その11『転生』と平井和正
文字数 2,155文字
『転生』平井和正(お薦め度☆☆☆☆☆)
日本最古のSF同人誌『宇宙塵』のオリジナルメンバーの一人だよ。他には星新一、小松左京、筒井康隆、光瀬龍をはじめ錚々たるメンバーが名を連ねていた。
ただ、SF小説だけではなかなか食べていけなかった時代ということもあって、私たちの世代だと『週刊少年マガジン』に連載された『8マン』の原作者として広く知られてるんだ。『8マン』はその後『エイトマン』としてテレビアニメ化されて、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』と並ぶ大ヒットになった。子供達には作画を担当した桑田次郎の方が名は知られていたけどね
ただ、SF小説だけではなかなか食べていけなかった時代ということもあって、私たちの世代だと『週刊少年マガジン』に連載された『8マン』の原作者として広く知られてるんだ。『8マン』はその後『エイトマン』としてテレビアニメ化されて、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』と並ぶ大ヒットになった。子供達には作画を担当した桑田次郎の方が名は知られていたけどね
『悪徳学園』は、後に『ウルフガイ』に発展するシリーズの原点的な作品だ。その作品が収録された短編集の中の一つだったはずだ、『転生』は。
受験勉強を終えて、合格発表を待っていた高校時代の最後に読んだ作品だからすごく印象に残ってるんだけどね、自分で買った本ではなく同級生の女の子が貸してくれたんだ
受験勉強を終えて、合格発表を待っていた高校時代の最後に読んだ作品だからすごく印象に残ってるんだけどね、自分で買った本ではなく同級生の女の子が貸してくれたんだ
内藤由紀と野村みどりという女子高生二人と江島君という長身の同級生のバス停でのやりとりから話が始まる。
登場人物が自分と同じ西武線を使ってたり、同世代の高校生のごく日常的な会話がSFっぽくなくて、逆に印象的だったんだ
登場人物が自分と同じ西武線を使ってたり、同世代の高校生のごく日常的な会話がSFっぽくなくて、逆に印象的だったんだ