 誰にも反論を許さずに、地を蹴り走り出した。暗がりへ。塀に手をかけ、飛び乗り、そこから民家の低い屋根に飛び乗る。屋根から屋根へ。倉庫の屋根へ。工場の塀へ。工場の屋根。製粉所の屋根。製粉所の水車から果樹園の柵へ。
 ともに果樹園を駆け抜けながら、テスがゆっくりと尋ねた。
「ミスリル。戻って何をするつもりだ?」
「決まってるだろ」
 ミスリルは早口で、しかし決意に満ちて冷静だった。
「あの客人を締めあげる!」
 息()き切って戻ったミスリルとテスに、門番は驚きながら門を開けた。
 東棟の玄関を通らず、昨夜のようにアーチの通路も通らず、建物の外壁に沿って敷地の北へ。
 客人は北の離れの小塔に泊まっている。
 裏には菜園が広がり、普段は鶏を放している。もちろん今はみな鶏舎におり、塔の入り口の階段で、リージェスが一人頭を抱えていた。
 咄嗟の判断でテスは建物に張り付くように背中をつけ、姿を隠した。ミスリルはそのまま突っ走った。
 リージェスが顔を上げた。
「……なんだ?」
 ミスリルは速度を落とさなかった。
 リージェスが腰を浮かす。
「おい――」
 驚くリージェスに行動を許さず、ミスリルは扉を蹴り開けた。ホールに蝋燭の灯りがあるのは、世話をするための見習い団員が塔に留まっているからだろう。
 リージェスの大声の制止も意に介さず、ミスリルは奥の階段を三階まで駆け上った。
 客室の木戸をまたしても蹴り開ける。
 若い娘の歌声が少し聞こえ、絶えた。
 ベッドに腰掛けていたリレーネが、怯えた顔でミスリルを凝視した。
 ミスリルは『それ』を見ても怯えなかった。煌々(こうこう)と照らされた室内の異様な光景に、戸口でただ立ち尽くした。
 自警団から貸し出された来客用の部屋着をまとい、リレーネは数秒前までくつろいでいたのだろう。背負子(しょいこ)の覆いは解かれ、その荷は今、ミスリルの眼に明らかにされていた。
 リレーネの揃えた両膝。
 その上に、夜空から盗み出されたようなひと抱えほどの大きさの満月が、浮遊していた。
 遅れて階段を駆け上がってくるリージェスの足音にも、ミスリルは蒼ざめた球体から目を離さない。
 リレーネが震える足で立ち上がった。直後、背後に迫っていたリージェスが何者かに押し倒される音と気配。
 室内に一歩踏み込みながら、ミスリルは視界の端で、リージェスを組み敷くテスの姿を確かめた。リレーネは言葉もなく後ずさる。部屋は狭く、逃げ場はない。
 さらに、後から誰かが駆けてきた。
「ミスリルさん?」
 驚きを込めたその声で誰かを判断し、月からも、リレーネからも目をそらさずに、ミスリルは命令を下した。
「ジェスティ、その男から武器を剥ぎ取れ」
「その必要はない」
 リージェスが答えた。
「見られたからには抵抗はしない。ましてあんたらの拠点で暴れるつもりはない」
「武器を剥ぎ取れ」
 命令を重ねる。
「はい、ミスリルさん」
 銀髪の少女は忠実に、床に組み敷かれたままのリージェスから剣を取り上げた。身体検査をして、ナイフやその他の武器を探る。
 ジェスティは十六歳。見習い期間は十七歳で終わる。特殊部門に配属されてほしいとミスリルは頭の片隅で思った。彼女は賢いし、戦闘訓練の成績も優秀だ。何より度胸がある。室内の異様な『月』を()の当たりにしても命令を遂行できる程度の度胸があれば、まずは十分だろう。
 ジェスティが没収したサーベルとナイフとを床に並べ終えると、ミスリルはようやくリレーネに声をかけた。
「聖遺物を盗んだな」
「盗んだのではありません!」
 リレーネと、
「盗んだわけじゃない」
 リージェスが同時に答えた。
 牽制(けんせい)しあうような沈黙。
 忌々しげにそれを破ったのはリージェスだった。
「その娘から離れろ」
「そのざまで脅迫するつもりか? いい根性してるよな」
「それが答えか」リージェスも引き下がりはしない。「本性(ほんしょう)を見せたな、殺し屋ども」
「その呼び方やめてもらえませんかね、『お客様』」
「事実と何が違う」
「争いあうしか能のないザコどもと一緒にするなってことさ。金持ち喧嘩せずって言うだろ? 余計な血を流したとあっちゃコブレン自警団の名折れだ」
 テスが拘束を緩めたようだ。リージェスの体が床を打つ音。振り向くと、リージェスは膝立ちになり、テスとジェスティに警戒されながら緩慢な動作で立ち上がった。
 賢明にも彼は、二人の暗殺者と一人の見習いを刺激しようとはしなかった。両手を上げて室内へと進み、先ほどまでのリレーネと同じようにベッドに腰掛けた。
「聖遺物を盗んだんじゃないなら」ミスリルの呼びかけに、リージェスは疲れた濃緑の目を向ける。「これは何だ?」
「見ての通りだ」
 疲れていても、頭ははっきりしているようだ。彼は正気のまま答えた。
「見ての通り、俺たちは月に()かれているんだ」


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

◆ミスリル・フーケ

◆25歳/男性

◆所属:コブレン自警団


『暗殺者を狩る暗殺者』の育成機関、コブレン自警団の団長の一番弟子。正義感が強く、好戦的で熱血だけど気分屋なのでいきなり冷める。自分のことを暗殺者だと思ってるわりに騒々しい。11歳のときに実の母親との間にできた娘が「いないつってんだろっ!!」いません(忖度)。

画像は「このカス野郎をどう始末してやろうか」と思案しているときの顔。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆アエリエ・フーケ

◆27歳/女性

◆所属:コブレン自警団


もとは豪商の娘だったがいろいろあって10歳で浮浪児となり、コブレン自警団に保護された。

女性ながら大鎌をはじめとする長柄武器の扱いに長け、ミスリルの行くところにはどこにでもついて回って敵の生首を刎ね飛ばす。恐い。ちょっと恐い。笑顔がちょっと恐い。足許にひれ伏すと踏んでくれる。マゾは急げ!


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆マリステス・オーサー

◆25歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称テス。鳥好きで頭が緑とかいう実に安直な理由で『真鴨』とか『鴨』とか呼ばれている。

自閉傾向が顕著に強く、表情の変化の乏しさと相俟って「何を考えているのかわからない」という印象を与えがちだが、感じる力も考える力も強いほう。

コミュ障の自覚があるため、コミュ力の高い兄弟子のトビィに対してとても屈託している(嫌ってるわけではない(むしろ大好き(面倒くさいタイプ)))。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆アザリアス・オーサー

◆27歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称アズ。自警団の武術師範の一人であるオーサー師の一番弟子。30歳以下の自警団主力戦闘員の中では第一位の戦闘能力を持つ。

戦いになると実に容赦ないが、素の性格はシャイで温厚。天然だけど人から天然って言われると傷つく(繊細)。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆トビアス・オーサー

◆27歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称トビィ。アズの双子の兄弟。長柄武器を得意とするほか、犬を訓練する技能を持つ。陽気でとっても優しくて、子供と動物が大好きな親しみやすいお兄さんだよ! たまに笑いながら人殺しちゃうけど……。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆レミ・イスタル

◆25歳/女性

◆所属:コブレン自警団


イスタル師の二番弟子。朝寝坊クイーン。三人一組が基本となる重要な仕事ではアズ&トビィと組むことが多く、この二人と一緒にいる日は朝自分から起きてこない。

生真面目かつ強気にふるまっている反動か、妹のようにかわいがってくれる人の前では子供のように無邪気な態度になる。かと思えば妙に機嫌が悪いときもある。特に朝。朝。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆リレーネ・リリクレスト

◆17歳/女性

◆所属:北方領リリクレスト公爵家


北方領リリクレスト家の公女だが、他家に嫁がせるためのお飾りとして育てられた。でも根が逞しいので環境への適応力が高い。


リリクレスト家は惑星アースフィアが移住可能な環境になる遥か以前から続く古い家であり、その血筋は地球における最初の10体の言語生命体試作品にまで遡るとされている。

それゆえ言語生命体の神である地球人からさえも重んじられ、宇宙戦争が行われた時代に授与された宝冠が数千年ものあいだ家宝として受け継がれてきたがリレーネが6歳のときに壊しちゃった。昔お転婆だったから壊しちゃった。

6歳だけどさすがにこれはヤバイと思って庭に埋めてしまった。

家じゅう大騒ぎになってたけど無駄に意志が固いので沈黙を守り抜いた。

ときおり思い出して寝れなくなる。

たぶん今も埋まっている。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆リージェス・アークライト

◆22歳/男性

◆所属:北方領陸軍


北方領陸軍で最もぼっち飯が似合う男と恐れられる若き護衛武官。階級は少尉。士官学生時代は優等生だった。毎日ぼっち飯だったけど。

なんだかんだでお人好しなので、試験の前にノートを貸してくれと泣き付かれて貸したら試験が終わるまで返ってこなかったりしたタイプ。怒っていいと思う。


巻き込まれ型の不幸体質なので登場するたびにひどい目に遭う。

仮にもシリーズ第1作目のメインヒーローが何故このような扱いをされるのかと思うと不憫で笑いが止まらない。

ごめん間違えた。

涙が止まらない。


とってつけたように言うけどリレーネ付きの護衛である。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

(過去作での名はリージェス・メリルクロウ)

◆パンジェニー・ロクシ

◆22歳/女性

◆所属:北方領陸軍


北方領の護衛武官。試験が終わるまでリージェスにノートを返さなかった犯人。

本編ではリレーネとリージェスが南西領に潜入するのに協力したが、コブレンの手前ではぐれたらしい。過去作を読まれた方のうちの実に99%以上が忘却の彼方へと葬り去ったであろう、シリーズ一作目からのリベンジャー。それでは一言意気込みをどうぞ。

「パンジーって呼んでよ(血涙)」


◆初登場回:8章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

◆リアンセ・ホーリーバーチ

◆24歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


陸軍情報部の間諜。間諜は単独での潜入が必要となる任務が多いため、油断を誘うべく実年齢より幼く見える格好を普段からしている。上腕二頭筋とかムキムキだけど。任務のためだけでなく、本人もかわいい服や小物が大好きである。背筋とかゴリゴリだけど。その甲斐あってか潜入や工作の成功率が非常に高く、情報部内ですら(服の上からの)外見に騙される者が一定数いる。腹筋とかバキバキだけど。

でもそれは、強くなければ生き残れないことをよく知っているからこそ。毒舌だったり辛辣なところがあるけれど、姉と妹のことは大好きな三姉妹の次女。

シリーズ1作目からいるけど登場するたびに箍が外れていく。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆シルヴェリア・ダーシェルナキ

◆20歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


南西領総督シグレイの長子。自分の軍隊が欲しくて18歳のお誕生日に少将の官位を買ってしまった(買ってしまった)。

買官によって権威を得た者に武官たちが向ける目は冷ややかなものだが、シルヴェリアは卓抜した手腕によってたちまち最悪の評価を覆した。

ただし露出の多い服装で人前に出たり、高貴な身分の人間が口にすべきでない単語や言いまわしを使いこなしたり、好色が過ぎて男女問わず手を出したりと問題行動が多い。


弟妹が5人いるのだが、2歳年下の妹エーリカには嫌われている。

もともとプライドが高いエーリカのコンプレックスを刺激しがちなうえ、10歳の頃にエーリカが丁寧に作った押し花を目の前でムッシャムッシャバリボリと貪り食ってからは蛇蝎の如く嫌われている。

何故そんなことをしたのか全くわからない点もまた嫌われている。

しかも父シグレイがその件でシルヴェリアを叱責しなかったので必要以上に嫌われている。

まあとにかく嫌われている。

結論:全部パパが悪い。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆フェン・アルドロス

◆37歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


シルヴェリアの副官。美少年のような色香を漂わせる37歳独身美熟女というちょっとどういう層を狙っているのかよくわからない逸材。お遊びの度が過ぎ、陸軍司令部で17股をかけていたことがばれて無事職場の人間関係を崩壊させる。

前線送りとなった先で出会ったシルヴェリアとはすぐに意気投合し、同性の愛人の座を獲得した。

しかしながら誰にでも見境なくちょっかいを出すわけではなく、性的合意があっても未熟過ぎたり責任能力のない相手には一切手出ししない。当たり前のことなんだけど……。

シオネビュラ神官団のメイファ・アルドロスの実の姉。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆マグダリス・ヨリス

◆35歳/男性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


歩兵精鋭部隊を指揮する大隊長だったが、編成中だった親衛連隊内の一個大隊を鍛えるべくシルヴェリアに抜擢されていた。階級は少佐。陸軍内においては『歩く殺戮装置』とか『三つ編み三十代』とか陰口を叩かれる。

高潔さと冷酷さを併せ持ち、他人に厳しいが自分に対してはもっと厳しいので立場の弱い者たちからは愛されている。

ときに行動が大胆なだけでなく、天才的な剣の腕を持つため恐い人だと思われることもしばしば。大丈夫。恐くない。たまに一人で百人殺しちゃうだけだ。よくあるよくある。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ヴァンスベール・リンセル

◆20歳/男性

◆所属:南西領陸軍


通称ヴァン。前線部隊に配属されたばかりの士官学校の新卒。リンセル家は海軍士官を多く輩出する家柄だが、本人曰く「伯父さんが恐いから陸軍に来た」。でも本当は船酔いするからである。実は馬にも酔う。

一見してそんなに強そうには見えないけれど実力派のダークホース。士官学校の剣術の成績は一、二を争うレベルだった。なお座学に関しては下から一、二を争うレベルだった模様。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆プリシラ・ホーリーバーチ

◆20歳/女性

◆所属:南西領陸軍


通称プリス。ロザリア、リアンセに続くホーリーバーチ家三姉妹の三女。お姉ちゃんたちが大好きで、リアンセが父親を見限って西方領を出奔するとき一緒に家を出てしまった。

11歳で家をでた娘を心配して母親は父に内緒で送金してくれたのだが、そのお金で「神学校に通う」と嘘をついて陸軍士官学校を卒業。

性格は明るく大胆で、良くも悪くも自分に正直。

陸軍広報部徴募部隊所属。ヴァンとは士官学校の同期の間柄。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆アイオラ・コティー

◆26歳/女性

◆所属:南西領陸軍(解放軍)


南西領陸軍の歩兵部隊指揮官で、階級は中尉。弓術・馬術に秀でるほか、詩人の才をも併せ持つ画伯。特に男性同士の濃厚な接触の模様を描いた画を得意とし、それらの作品は女性士官たちの間でひっそりと流通している。

反乱によって中隊を追われたのちは手許にある過去作と新作を火にくべてから都解放軍に合流。「いつどこで討ち死にしようともこれで私の秘密は守られる」と思ったようだが、まさかこんなところでバラされているとは夢にも思うまい。


◆初登場回:20章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ララセル・ハーティ

◆24歳/女性

◆所属:南西領陸軍


エーリカの専属護衛で、侍従長を兼任する。階級は大尉。クールビューティーなので周囲から勝手に有能そうだと期待されるけど、何かが人よりずば抜けているわけではないので結局勝手にがっかりされる。

冷たい印象の見た目に反して性格は至って素朴で素直。「あっち向いてホイ→」ってやったら全く何の疑問も抱かずに顔を「→」ってやっちゃうくらい素直。褒められて伸びるタイプだと思う。かわいがってあげて……カワイガッテアゲテ……カッ…………カワイガッ…テ…………………………カ……………ゲテ……………………。


◆初登場回:21章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆エーリカ・ダーシェルナキ

◆18歳/女性

◆所属:南西領ダーシェルナキ公爵家


ダーシェルナキ家の第二子。こじらせてるシスコン。

グロリアナ領主ゼラ・セレテスに言い寄って困らせているけど自分は四十手前のトリエスタ伯に言い寄られて困っている。

それではトリエスタ伯に一言

「死にさらせですわ!」

口汚ぇですわ。

そして怖くて誰も指摘しないんだけどインテリアの趣味が悪い。


◆初登場回:10章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ミサヤ・クサナギ

◆31歳/女性

◆所属:ソラート神官団


ソラート神官団二位神官将補。農民の出だが村をあげての推挙と資金援助を得て高位聖職者になる夢を叶えた地元大好きお姉さん。それでは南東領ソラート地方のいいところを語っていただきましょう。



「ソラートの富の源は潤沢な湧き水にある。平原を裂いて流れる水と温暖な気候は滋味豊かな作物を育て、その地方の最も貧しい村の民ですら、まず飢え渇くということがない。澄んだ空気と穏やかな野山に囲まれた環境が人を朗らかにすることから療養地としての人気も高い。かくいう私の夫も、喘息の治療のため幼少期に都から移り住んだ口だ。田舎にありがちな排他的な空気もソラートにはなく、そのため移り住む者がもたらす知識や技術が容易に根付き、その地をさらに住みよい場所にするのだ。無論、これほど恵まれた土地であるから、無闇に野山を切り開いたり、または武力で支配しようとする者たちも多くいた。一つはっきり断っておきたいのだが、住民が温和であることは、侵入者や圧政者への従順とは結びつかない。歴代の……(※これがあと30分続く)


◆初登場回:15章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆ゾレア

◆14歳/女性

◆所属:ソラート神官団


ソラート神官団の従軍歌流民。浮世離れしたミステリアスな少女(※ぼーっとしているだけだ)。


歌流民とは、野山に身を置く流浪の民。大陸中に散らばる彼らは共通する生活様式を持っており、すなわち氏族の歌い手は、歌うときしか声を出さない。

ゾレアの氏族は戦時に歌を売るのみでなく、平時にキノコや薬草を原料とする丸薬を作っていた。歌流民の神秘の力で病が癒されるという思い込みによって服用者の本来の自然治癒力を引き出し、さも薬が効いているかのように見せかけるただの黒い粒である。人体って不思議。

ソラートの住人たちは知っているので買わない。「本体価格よりレジにて20%オフ」とか言われても買わない。


◆初登場回:15章

◆シリーズの他の登場作品

 なし

◆エルーシヤ

◆17歳/女性

◆所属:-


ゾレアと同じく歌流民の少女であり、歌うときにしか声を出さない。その生活で得た不思議な感性を有しておれど、中身は普通の女の子。田舎暮らしが嫌になって逃げてきてしまった。今は陸軍広報部のプリシラ・ホーリーバーチ少尉と行動を共にしている。


都の星獣祭で配られる胡桃の護符は、北ルナリアやグロリアナの山塊を塒とする彼女の氏族が歌によって清めながら作るものだ。胡桃の可食部はクッキーにしてグロリアナの周辺で売られる。商品名は「グロリアナに行ってきましたクッキー」とかだろうか。知らんけど。


ちなみに「エルーシヤ」は歌流民の中でありふれた女性名であり、『失語の鳥』の番外編に出てくるエルーシヤとは完全に別人。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆マナ

◆14歳(※肉体年齢)/女性

◆所属:-


旅の途中でミスリルが出会う謎めいた少女。自称ミスリルの娘。もし本当に娘だったらミスリルが11歳のときの子になるのだが、当然ながら彼に心当たりはない。心当たりどころか女性と手を繋いで街を歩いたことすらない。

14歳という年齢は推定であり自称。なお生まれてきたとき既に14歳だった。


◆初登場回:6章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆シンクルス・ライトアロー

◆25歳/男性

◆所属:ヨリスタルジェニカ神官団


ヨリスタルジェニカ神官団正位神官将。政争によって傾きかけた西方領の名家の嫡男で、家の再興のために父親によって南西領に送り込まれた。古風な喋り方が特徴だが、ここだけの話普通に喋ろうと思えば喋れる。


過集中と注意力散漫を繰り返す。黙ってさえいればとても美形なのにいらんことまでよく喋る。実家は太いが傾きかけている。頭が良くて弁も立つけどこれっぽっちも自重できない。

そんな残念なタイプの天才だが、物事は前向きに考えよう。

普段はあちらこちらに興味の対象が移ろうが、並外れた集中力を発揮した際の成果は素晴らしい。近寄りがたいほどの美形だが、中身は気さくで親しみやすい。実家も傾きかけたとはいえまだ太い。自然に振る舞うだけで目立ってしまうのは自信家で聡明だからである。

残念なタイプの天才なのではない。

天才なタイプの残念なのだ。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ロザリア・ライトアロー

◆25歳/女性

◆所属:ヨリスタルジェニカ神官団


正位神官将夫人。シンクルスの妻であり、リアンセとプリスの姉。西方領出身。

シンクルスと初めて顔を合わせたのは三歳のときで、このとき既にライトアロー家とホーリーバーチ家の第一子同士として結ばれることが決まっていた。

親同士が決めた結婚とはいえ、成長に従い二人は自然に惹かれあうようになった。

政治的なごたごたから逃れるべく、ロザリアとシンクルスは南西領の神学校に入り直すことが決まり家を出る。同じ時期に、リアンセは父親の当主としての資質に疑問を抱き出奔。

家族喧嘩の最中に妹のリアンセ(脳筋)がカッとなって父親の頭を壺でぶん殴り、心配して見に来たシンクルスが我慢できずに腹を抱えて笑うのを見て以来「実はこの人ちょっとバカなんじゃないか」と思っている。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆レグロ・ヒューム

◆34歳/男性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団二位神官将。

独特の個性と落ち着きなさゆえに生家では「将来の見込みなし」と冷遇されていたが、実際大人になったら兄弟の中で一番有能だったというオチがつく。たぶんヒューム家はもう終わっとる。

他のことはともかく仕事はできるというタイプ。

何故かしら自分のことを美男子だと思っている(根拠不明)。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆メイファ・アルドロス

◆32歳/女性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団二位神官将補を務めるクレイジー長広舌。南西領陸軍のフェン・アルドロスの妹。

アルドロス家の後継がフェンとメイファしかいない事実からお察しいただける通り、もうアルドロス家も終わっとる。

人間としての中身に関しては姉より多少マシなレベル。

甲冑の上から乳首の位置を当てる能力を持っている。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ニコシア・コールディー

◆29歳/女性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団三位神官将。真面目で責任感が強い性格。二位神官将に対する態度が横柄だが、これでもかつては敬意を払っていた。

出身もシオネビュラ西部で、居城である西神殿の近くに妹夫婦が住んでいる。市内巡行の際など幼い姪が「おばさまー!」と手を振ってくる。

「お姉さまと呼べ」と思っている。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ミオン・ジェイル

◆25歳/男性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団三位神官将補。神学校卒業から僅か一年で現在の地位に抜擢された経歴を持つ。振る舞いは優等生然としているが口が悪い。

ジェイル家は家格が低く、神学校には長男である兄しか通えないはずだったが、武芸と学問の両方で兄より優れていることを証明し、進学の権利を勝ち取った。この生い立ちゆえに成果主義者である。

現在の地位を得てから両親は掌を返してちやほやしだしたが、家督を継ぐ気はない。ジェイル家も終わっとる。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ゼラ・セレテス

◆25歳/男性

◆所属:ソレリア民兵団


グロリアナ領主にしてソレリア民兵団代表。セレテス家は吹けば飛ぶような底辺領主(((失礼)))ながら、質実剛健を旨とする家風によってグロリアナ領を堅実に治めてきた。

セレテス流炎剣術の継承者。一子相伝なので、ゼラが死んだら剣術も絶える。


性格はやや強情で、数年前に自分で育てた野菜を上流貴族の客に供したところ「痩せた土で育った貧乏くさい味」と馬鹿にされ、「嫌なら召し上がらなくて結構でございます」と言って皿を下げ父親にこっぴどく怒られた。

以来、気にいらない客に対しては問答無用で畑を手伝わせている。


◆初登場回:3章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

付録◆アースフィア世界の度量衡


----------------------------------------------


◇長さの単位


基本単位はセスタセリオン。地域や職業によってセスタ尺とセリオン尺が使い分けられる。


1セスタ=2.5㎝

1セリオン=7.5㎝

1リセスタ(1リセリオン)=1/10セスタ(1/10セリオン)

1ニ―セスタ(1二―セリオン)=100セスタ(100セリオン)

1デセスタ(1デセリオン)=100ニーセスタ(100ニ―セリオン)

1クレッセスタ(1クレッセリオン)=10デセスタ(10デセリオン)


言語生命体たちが地球で創造主たちと暮らしていた時代、言語生命体の独立をかけた戦に異を唱え、地球人信仰を保つよう呼びかけた姉弟がいた。

姉の名はセスタ。弟の名はセリオン。

二人は同胞によって捕らえられ、両手をすりおろす拷問にかけられた。

救出されたとき、セスタの手首の関節より先の長さは2.5㎝、セリオンは7.5㎝しか残っていなかったと伝えられる。


----------------------------------------------


◇重さの単位


基本単位はケララ

ケララは麦をさす言葉だが、教会の伝統において典礼及び典礼聖歌を意味することもある。


1ケララ=2.5g

1リケララ=1/10ケララ

1ニーケララ=100ケララ

1デケララ=100ニーケララ

1クレスケララ=10デケララ


----------------------------------------------


◇体積の単位


基本体積はダータ。野蜜の意であり、血液ないし精液を暗喩する。


1ダータ=25ml

リダータ=1/10ダータ

ニーダータ=100ダータ

デダータ=100ニーダータ

クレスダータ=10デダータ

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み