第13話
文字数 411文字
僕は一部始終を確認して、胸の奥へとざわざわした靄を押し込めると、自分のクラスの5年2組へと戻った。
校長先生はステージの教壇へと急いで向かう。
教壇に設置してあるマイクを何度かつついた後、みんなに話し出した。
「みんな。隣の人たちをよく確認してほしい。もし、いなかった子やいない子がいた場合。近くの先生に言うように」
急いで羽良野先生が僕の脇へと歩いてきた。
みんなどよめいていたようだけれど、僕は真っ青になった。きっと、悪戯をした子を見つけるために、校長先生が考えた作戦だ。
青い顔で藤堂君と篠原君は話の途中だった。
隣の女子が羽良野先生が近づくと、手を挙げた。
「先生。石井君がいませんでした。途中、どこかに行ったんです」
羽良野先生は一瞬、奇妙な顔をした。
「石井君……? 話をよく聞かせてください」
羽良野先生はそう言うと、僕の腕を掴んで無理矢理立たせて、体育館の奥の方へと引っ張って行った。
校長先生はステージの教壇へと急いで向かう。
教壇に設置してあるマイクを何度かつついた後、みんなに話し出した。
「みんな。隣の人たちをよく確認してほしい。もし、いなかった子やいない子がいた場合。近くの先生に言うように」
急いで羽良野先生が僕の脇へと歩いてきた。
みんなどよめいていたようだけれど、僕は真っ青になった。きっと、悪戯をした子を見つけるために、校長先生が考えた作戦だ。
青い顔で藤堂君と篠原君は話の途中だった。
隣の女子が羽良野先生が近づくと、手を挙げた。
「先生。石井君がいませんでした。途中、どこかに行ったんです」
羽良野先生は一瞬、奇妙な顔をした。
「石井君……? 話をよく聞かせてください」
羽良野先生はそう言うと、僕の腕を掴んで無理矢理立たせて、体育館の奥の方へと引っ張って行った。