文字数 1,206文字

 二千十八年 一月 十六日


 ママ、アイラブユー。
 ストレートな告白は少しはずかしかったので、ママが大好きなサローヤンの小せつタイトルから、引用したことをおゆるしください。
 いつもいつも、上手に伝えられなくてごめんなさい。
 ところで、日付を見ましたか。
 何の日だったか、きっと、おぼえておられませんよね。
 大丈夫、おしえてあげます。
 ママのおかげで、私は今日から、十五さい。
 そう、たん生日なの!
 いつよまれてるか分からないけれど、この日は私にとって、スッゴく大切な日なんです。
 ママが私を生んでくれた、すばらしい記ねん日ですもの。
 それに十五って、何だか、ステキなすう字に思えます。
 キリがよくって、ちょっとカッコいい!
 そう思いませんか??

 そして、とつぜんですが、そんなトクベツなたん生日をむかえたこのき会に、私は、この日をもっと、トクベツなものにしてしまおうと、日記デビューを果たしました。
 としましたのも、ここさい近、ノンフィクションの人しゅさべつにとうびょう記ろくなど、知性の足りない私とて、せいえつながらせいどくをおこたらず日々を送っておりましたので、それらにかん化され、少しばかり、自分の生きたあかしをのこすということに、きょう味を抱いてしまったものですから、、、。
 そのけっ果が今、私のかいている、そして今、ママのよんでいるであろうこれです。
 けれど、初めてだからこそ、一まつの不安だってあります。
 ママもごぞんじのとおり、三日ぼうずな私のこと、何日つづくか、そもそも、明日またかいているかどうかも分かりませんし、グズでノロマであほんだらです、かん字だってほとんどかけません。
 ママの本だなにずらりとならぶ、ちょ名な日記と比べると、どうしてもこちらは見おとりし、よんだすう日ごにはキレイサッパリ忘れてしまうような、つたないよみものになるかと思います。
 それでも、やはり、こんきょも何もありませんが、さいあいの人を思い、それをかきつらねることで、これまでママが与えてくださったあいじょうに、よりつよく、育まれ、成長できる予かんがしてならなかったのです。
 今はまだ、長い文しょうをかくのはむずかしいし、今日の分だけですでに、十すう分もかけてしまっているようです。
 さい先はわるいけれど、これからどんどん、上たつしていけるようにがんばりますね:)

 今はもうよるがふけて、リビングのテレビ音はもれてきこえてこないので、ママはねむってしまったのでしょう。
 明日もまた、学校があります。
 早く私もねなくっちゃ。
 あ!
 もう、日付が変わっていますので、明日ではなく今日なんですよね。
 同じような失ぱいを何どつみかさねようと、せいちょうだって学しゅうだってさっぱりできない、おや不こう者でごめんなさい。
 日記は毎日、ねる前にかくことにします。
 それでは、おやすみなさい。
 ママ、アイラブユー。


 明日もたのしみー!
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