タックスへイブン安土城

文字数 475文字

「『真田丸』が無血開城したらしい」

 島左近は熊本の避難所のミーティングでふと漏らした。

「一体、どうやって?」

 石田三成は驚いていた。

「織田信長が説得したというか、スカウトされたらしい」

「真田ならば当然かもしれないが、秀吉さまだけでなく、信長公も復活するとは……。これは尋常ならざる事態ですね」

 三成は考え込んだ。
 
「確かに、かつての記憶を持ったまま、武将たちが復活するというのは尋常ならざる事態だ。やはり、<常世岐姫命>さまが関係してるのだろうか?」

 <常世岐姫命>は秘密結社を創ったという常世、時の女神である。

「それは分からない。ただ、何かが起こる前兆には違いない」

 三成は自分たちの未来に巨大な影を予感していた。

「神沢少佐の話では鬼ノ城はもぬけの空で、信長公の<タックスへイブン安土城>の全ての資産も消えてしまったという」

「事実上、全ては闇の世界に潜ってしまった。元の木阿弥か」

「さて、それはどうかな」

 三成は織田信長という男を良くは知らない。
 だが、何かをやってくれそうな予感がした。
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登場人物紹介

神様

織田信長の神霊説もある。

神様の助手

黒髪の童子。

石田三成(いしだみつなり)

某戦国武将と同姓同名の男。
チートなスキルをもつ非正規社員である。

島左近(しまさこん)

某戦国武将と同姓同名の男。
三成のコンビニバイトの副店長だった。

婚活の女神アリサ


三成と関わりを持つようになる。

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