◆Scene04
文字数 390文字
いや…
やっぱ遠慮しとくよ…
なに、ビビってんだよ
ビビッてねーよ！
歌舞伎町は封鎖されちまったが
この混乱に乗じて追撃すれば
まだ暗殺のチャンスはある
だがオレは
さっきの襲撃でメンが割れちまった
だから、相棒が必要なのさ
なるほどね！
敵を油断させるには
あたしたちみたいな
子供がうってつけってワケね！
さすが嬢ちゃん、話が早いぜ
どうだ少年
どうせ世間に怨みを抱いて
くすぶってるクチだろ？
君をないがしろにしたヤツらに
一矢むくいるチャンスだぜ？
い、いや…
ボクは破壊神だし
あんたの手助けなんて必要ないから…
はあ！？
なんなの、あんた！
あんたがやんないなら
あたし、やっちゃうよ？
あたし、世界なんてどうでもいいもの
自分のことだってどうでもいい…
親だって友達だって
死んじゃえばいいと思ってるもの…
おいおい、少年
こっちの嬢ちゃんの方が
意識高けーじゃねえかよ
おじさん！
こんなヤツほっといて
トランプ殺しに行こうよ！！
