榎本レン

文字数 1,589文字

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魔王城、夜

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今まさに勇者と魔王の最後の戦いが始まろうとしているう~!

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うっせ!このクソ鎧、緊張感なさすぎなんだよ!レイラのこと頼んだぞ!

ええ~、ユウカ、傷ついたぁ~ 乙女に向かってひどくない? 今は精霊だけど


エドの言うとおりです あなた、少しは自重なさいな
うふふ、そうでもないと思いますよ!最後までアタシ達らしいですね……この明るさがなければ、これまでやってこれませんでした!
そうです

あなた達の明るさが私には眩しい 同族の魔族にすら迫害されていた我々をこうして快く迎えいれてくださったのだから 人間と魔族の共存、あなた達ならできると思わせてくれる……!

私もそう思います


ベル、ギラー、マグリー、あなた達も本当にありがとうございます
そうでしょ、そうでしょ! 私の明るさのおかげなんだから♪
明るいのは認めますが、あなたは調子に乗りすぎですわ そんなだから前世で結婚したくてもできなかったのではなくて?

レイラ~!それをいっちゃあ、おしまいよ! 地味に気にしてるんだからね! それにレイラだって……

ああ、もう!長々だべってないの!お前ら!奴の胎内魔王城をなんとかしないと無理だ。

城内の魔物は俺たちに任せて魔王のところへ早くいけ! お前たちだけで魔王と戦う手筈だろ


ええ、必ず、人間と魔族の共存を勝ち取ってきます……!
あいあいさー!
* * *

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出てきなさい!魔王!
ふふふ……
私はレイラ・リリアーヌ!

魔王メタリカマグウォートと話し合いをしにここにきましたの!

話し合い……?勇者さんと?なぜ?
人間と魔族の共存のためですわ……!
あはははははは! ……変わった勇者さんなのね でも私にはこの子達がいる。共存なんて必要ないのよ
メタリカの身体から魔物が這い出てくる……私、そしてレイラもその様子に思わず息を呑んだ……なんて数……

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交渉失敗……いや、あきらめませんわ!戦闘中……戦闘不能した後に何度でも呼びかけて説得して勝ち取ってみせます……!


シャアアアアアア!
バインド!
レイラが剣から魔力を纏った斬撃を飛ばし、魔物を磔にする。 彼女の能力でこの鎧を纏えば、魔力が増幅され、魔法を用いずともこのような芸当ができる。あ、バインドっていうのは私が名づけたの。

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バインドバインドバインド!
レイラが次々と魔物を磔する。当然殺していない。彼女は不殺主義なのだ。音速並みのスピードだ。避けられる魔物などいないだろう。だが――

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どれだけ魔力が持ちますかね……
数が多すぎる……そしてメタリカは魔物の壁に守られている。いかに、斬撃を飛ばそうがこれではきりがない。何かいい手はないものか。

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そのぐらい、想定済みですわ!
なっ……
そう、レイラは、ただ斬撃を放っていたわけではない。斬撃でメタリカの視界を覆っていたのだ。鎧の効果で身体能力を強化し、脅威的なスピードで魔王の背後にまわっていた。

そして常人で見えない速度で剣で空中に縦方向の円を描いた瞬間、風が現れ、メタリカを包み込んだのだ。いやぁ私もわかってたよわかってたって。

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風牢……!
風牢、風魔法の一つ。私が名づけた。……それはおいといて、これは有効だ。メタリカの動きを止めたことで、次の攻撃までの準備や説得に時間が割ける。レイラらしい戦法だ。

――そう私は楽観していた。

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ふふふ……あーむ!
魔物がメタリカに再度取り込まれてる……いや城内すべての魔物が風牢に向かって吸い込まれている……!――そして彼女は変貌した。

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ギャオオオオオオオオオオオオオオ!
これはまずい。風牢も食い破ってきた。

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やるしかない。レイラ!あれを!
しょうがありませんね……
魔動波!
魔物が魔力の波に洗い流される。そして――

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う、うーん……
目が覚めた……!私達話し合いましょう!
負けたからあなたに従いましょう……
そこまで!
ここから和平ははじまる

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登場人物紹介


「私はもう――寂しくありません。

 こんなにたくさん、お友達が居ますから」



百鬼魔王の爆心地

○メタリカ・マグウォート

性別:女


かつて、ごくふつうの女の子だった魔王。

両親を魔物に殺され、叔父に引き取られ幼少期を森の館で過ごす。

誰とも打ち解けられず退屈な日々を送る。


そんな生活に変化をもたらしたのは、一匹の妖精だった。

「おいで。楽しいことをしよう」

手を引かれて、進んだ先に広がっていたのは自然豊かな楽園だった。

妖精が輪になって踊り、おいしい食事も用意されていた。

少女は日が暮れるまで――気が付くと朝日が昇るまで遊び続けていた。


次の日から、また少女は一人だった。

そのギャップに耐えきれず、少女は禁術に手を染めてしまう。

やがて――その身には魔物が宿った。

たくさんの魔物を産む、母体となったのだ。


「おいで。楽しいことをしよう」

一匹の魔物が告げる。

彼らと共にいれば、どんな危険も怖くなかった。

言われるがまま、手を引かれるがまま、禁忌を冒した。

たくさん人を殺した。

たくさん街を襲った。

世界を手に入れるまで、そう時間はかからなかった。

そして少女は――魔王と呼ばれた。



能力名:胎内魔王城

自由に魔物を生み出し、指揮できる能力。

また、一度生み出した魔物を胎内に戻す能力でもある。

彼女から生成された魔物たちは忠実な下僕として働く。


魔物の定義から外れたものを作ることも可能で、

生命そのものを氾濫させられる禁忌中の禁忌。


無機物でさえ生み出すことも可能。

弱っている相手を吸収することも出来る。



戦う動機:お友達を増やすため。




イラスト:三日月アルペジオ

作者:如月真琴


彼女の名前はレイラ・リリアーヌ


 18歳の女の子、いや芯の強い女性か。

 勇者の証である、それはもうありがたーい精霊と一体化した精霊の鎧に選ばれたのよね。

 とある貴族の令嬢だったんだけど、好きな人の二股という裏切りによって貴族の生活に嫌気がさしたことや、家族が魔王の配下に襲われちゃったから、貴族の身分を捨てて、魔王を倒すために幼少期の頃からともに、身体を鍛え、武を競い合っていた友人の女の子のパーティに入ったの。


 最初、レイラは「魔王はワタクシが倒しますわ!」と息巻いていたんだけど、人間に迫害される人間と魔族のハーフの子供達とふれあったことで、めちゃくちゃ悩んで戦争による憎しみの禍根を残さないよう彼女自身に不殺の誓いを立て、魔族と人間の共存のために戦争を終結させるという目的が彼女に芽生えたの。あの時は大変だったなあ。

不殺って言っても、周囲への被害を抑えることを第一に考えているから、戦闘では相手を殺さず、戦闘不能にするスタイルね。


能力名:魔力制御・明鏡止水

 ものすごーく魔力制御がうまい。身体能力で男性に劣るレイラが編み出した能力。努力の賜物ね。

全身に魔力を纏わせることで、身体能力を補っているっていうシンプルな物。

 この能力の恩恵として、全身に均一に魔力を纏わなければ、装備することができない、すっごい精霊の鎧を装備できるんだから! まさに運命ね!

鎧には体内の魔力を増幅することで剣に魔力を纏わせて斬撃を放つ、魔力が足りなくて使えない高位の魔法を発動できるとか、とにかくたくさんの恩恵があるのよ。どう、すごいでしょ?

あと、チート系魔法を無効にできるの。即死とか因果に干渉するやつよ。魔王特攻とも言うべきかな。だから勇者なの。


 全身の魔力を一点に集中させて、発動させる魔動波が切り札なんだけど、この技、全身の魔力を一点に集めるから、発動と同時に精霊の鎧の装備が解除されちゃう捨て身の攻撃なのよね。

一度だけ、装備が解除されたら服を着てなくてレイラに怒られたから、それ以来、気をつけているの。まあ、気持ちはわかるし。だから解除されても服は脱げません。ごめんね。


戦う動機:人間と魔族が共存できる世界を目指して戦っているわね。


 私? ああ、自己紹介がおくれちゃった。私はユウカ

鎧と一体化したありがたーい精霊!本当は別の名前もあるんだけど、今はこっちのほうがしっくりくるの。彼女の能力名を決めたのは私!

 え? 日本人っぽい名前だなって? 鋭いわね! 私、精霊に転生した日本人だもの。レイラと出会う、少し前に記憶が蘇ったのよね。

なにはともあれ、今日はよろしくね!


アイコン及び全身の画像:きゃらふと様

作成者:榎本レン


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