(三)

文字数 261文字

 翌日、園子はクラスメートたちと一緒に駅前にいた。高野は集合時間に姿を見せなかった。
 みんなは遊園地に行きたい一心で、「どうせあとから来るだろう」とか「早く行こうぜ」などと無責任なことを言いたい放題言っていた。学校行事ではないから、確かに先に行ってしまってもいいかもしれない。でも今日はみんなで行く日なのだ。だからみんなが揃うまで待つべきだと園子は思っていた。
 すると、高野と同じサッカー部だった中村喬介が、「高野のやつ、遅れるから先行ってて欲しいだってよ」と言ってきた。メッセージアプリで連絡してきたようだった。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み