導く者ヨシュア
文字数 1,944文字
(ヨシュア記2章22-23節)
ここ三日間のことを思い返し、ダビデは言った。
ダビデの前にいるのは、神よりそう命じられた男だった。
イスラエル人がカナンの地(今のパレスチナやイスラエル)を占領した時代の指導者です。諸説ありますが紀元前千四百年ごろの人物と言われています。
エジプトで奴隷となっていたイスラエル人は、預言者モーセに導かれて自由の身になりました。海を割ったことで有名な人ですね。それから長い長い旅の末にカナンへとたどり着いたところで、トップをヨシュアへと代替わりして安住の地を得るための戦いが始まります。
リーダーとしてのヨシュアは「知恵の霊に満たされていた」(申命記34章9節)とされている通り、賢く合理的なタイプだったようです。同時に、主からも民からも「強く雄々しくあれ」と何度も言われていることなどから、根は臆病で小心者だったのではという人もいます。
クールにして苛烈、合理的にして信仰に厚い指導者の素顔は、もう天国に行くまで誰にもわかりません。