序文
文字数 297文字
「お前は今や、呪われる身となった」
それは確かにそう告げた。
「今後いくら努めても、努力は報われず、お前の畑に実りはない」
それでも私は抗った。
「誰にもお前を殺させない。お前は永遠に苦しみながら”生きる”のだ」
これが、擬人化した私の始まり。その後、私の上に多くの生命が育まれた。でも、それらで私が苦しまないと見ると、アイツは試練で滅びを運び、新たな罰(いのち)を振り撒いた。振りまき続けた。そして
「やはり、最期はそうなるのか……」
それはあの生命を創造した。同種で殺しあえる、搾取しあうことができる、唯一の種族を。その生命体は数億年生きた我の身体を、あっという間に蝕んでいった……
それは確かにそう告げた。
「今後いくら努めても、努力は報われず、お前の畑に実りはない」
それでも私は抗った。
「誰にもお前を殺させない。お前は永遠に苦しみながら”生きる”のだ」
これが、擬人化した私の始まり。その後、私の上に多くの生命が育まれた。でも、それらで私が苦しまないと見ると、アイツは試練で滅びを運び、新たな罰(いのち)を振り撒いた。振りまき続けた。そして
「やはり、最期はそうなるのか……」
それはあの生命を創造した。同種で殺しあえる、搾取しあうことができる、唯一の種族を。その生命体は数億年生きた我の身体を、あっという間に蝕んでいった……