二十五章  今岡単独パート

文字数 1,962文字


なんでよ!
2019/03/16 00:35
フリ●ンドール談話室では、怒気おさまらぬナオミの大音声が響き渡っていた。
2019/03/16 00:36

eijivocal23

なんで怒ってんの?
2019/03/16 00:36
なんで私が「学園の怒髪鬼」とか

呼ばれなきゃいけないのよ!!

2019/03/16 00:36
ぴったしだと思うけどな~。
2019/03/16 00:37
こんな異名付けられて喜ぶと思う?
2019/03/16 00:37
え~、ちょっとかっこよくない?
2019/03/16 00:37

かっこよくない!

2019/03/16 00:37
おいは意外と悪うない思(おめ)もすがな!
2019/03/16 00:38
あんたらに発言権はないから!!(憤怒)
2019/03/16 00:38
!!!!
2019/03/16 00:38
!!!!
2019/03/16 00:39

ナオミの刺すような視線に、ゴンは思わず言葉を飲むしかなかった。

それはまだ発言するに至っていないレオも同様であった。

2019/03/16 00:39

eijivocal23

ねえねえ、ナオミ~。
2019/03/16 00:39
あによ?
2019/03/16 00:40

たぶんそういうところが、

「学園の怒髪鬼」って言われる元だと思うんだけどな~。

2019/03/16 00:40
!!!!
2019/03/16 00:41
ナオミもちょっとずつ気を付けていかなきゃね~。
2019/03/17 09:29
(ナオミさァもすごかじゃっどん……)
2019/03/17 09:29
(セリナの豪胆さもなかなかのものかもしれないね……)
2019/03/17 09:30
で、二人に聞きたいことがあるんだけど、いいかな~?
2019/03/17 09:30
な、なんでごわしょう?
2019/03/17 09:30
オレタチガ、コタエラレルコトデシタラ……(震え声)
2019/03/17 09:31
前と一緒で、品評コメントを聴きたいな~って思ってるんだけど、いい?
2019/03/17 09:31
な、なんちな!
2019/03/17 09:31
オレハミテナイデスヨ……(震え声)
2019/03/17 09:32

うん、隠し事はなしだからね~。

じゃないと、ナオミがひどいことになるからね~。

2019/03/17 09:32
(前門の虎、後門の狼……)
2019/03/17 09:32
(追っ手ば防げば、搦め手ん回るとも言いもすな……)
2019/03/17 09:33
ねえねえ、どっちがいい~。
2019/03/17 09:33
泣こかい飛ぼかい、泣こよかひっ飛べにごわす!
2019/03/18 00:24
ス、スーさん……!
2019/03/18 00:25

あ、覚悟決まったっぽいね~。

誰の批評からスタートかな~。

2019/03/18 00:25
まずば、カレンさァにごわすな!
2019/03/18 00:25

!!!!

2019/03/18 00:26

お、いいところからいくね~。

お姉ちゃん、どうだった?

2019/03/18 00:26

近う見た感じば、なかなかん迫力にごわしたな。

女子(おごじょ)ん魅力で申(も)したら、

一番(いっばん)じゃなかとか!

2019/03/18 00:26

おっ、前回より評価上がったんじゃない?

やっぱ女性らしい仕草が多かったのが決めてなのかな~?

2019/03/18 00:26

そいもありもすが、

前より胸ばまた育ったとじゃなかろか?

あいはまだまだ成長期にごわすかのう?

2019/03/18 00:27
なん……だと……!
2019/03/18 00:27
まだ……育っているだと……!
2019/03/18 00:27
くっ、この姉妹格差っ!!
2019/03/18 00:28

ナオミさァ?

セリナさァ??

2019/03/18 00:28

あ、ちょっと呆然としてたかも~。

まぁ、薬でイッちゃってたとはいえ、

あのウィル先生が迫ってただけはあるよね~。

じゃあ、そのウィル先生は~。

次はレオね~。

2019/03/18 00:29
オレぇっ!?
2019/03/18 00:29

逃がさないからね~。

あ、ナオミが睨んでる~。

2019/03/18 00:29
(ジー……)
2019/03/18 00:30
!!!!
2019/03/18 00:30
ほらほら~、覚悟決めなって~。
2019/03/18 00:30

そ、そうだねぇ。

ウィル先生も悪くはなかったと思うよ。

オシャレ学の権威はまだまだ健在ってところかな。

2019/03/18 22:40

脱いだ感じは~?


2019/03/18 22:40

スタイルのバランスで言えば、

一番整ってるんじゃないかな?

モデル体型っていうの?

ああいうのに一番近いよね。

2019/03/18 22:40
じゃあ、ニャーシィ先生は?
2019/03/18 22:40
あん先生ば、黙っちょれば、よか女子(おごじょ)にごわすな。
2019/03/18 22:41

その枕詞がつかなきゃいけないぶん、

さっきの2名よりは劣るんだろうね。

スタイルでは十分負けてないけどさ。

2019/03/18 22:41
じゃあじゃあ、ミライは?
2019/03/18 22:42
あの子もニャーシィ先生と同じで残念美人感出てきたよね……。
2019/03/19 08:10
それな。
2019/03/19 08:10

いや、むろん美人の範囲ではあると思うんだけどね。

2019/03/19 08:10
絡まれるんが、最近はあまりうれしゅうはなかとか?
2019/03/19 08:11
ソ、ソンナコトハナイデスヨ……(震え声)
2019/03/19 08:11
じゃあ、ラティエとルーチェは? 
2019/03/19 08:12
ルーチェはやはり育ちの良さが出てるよね。
2019/03/19 23:55

そうでごわすな。

真白(ましと)か肌ち、十分魅力んごわすな!

2019/03/20 00:04
ラティエの方は?
2019/03/20 00:04

ラティエさァは幼かじゃっで、

食指ば動きもはんな!

2019/03/20 00:05
ロリ系が好きならたまらないんだろうけどね。
2019/03/20 00:05
二人はロリ系嫌い?
2019/03/20 00:05
あ~、どっちかっていうとグラマラスな方がいいかな~。
2019/03/20 00:05
たわわに実っちょるほうが、見がい揉みがいばありもんそ!
2019/03/20 00:06
チッ!
2019/03/20 00:06
チッ!
2019/03/20 00:07
!!!!
2019/03/20 00:09
!!!!
2019/03/20 00:10
なにか聞こえた?
2019/03/20 00:10
い、いえ……(震え声)
2019/03/20 00:10

なんも聞いちょりもはんど……(震え声)

2019/03/20 00:10
じゃあ、私とナオミは?(威圧)
2019/03/20 00:11
……(威圧)
2019/03/20 00:11
たわわに実ってない私たちは?(威圧)
2019/03/20 00:12
い、いまのままで十分魅力的だと思いますよ……(震え声)
2019/03/20 23:49
こい以上ないごつ、魅力ばありもんそ……(震え声)
2019/03/20 23:49
そっか~。
2019/03/20 23:49

うそつきはお仕置きしなきゃね~。

ナオミ、やっていいよ。

2019/03/20 23:50
言われなくたって!!
2019/03/20 23:50

どうも威圧を込めはじめた先刻から、その両手に魔力を込め始めていたようだ。

そのぐらいなめらかで、無理のない、それでいて膨大な力が込められた魔法が、一人と一匹に向けて、放出されたのだった。

それは見事という以上、もはや芸術的ともいえるような、洗練された一連の流れだった。

2019/03/20 23:51

eijivocal23

ちょっ…………!!
2019/03/20 23:52
待っ…………!!! 
2019/03/20 23:52
ドゴーン!!!! 
2019/03/20 23:53

eijivocal23

私もちょっとスッキリしたかな~。

ありがと、ナオミ~!

2019/03/21 00:02
どういたしまして!!
2019/03/21 00:02

かくして消し炭となった一人と一匹を残して、「学園の怒髪鬼」「学園の微笑悪魔」は各々の部屋へと戻っていった。


騒がしいことだが、やはりこれも彼らの日常。

ありふれた光景の一つにすぎないのだった。

2019/03/21 00:03

eijivocal23

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登場人物紹介

ナオミ=クロフォード(今岡パート)


召喚士見習いの1年生。

魔法の成績は、本人曰く「中の上」ということだが、実際のところは「中の中」。

よくもなく悪くもない、典型的な凡人である。

レオナルド=マイルズ(今岡パート)


剣士見習いの1年生。

魔法はからっきしだが、剣の腕はピカイチ。

脳筋っぽく思われがちだが、野卑というほどでもなく、周囲からの人望もそこそこある。

魔法以外弱点ないんじゃないか、こいつ?

ゴン(今岡パート)


ナオミの召喚獣。

ゴンという呼び名はナオミが呼ぶあだ名のようなもので、本人は気に入っていない。

ロイ=マッチョメン(今岡パート)


冒険者学園の学園長。

元冒険者で、むきむきマッチョな肉体は老いてなお健在。

キャラアイコンの下は、「ストⅡのザ●ギエフ」「鋼錬のアー●ストロング」「DBの全盛期・亀仙●」の肉体が付いていると想像すればいい。

学園長を名乗るぐらいなので、魔法にも長けていると思われるが……、その真偽は謎。

というのも、大抵は「魔法(物理)」でかたをつけるからである。

むろんその威力は計り知れない。

カレン=ティーハーフ(今岡パート)


風魔法の使い手で、冒険者学園の飛行訓練担当教師。

一応講師なのですべての魔法は一通り使えるが、とりわけ風魔法が得意。

むしろ風魔法だけなら、現役でもトップクラス。

ただ、極度の対人恐怖症なので、常にお面をかぶっている。


いや、人前に出るのが苦手なら、なんで講師になった?

あ、お面さえあれば、大丈夫だそうですよ。

セリナ=ティーハーフ(今岡パート)


魔法使い見習いの1年生。

名前からわかるとおり、カレン先生の妹である。

姉とは真反対で社交性が高く、周囲に打ち解けるのが早い。

血筋なのか、風魔法の上達速度はピカイチ。

しかし適正とは裏腹に、本人は火魔法をメインにしたいとのこと。

目標は「今のはメ●ゾーマではない、●ラだ」とドヤ顔で言うこと。

ゴリラ(今岡パート)


ウッホウッホ、ウホウホウッホ。

(冒険者学園の剣術講師)


ウホホウホホ、ウッホウッホウッホホ。

(アイコンのせいでオークに見えるが、現役のゴリラである)


ウッホウホホウ、ウッホウ?

(っていうか、現役のゴリラってなんだ?)

デヴァ=ボ=ウチョウ(今岡パート)


冒険者学園の歴史学講師・デヴァ先生。

インテリジェンスソードのため、話すことが可能。

ふだんは飛び回ることによって、移動している。

齢2000年という歴史の生き証人でもある。

むろん武器としての性能もまったく衰えていない。

いや、歴史学もいいけど、こいつが剣術講師でもよかったんじゃね?

ルーチェ=ローズブラウニー(星崎パート)


騎士の一家ローズブラウニー家の3女。騎士である姉と兄がいる。

しかしルーチェは救うべき民を蔑ろにし、貴族であり騎士である自分たちの誇りばかり優先する一族のやり方に反発し、人々を救うための冒険者を目指し、学校に入った。

貴族故に豊富な魔力を持つが、コントロールが苦手。家族からは落ちこぼれ扱いをされている。そんな環境も、彼女が冒険者を志した理由になっている。

幼い頃に剣を叩き込まれ、剣士としての素質を持つが、召喚士見習いである。


得意:剣術

苦手:魔法

好き:甘い物


「私は立派な冒険者になって、困っている人や差別されている人たちを助けるのですわ!」


ラティエ(星崎パート)


ルーチェの召喚獣。見た目は少女で、本人は優秀な精霊を名乗っているが、重度の怠け者。

ルーチェの豊富な魔力にひかれて、やってきた。マイペースで、基本的に言うことを聞かない。


得意:どこでも眠れる

苦手:起きていること

好き:寝ること


「え~、めんどぃ」「ラティエ、お腹空いたぁ」

ニャーシィ=ドルッチェ(星崎パート)


27歳、未婚、彼氏いない歴=年齢。

魔法薬学の先生。なぜか呪術と恋愛に関する魔法に詳しい。未婚なことから、成功率はよろしくないらしい?


「うふふふ。今日は意中の相手を奪う魔法薬を調合しましょうねぇ~~」

キル=ブラッディロード(星崎パート)


元魔王軍の幹部。魔王が倒されたことで、人間側に寝返った。彼が教鞭をとることに反対する者もいるが、人間とモンスターのハーフである点と、強力な魔法の使い手である彼から学べることも多いという点から、学園長が採用した。

魔法戦闘学の教師。


得意:もやし魔法

好き:もやし

趣味:もやし育成


「もやしの持つアスパラギン酸は疲労回復やスタミナをつける効果がある。強くなりたければもやしを食え!」

希望ミライ(星崎パート)


剣士見習い。なにかの手違いで異世界に飛ばされた剣道部。ここはゲームの世界で、自分が主人公の物語だと思っている。主人公にはライバルが必要という理由から、勝手にレオナルドをライバル視している。


得意:剣

好き:自分


「これはアバターってやつね。なんでも出来るのなら、今日から私は超美少女魔法剣士よ!」

ウィル=ラガマフィン(星崎パート)


白竜に乗った魔法オシャレ学の先生。

18歳にして教員となった。冒険者だって、可愛く・かっこよくなくてはならない。そんな考えから魔法オシャレ学を提案した。さまざまなコーデを作る魔法の授業である。

女性にモテる王子様系の女性。


得意:装飾魔法

苦手:辛いもの

好き:おしゃれ


「さあ、ボーイズ&ガールズ諸君。僕がエスコートしてあげよう」

ブラック(星崎パート)


猫型の獣人。鍛冶屋見習いの生徒。元々剣の心得があったが、盗賊に襲われ膝に矢を受けてしまったため、剣の道を諦めた。その際キルに助けられ、キルのための剣をつくるべく鍛冶屋見習いになった。


得意:鍛冶

苦手:熱いもの

好き:キル先生


「オレの命はキル様のためにある」

魔氷剣士マオ(星崎パート)


この世界には存在しないはずの「スマートフォン」という魔道具を持つ少女。どこか別の世界から来た、という噂もある。謎の冒険者。自称「2人の創造神の知り合い」。


得意:ボケとツッコミの二刀流

苦手:じっとすること

好き:楽しいこと


「別の世界でアタシを見た? 他人の空似だろ」

ベルフェゴール市長(星崎パート)


ニャーシィの父。学園のある町ではそこそこ偉い男。最近何者かからの脅迫を受けているらしい。しかし、この件に関して国の騎士や冒険者が首を突っ込むことを嫌い、私兵に対応をさせている。

キルのことを何故かよく知っているが……。


「娘の仕事ぶりを見学させてもらう」

神速のユリウス(星崎パート)


ベルフェゴール市長の抱えている私兵団の幹部・四光剣の1人。と名乗っているが、実は某国の騎士。四光剣はすべて某国の騎士で、ある計画のためベルフェゴールを監視している。


「どうやら君たちは、知りすぎてしまったようだねぇ」

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