第40話 VSゴブリン軍(その3)

文字数 2,224文字

リザ、ライゾウと飛行してゴブリンの集落に戻ると、ゴブリンが冒険者を蹂躙していた。

包囲され逃げ場がなくなった冒険者達は、必死に戦っているが、10倍の数はいかんともしがたい。

「出撃!」

俺の合図で、集落の四方にダンジョンのワープ魔方陣が浮き上がる。

四方から続々と出撃する12000の軍団が、集落を包囲し、ゴブリン達に襲いかかる。

後ろからの奇襲にゴブリン達は大きくダメージを受ける。

「リザ、ライゾウ出撃!」
リザは、最大サイズのドラゴンとなって降りていき、中央にいるゴブリン達をブレスで蹂躙した後、爪と牙、尻尾で殲滅する。
ライゾウも最大サイズのサンダーバードになって、上空から雷撃で蹂躙する。

「ウンディーネ、サラマンダー、ノーム、シルフもゴブリン達をやっつけてもいいよ。」
サラマンダーとシルフは降りていき、ゴブリン達を蹂躙し始める。
ウンディーネとノームは俺の周りでふわふわ浮いている。

フライングアイ達が、ゴブリン達からMPを吸収し、魔法を使用した仲間に、MP分配で補給していく。

MPが枯渇したゴブリン達は立っていられなくなり、倒れていく。

サラマンダーとシルフは、使っても減らない魔力にビックリしている。

蛇王の兵隊はリザードマンとヴォジャノーイ(蛙人)、コカトリス、ラミア、大蛇で編成されている。
リザードマンは剣で攻撃。
ヴォジャノーイは水魔法で攻撃。
コカトリスは石化。
ラミア、大蛇は尻尾で攻撃し蹂躙している。

コボルトは、ナイフと剣でスピードを生かし、死角から攻撃。
オークは斧を力任せに叩きつける。
キラーマンティスは鎌で切り裂く。
キラービーは上空より針を放つ。
エリュマントス、アルミラージ達は突進する。
ハピは上空から風魔法。
ダークエルフは闇魔法で攻撃。

レイがエリアハイヒールで怪我が酷そうな仲間達を回復していく。

レベルアップしてないスライムとリザード達は見てる。
レベルアップに期待です。

元傭兵団のメンバーもそれぞれの武器で攻撃。

冒険者「救援か?魔物がゴブリン達を倒している。」

「生き残ってる冒険者の皆さん!動ける人は戦闘の邪魔なので、さっさと町へ逃げ帰って下さい。」

冒険者達「君たちは何者だ!」
「質問は一切受け付けない!戦闘の邪魔をするな!さっさと帰れ。2度と樹海に来るなよ!次は来たら敵だぞ!覚えておけ!」

こいつら馬鹿か、周りにゴブリン達がいて戦闘してるのに、悠長に会話してる暇ないだろうに。
あ、「町まで護衛して連れていけ!」って文句を言ってる冒険者が、ゴブリンに棍棒で殴られてる。
だから言ってるのに、もう!知らんぞ。

冒険者達は周りを注意しながら、立ち上がる事が出来る者は、少しづつ町へ戻り始めた。

ハク、コボミ達は大怪我で動けなくなった冒険者、囚われていた人や魔物達を、拠点に新しく作成した救護部屋に転送。

救護部屋には元奴隷のダークエルフのグラビスとアキート商会の使用人がポーションを使用し救護。

元奴隷のダークエルフの名前はグラビスなんだって。
以後名前で呼んであげよう。
しかし人数が増えて名前を覚えきれん。
たまに間違うぞ。きっと。

料理おばさんが炊き出しをして、食事をいつでも出来る様にしている。

人数が足りなそうだったので、ダンジョンモンスターで攻撃力が無いけど、呼び出す際のDPが少なかったホムンクルスとオートマタを、5人づつ使役し補助につけた。

回復した冒険者達は、オートマタにゴブリンの集落に案内されて、早々に町に帰って貰う。

ここでも質問は一切受け付けず、2度と樹海に来ない事を約束させた。

ゴブリンジェネラルAとリガント将軍、
ゴブリンジェネラルBとライゾウ、
ゴブリンジェネラルCとリザがそれぞれ向かい合っていた。

ゴブリンジェネラルA「貴様達は何者だ!」
リガント「答える気はない。剣で語れ!」
リガント将軍は剣を上段に構え駿足で踏み込む。
ゴブリンジェネラルは右にかわす。
が、斬る速度が速く既に斬られていた。
左肩から左足まで真っ二つ。

ゴブリンジェネラルBが影に消える。
ライゾウの後ろに影から現れて、剣で突き刺した。
ライゾウの身体は雷になっている。
突いた剣から雷撃が伝わる。
ゴブリンジェネラルBは黒焦げになった。

リザはゴブリンジェネラルCにブレスを放つ。
ゴブリンジェネラルCはかろうじて避ける。
リザが右爪でを上から攻撃。
ゴブリンジェネラルCはぎりぎりでかわす。
リザの首に剣を突き刺す。
剣はドラゴンの鱗を刺し通すことはできず折れた。
リザは左爪を左から右に薙ぎ払う。
ゴブリンジェネラルCに首より上がなくなっていた。

レベルアップのメッセージと進化のメッセージが流れ出した。
こりゃしばらくメッセージが流れっぱなしだな。

各自魔石をゲットし武器を回収。
死体はダンジョンに吸収されていく。

ヒナ「ヒロト、DPをたんまり稼いだよー」
ヒナはにっこりだ。

予定通り、レベル1のスライム、フォレストリザード、フライングアイはレベルアップし戦力として数えられるようになった。

高レベルの眷属達は、こんなに倒しても進化はしていなかった。
進化するには格上の魔物を倒す必要があるかもね。

犠牲者は極僅(ごくわず)か。
よし、次は最終決戦だぜ。
ゴブリンキングを倒すのだ。
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登場人物紹介

佐藤 大翔(サトウ ヒロト)年齢35歳。

異世界転移後は見た目14歳ぐらい。

淡々と物事を進めるタイプ。

女性に言いたい事を言えない。

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