4月18日─青龍学園Ⅱ─
文字数 1,219文字
(圭くーん、大丈夫？)
(あ、純くん、廉くん、ここだよー)
教室の隅にて机の後ろに隠れている。
(今ってどういう状況お？)
(なんかー、３年の金城と紫木が風紀委員と対決してるんだ)
(ええ！？それはヤバいね)
……………クス。
(都合良くC組の生徒発見)
倒されていく風紀の数も増え、風紀委員長と紫木、元風紀委員長と金城の戦いとなる。
さーて、一気に決めるぜ～～？
はあはあ…ック…！
お互い、もう限界だな。
そうだ…な？！
(まずい！足に力が入らねえ…窓にぶつかる？！)
ごめんね？
(運悪く居た自分を呪ってね)
え？
ふらつく佐川の背後に、茶屋により桃原が突き飛ばされた。
わわ？！………え
…なっ？！
佐川の背後の窓へと、頭から突っ込む形になり、周辺に割れたガラスが飛び散る。
あ……な、にが？
…きゃああああああああああ！！
桃原くんが！！
…はい、皆落ち着いてー。
茶屋…！
わーお、凄い惨状。
とりあえず、俺の話し聞いてね？
もう良いだろ、佐川。
風紀共、動ける奴は怪我人を保健室に連れて行け。
…はい！
金城君と、紫木君。
今回は君らへのお咎めは無しになったからー。
ヘーイ、何でだい？
うん、それはだねー。理事長が分かったからだよ、辞めた生徒の理由がね？
あの理事長が認めた？
うん。俺ってけっこー情報通だしね。
茶屋さん…。
あ、えーっと、桃原君だっけ？
生きてるー？
うええん！！純くん死なないでーー！！
どどどどーしたら良いの！？
救急車、救急車呼ぶ？！
っ落ち着けお前ら！！
涼くん！！
青近が保健室走ってったから、待ってろ！
う、うん…！
ああー…大丈夫…だから、落ち着いて…
いやいや、無理して喋ったらアカン！
皆さん離れて！
これは酷いわ…このままだと出血多量で危ないわ！直ぐ病院へ…救急車を手配します。
(…何か喋ってる…あれ？目の前が暗、い…)
先生！！俺付き添います！
っ俺も！
僕だって…！
…いけません。皆さんは担任の指示に従うように。
…関係者以外の生徒は、帰宅し待機していなさい！
………
【黒木家にて】
ぼっちゃま、お客様のお飲み物をお持ち致しました。
…分かった。
………………
……………
…てか、くろん家はほんまに豪邸なんやな。
…うん。
………はあ。
くらなっててもしゃーないやろ？
やめーや、こんなしめっぽいの。
…だって！レッドくんはピンクくんが心配じゃないの！？
みどちゃんさん…
…別に。
なっ！
何かあったら、連絡来る言うとったやろ。
そんな心配や、ない…わ。
(心配で気が狂いそうや)
赤峰の瞳からポロポロと涙が零れる。
っ…！！
ごめんねえ、レッドくん…。
全部、風紀の人のせいだよ。
ピンクくん、何も悪くないのに！
…許せないです。
【生徒会室にて】
それで？何故一般生徒の桃原 純が大怪我を？
(怖…これは不味い)
(冗談抜きで、殺されそう)
やあ副会長君、それは、俺が説明するよ？
茶屋か…言ってみろ。
お前を殺すか、考えるに値するなら良いが。
…？
(何を怒ってるんだ？硝子が割れた後処理か？)
…彼には囮になって貰ったんだよ。
詳しく話すと…
