点滅
文字数 199文字
カーテンをすり抜ける光の点滅と点滅のあいだで僕は生きている
夜が終われば朝に満たされて
人工の光なんていらなくなる
でもそこには僕はいないんだ
真っ暗のなかじゃ何も見えないから
誰もいないのと同じ
見つからないように
あるいは見つかるように
気づかれないように
あるいは気づいてもらえるように
その暴力的な点滅に
世界が見えなくなるくらい
照らされてみたい
勘違いなのかな
僕を探しているんでしょ
点滅は
僕を探しているんでしょ
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