07 ストーキングダメ、ゼッタイ
文字数 1,178文字
ラストは『マッチ』編、七不思議ですね。化学室のポルターガイストですか
あなたの学校には七不思議ってないの？
あるにはありますが……どれも噂程度です。実際に目の当たりにしたことはありませんね。
……というかこのお話、最後には国府村さんが火遁の術を習得していますね
スカウト候補が増えた？
はい。まったく、嵐谷高校は人材の宝庫ですね。進学先を間違えたかもしれません
あなたがあの高校にいたら――もっと混沌としたことになりそうね。怖いわ
マナミさんにも怖いものなんてあるんですか？
それはあるわよ。たくさんあるわ。
……そうね、ナイフが怖いし、車のトランクが怖いし、森の中のトンネルが怖いわ
ずいぶんと限定的ですね。
私は、なめくじが怖いです
女の子っぽいところもあるじゃない。可愛らしいのは体だけじゃないのね
体のことはもう勘弁してください
なめくじの何が怖いの？ ヌメヌメしたところ？
いえ、塩をかけると溶けてしまうところです
あれほど見事に姿を隠せるなど……いつ、どこに潜んでいるか分かりませんからね
死んでるのよ――あれ
死んでいるといえば、今回の七不思議は『単純に幽霊だった』という話でしたね。まあ、なかなか酷い性格の幽霊ですが。
――勝手に思い込んで、追い回して、異性を追いつめるなんて……許されない行為ですね
そうよねぇ。きっと、幽霊なのをいいことに、他人のプライバシーを覗いてたりしたのよ。本当、人としてあり得ないわね。人格を疑うわ
ストーカーなど、規制されてしかるべきですね
まったく同感だわ
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一応、これでひと通りかしら？ どうなるか不安だったけど、結構楽しくおしゃべりできたんじゃないかしら？
はい。女子トーク、とても楽しかったです
女子スキンシップは？
……すこし、楽しかったです
ふふふ、またやりましょうね
今度は負けません
あら、言うわね。攻守交代？
忍者の房中術は攻めてこそです。ん……おや？
どうしたの？
いえ……目の錯覚でしょうか。マナミさんの向こう側が、透けて見えるような……
ああ、そろそろ時間かしら。あんまり長く実体化できないのよね。いまは練習の成果もあって、だいぶ時間は延びたのだけれど……そうだ、万全のコンディションになったら、あなたの家にも遊びに行くわね
あの女にも伝えておいてくれるかしら？
絹子さんですか？ 分かりました。きっと喜ぶと思います。３人で女子トークをしましょう
そうね、拳で語り合いましょう
では、次回は61話ですね。風見さんはどうなってしまったのでしょうか
幽霊になってたりしてね
それはなんというか、笑えませんね。さて、では今回の『なかがき』はこの辺で――
あれ？ マナミさん？ 姿が……いえ、気配も……。ふむ、まばたきの隙に立ち去るとはさすがですね。
仕方ありません。最後は一人になってしまいましたが、締めるとしましょうか。それでは皆様、またお会いしましょう
――にんにん！
