マリアの涙と幸福と

文字数 7,458文字

一ヶ月が過ぎた。
あれ以来、恐ろしい化物が私の前に現れることはなかった。
私の毎日はとても平和で、穏やかで……
ちょっと騒がしい。
騒がしいっていうのは郷と白神先輩が……
まあ、私を自分たちの神様にしたいがためによくしてくれるんだけど、それが人目をはばからないというか……
そんな二人や友達との触れ合いが楽しくって私は自分の運命なんて忘れてしまいそうだった。
その日の放課後、私はリリと美羽とファーストフードのお店に行った。
「迷うな~!その選択!!」
美羽が真剣に悩んでいる。
腕を組んで少し考えてから口を開いた。
「私は白神先輩」
「ふうん、美羽ってああいうのが好みなんだ」
リリがフフッとして言う。
「だってどっちか選べって言われたらさ~どっちもいいんだけど私はタイプ的に“知的な王子様”って感じが好きだから」
照れながら言うとリリにふる。
「リリは?どっちがタイプ?」
「私はもちろん真壁郷」
リリは即答だった。
「でもリリなら白神先輩も似合いそう」
美羽が言うとリリは首を振った。
「私、ああいう優等生タイプって好きじゃないの。やっぱ男はちょっと危険な感じがないとね」
「ああ~それもわかるな~」
美羽、納得。
「でも詩乃君もいいかも」
私の方を見てクスッとする。
えっ!?
リリって詩乃もタイプ!?
「ちょっ!ずるいよ二人も!」
美羽がつまんだポテトを持ちながら言った。
なんの話しをしているかというと郷と白神先輩のどっちが二人はタイプかということで盛り上がっているのだ。
「だって二人ともタイプなんだもん」
悪戯っぽく笑うと私の方を向いた。
「マリアは?どっちがいいの?」
「そうそう!それ聞きたい!」
美羽はちょっと乗り出して、リリは優雅にアイスティーを飲みながら私の言葉を待つようにじっと見た。
「私は……」
それを聞かれるとほんとに困る。
だってあの二人は恋愛じゃないんだから。
私の気持ちがどうこう以前に、あの二人にそんな感情がない。
私によくしてくれるのは自分たちのためなんだから。
その事実を認識するたびに私はちょっと胸の奥につかえのようなものを感じる。
それともう一つの悩みがあった。
「マリア悩みすぎだよ~早く教えて」
美羽の言葉で我に返った。
「選べないっていうか、そういう気持ちないし」
「そんなマジで取らないでよ、軽くどっちがいいかって話しなんだから」
「そっか…ごめん」
なんか軽く言えばいいのになにやってんだろ…
空気微妙にしちゃったかな……
「マリアには真壁郷の方が似合うかもね」
「えっ」
リリの言葉に驚いた。
「ほら、マリアの武勇伝とか聞いたけど、腕っぷしが強いわりにはお嬢様じゃない?そういう子ってワルっぽいのが刺激になっていいんだって」
リリの意外な分析。
「ちょっと、私の武勇伝って?」
「旧校舎の不良を男二人やっつけたって聞いたよ」
リリが美羽を指して言う。
「けっこう有名よ。それ」
美羽が言ってるのは私が最初に旧校舎に行ったときに絡んできた不良をやっつけた件だ……
知らないとこで広まってたわけね。
まあそれは置いといてと、
「でも私はああいうガサツな感じってちょっと。それに女癖悪そうだし」
郷には悪いけど冗談みたいに言った。
でも私と会うまではいっぱい他の人とそういう関係になってたみたいだし……
どういう感情で付き合ってたんだろう?
「じゃあ白神先輩は?」
美羽が聞いてくる。
「白神先輩は……素敵だけどちょっと変わってるから」
知的だし年上で優しいけど……
前までは二人がいることが単純に嬉しかった。
でも最近になって変に考えてしまう。
「いいな~マリアは。あの二人から選べるんだから」
「選べるとかって、そんなんじゃないから」
美羽に言う。
「でも選べないってことはそれだけ真剣に考えちゃってるんだよね」
「いやいや、それとは違うって!」
茶化すリリに慌てて訂正。
二人はそんな私の反応を見て笑った。
話題はかわって5時限目のテストの話しになった。
私は楽しそうに話すリリと美羽を見ていた。
「どうしたのマリア?」
「ううん、なんでもない」
笑って答えるとトレイにひろげられたポテトをつまんだ。
毎日他愛もないことで笑ったり時間を忘れて喋ったり。
なんでもないことだけど二人の笑顔を見ていると、それがとても愛しくて大事なものだと思えてくる。
いつまでもこの暖かい時間の中にいたいな……


楽しい時間を過ごしてみんなとバイバイした。
夕暮れの道を一人で歩く。
私のもう一つの悩みは、自分が普通の人間ではないということだ。
今はみんなと変わらない人間でも、そのときがくれば違う存在になってしまう。
今まではピンとこなかった。
あの二人、郷と白神先輩が悪魔と天使だとわかっても自分が神様なんていうのは他人事のように捉えていた。
でも化物――
悪霊に襲われてからは考えが変わった。
あれは私を狙ってくる。
最初は学校を襲って、関係のないクラスメートを巻き添えにした。
この前は一人だったからよかったけど、このままいたら私のせいで関係のない誰かが被害にあってしまう。
それがもしも美羽だったりリリだったら?
パパや神尾先生、詩乃や瑞希だったら?
私の自覚なんて関係なしに事情を知っているものは襲ってくる。
私がこのままのうのうと普通に生活してたら大勢の人に迷惑がかかる。
否応なしに突きつけられた現実。
だったら私はみんなから離れないといけない。
誰もいない無人島とかなら迷惑かからないよね……
一人で歩きながらそんなことを考えた。
家についてもそれは変わらない。
暖かい家。
愛しい家族。
楽しい友達。
優しい時間。
人としての“幸福”その全てを捨てないといけない。
私にはとてもできないよ……
最近の私は一人で考えて悩んでの繰り返しだった。
抱えきれない大きな現実のせいで自分の中がグチャグチャで、頭にきたり悲しくなったり……

夕食を終えて部屋にいるとドアがノックされた。
「誰?」
「俺だけど」
詩乃だ。
「どうしたの?」
詩乃を部屋に入れると私はベッドに座った。
「なあ?最近なんか悩んでないか?」
「えっ」
私の椅子に腰掛けるとまっすぐ私の顔を見ていった。
「ここんとこちょっと様子が変だからさ」
「何言ってんの?そんなことないよ」
なんでわかったのかな?
極力顔には出さないようにしてたのに。
「隠すなよ。わかるって。何年一緒にいると思ってるんだよ?」
そうだよね……
私がうつむくと詩乃は続けた。
「瑞希だってああ見えて気がついてるし、もちろん神尾先生だってな」
「ごめん、なんか心配してもらって」
申し訳なかった。
でも神様云々とかそんなこと言えない。
「いろいろと考えちゃってさ……」
「なにを?」
「いきなり失っちゃうっていうか…… こうして詩乃と話したり瑞希や神尾先生と過ごすあたりまえの時間があって、それがある日いきなり無くなっちゃうとか考えたら自分でも止まらないっていうか」
私は正直に言わなかった。
ただ、自分の中にある不安の一部だけを話した。
それはあれに似ていた。
「自分は死んだらどうなるんだろう?」
そんなことを小さい頃にふと思った。
考えだしたら止まらなくて、怖いのと悲しいので自分の中がかき乱された。
何歳だったかは覚えていない……
「俺らも来年は17歳だもんな……」
詩乃が天井を見上げながら言った。
詩乃の言葉から、詩乃は私が17歳病のことで悩んでいるものだと勘違いしていることがわかった。
「いきなり死んじゃうんだもんな…… たしかに俺も考えだしたら怖いけどさ…… それより怖いものがあるんだ」
「なに?」
「マリアがいなくなっちゃうことだよ」
「えっ」
詩乃は照れくさそうに私から視線をそらすと続けた。
「俺も瑞希もさあ、いきなり両親を事故で無くしちゃったじゃん?さっきマリアが言ってた“あたりまえ”が突然無くなったんだよ」
「そっか…… そうだったよね」
「だから俺も瑞希も、突然奪われるのはご免なんだよ」
「私だって詩乃や瑞希がいない生活とか考えられないよ」
「俺もなんて言えばいいのかわからないけどさ、溜め込んでないで、自分の中がパンクしそうになったら俺らに話してみろって」
「うん。次からはそうするよ」
詩乃の言葉に笑顔でうなずいた。
「ありがとう。ごめんね、気を遣わせちゃって」
「気にすんなよ」
それから少し学校でのこととか話してから詩乃は出て行った。
詩乃が出て行った後に心の中で謝った。
ごめんね。
私は正直に話していない。
自分を心配してくれる家族に対して正直に話さなかったことが嫌だった。
私がいなくなったら詩乃や瑞希、神尾先生もパパも悲しむだろう。
でも、いたら迷惑がかかる。
どうしたらいいんだろう……?
部屋を暗くしてベッドに横になる。
カチ、カチと時計の音ばかり耳に入る。
いくら考えてもどうしたらいいのか答えが出てこない。
そのうち考えるのもだんだん疲れてきた。

もう……
どうでもいい……

次の日。

リリに誘われたけど私は用事があるといって先に帰った。
嫌なこととか考えないように遊んで発散したいけど……
そんなときに襲われたら巻き添えにしちゃう。
一人、川を横に見ながら歩いていた。
あれ?
前方に見覚えのあるバイクが一台、道路に停めてある。
土手を見ると郷が横になっているのが見えた。
歩いて行くと気がついた郷がこっちを見る。
「オッス!なにしてんの?」
片手をあげて声をかけた。
「なんだよ?今帰りか?」
郷は関心ないように視線を空に向けた。
「まあね」
言いながら横に座る。
「なにしてんの?こっちの方にいるなんて珍しいね」
「ちょっとな。考え事だよ」
「ふうん…なに考え事してたの?」
すると郷は体を起こして煙草をくわえた。
「最近、おまえがしけた顔してるからな。なんだろうって思ってよ」
フーッと煙を吐く。
「別にしけてなんかいないって」
「ならいいけど」
強がって笑い飛ばしたけど、あっさり流された。
私のこと考えてくれてたんだ……
郷は川をながめながらタバコを吸ってる。
私も同じように川の流れを見てみた。
「綺麗だね」
陽の光を反射してキラキラと輝く川を見ながら言った。
「そうか?」
郷は関心のないといった声。
「そうじゃん」
「なんだ?今日は仲良しごっこの取り巻きはいねえのかよ?」
「そういう言いかた止めてくれない?みんな“友達”なんだから」
そして一言付け加えた。
「あなたもね」
私が言うと郷は「フン」と鼻を鳴らした。
「オマエは本当にこの川が綺麗だと思っているのか?」
「えっ」
郷が何を言っているのかわからなかった。
どこからどう見ても綺麗なんだけど……
「捻くれてるのね」
私が言うと郷は呆れたように笑った。
「なにが可笑しいの?」
「だってオマエ、汚染されてるぜ?この川も、空も、こうして座ってる地面も」
「まあた… どっかで聞いたようなこと言っちゃってさ」
人の生活の側にあるんだから、そりゃあ山奥の源流みたいなわけにはいかないだろうけど。
「ほら!水鳥だって気持ち良さそうにしてるじゃん」
水面を滑るように移動している水鳥を指さして言った。
水鳥がいるってことは餌になる魚もいるってことだし。
「まあいいよ。綺麗ってことにしとこうぜ」
郷はそう言うとまた寝っ転がった。
私はその横で座りながらゆっくり流れる川を見ていた。
なんだか時間の流れを忘れてしまうような気分……
「ねえ」
「ん?」
「いいよ。私」
「なにが?」
「神様になっても」
郷の横顔を見つめて言った。
今、そんな気分になった。
もういろいろ考えるのも嫌だし、いっそのことサッサと神様とかになれたらどんなに楽かなって。
郷が煙草をくわえながら私を見る。
「なんでだ?」
首を傾げて聞いてきた。
なんでって……
ここで聞くか!?
私にとにかく神様になって欲しくって、自分の宇宙を創りたかったんじゃないの?
「別に…… そういう気分になったの」
郷は黙って私を見るだけで話さない。
薄紫色の瞳が私をまっすぐ見てる。
とても澄んだその瞳は、なんだか私の考えてること全部を見透かされそうな気がした。
慌てて目をそらす。
「ミカエルじゃなくて俺でいいのか?」
目をそらした私に聞いてくる。
「別にどっちでもいいよ。あなた達だって神様になるのが私でなくても別にいいんでしょう?」
どっちだってよかった。
天使でも悪魔でも。
あなた達だって同じようなもんでしょう?
私じゃなくても、他の誰かが神様になるのなら私と関わることもないんだし。
「なんの心変わりだ?おまえは人間として恋愛もしたい、友達と遊びたい、そう言ってなかったか?」
「だってそんなの無理じゃない」
「?」
郷がきょとんとする。
「私がいたら…… あの悪霊とか化物が襲って来るわけでしょ?この前の学校みたいに関係ない友達まで巻き込んじゃうもん」
「ふうん。で?」
素っ気ない。
「だからぁ!さっさと神様にでもなったほうがいいかなって思ったのよ!
なるまで時間かかるなら誰もいない無人島にでも行こうかなって。
そこでずっと暮らしてれば他の人に迷惑かからないじゃない?」
私が言うと郷は何も答えないで私を見てた。
「ほら、無人島くらいすぐ行けるんでしょ?連れてったよ」
どうにでもなれと思った。
そこまでいけばいろんなことに踏ん切りがつくかなって。
「プッ……」
「えっ?」
「クッククク……クハハハハハ……」
郷が肩を揺すって笑い出した。
「アッハッハ…… ア――ッハッハッハッハ――ッ!!!」
肩にとどまらずお腹まで抱えて笑ってる……
「なによ!?なにがそんなに可笑しいのよ!?」
「ヒ~ 腹痛ぇ~おまえ、そんなことでもしかしてここんとこしけた面してたのかよ?」
な、涙を流すほど面白いの!?
「ちょっと!!なんなの!?人がどんだけ悩んだとか考えたことある!?」
腹が立った。
あんまりじゃない!?
「おまえなあ、ズレまくりなんだよ」
ようやく笑い終わって郷が言った。
「なにがよ?」
「いいか?悪霊どもが襲って来るのも、おまえが主になるのも全部おまえとカンケーねえところで勝手に他人が決めたことなんだよ。おまえに責任なんざ1ミリもねえ!」
「そんなこと……」
そんな簡単な理屈じゃないよ……
「そのせいで誰かが怪我したりしたらどうすればいいのよ!?」
みんなの顔が浮かんだ。
パパ、詩乃、瑞希、神尾先生……
それに美羽に純、リリ……
「ほっとけよ。そんな連中。おまえが気にするようなことじゃねえよ」
「バカっ!!」
郷をにらんで怒鳴った。
「みんな私にとってはかけがえのない人なんだから!」
「だからそんなことは俺様に任せとけばいいんだよ」
郷が見下ろしながら言う。
「ものはついでだからおまえの取り巻き連中も守ってやる。だからおまえは友達ごっこに恋愛ごっこと楽しンでりゃいいんだよ」
……
「な!何よその言いかた!!」
完全に頭に来た!!
「ふん。調子戻ってきたじゃねーか。おまえはそのくらい威勢がいい方が似合ってる」
「えっ」
「おまえの居場所はここだ。大事なのはおまえがここにいたいのかってことだ」
私の居場所……
私はここにいたい。
「それから最初に言ったように決定権は俺にある。勝手に無人島に行くとか喚くな。おまえは今迄どおりいろ!ウジウジ悩んでる顔見ると俺様の神経に障るんだよ」
「いいの…?私がみんなの側にいて」
「ああ」
郷は私を見てうなずいた。
「ありがとう」
そのとき異変が起こった。
私は笑顔でお礼を言ったはずだったのに、そのつもりだったのに目から涙が溢れてきて、嬉しいのに涙が止まらなかった。
「おい?なんだよ!?なに泣いてるんだよ!?」
今度は郷が驚いて慌てる。
私は泣き笑いしながら首を振った。
しばらくして、ようやく泣き止んだ私は郷に家の近くまで歩きで送ってもらった。
夕陽を受けてまっすぐ伸びる私と郷の影。
「ここでいいよ。ありがとう!」
ここを曲がるとすぐ私の家に着く。
「ああ」
「なんか郷の言葉でいろいろ吹っ切れた気がする」
ほんとうに大分楽になった。
「じゃあな」と言うと郷は背中を見せて歩き出した。
離れていく郷の背中に声をかけた。
「ねえ!私が悩んでるってなんでわかったの?詩乃や瑞希はいつも家で一緒だからわかるけど美羽やリリは気がついてないと思うし、郷なんてちょっとしか顔合わせないじゃない?」
立ち止まった郷はこっちを向いた。
薄紫色の瞳が私を射るように見つめる。
そして郷の口から出た言葉は、
「俺が考えてることっていったら、いつでもマリアのことだけだからだ。多分ミカエルの奴もな」
その言葉を受けて私はなにも言葉を返せなかった。
なんて言っていいのか頭に浮かばない。
固まったみたいになってる私を見てフンと鼻で笑うと郷は後ろ手に手を振って歩き出した。
その背中を見えなくなるまで見ていた。

なんかヤバイ……
これって変な感じ。
私の心臓はドキドキして……
胸の奥がキュウ―ッって締めつけられるみたいで……
ため息が漏れてくる。
家に帰ってもしばらく治まらなかった。

私ったらどうしちゃったんだろう…?


その日はパパも早く帰って来ていたので家族みんなで食事ができた。
そして次の日。
「いってきまーす!」
「いってらっしゃい」
「気をつけてな」
鳥のさえずりが聞こえる中、パパと神尾先生の見送りを受けて私と詩乃、瑞希の三人は学校へ行った。
目の覚めるような青空から降りそそぐ気持ちのいい朝日を浴びながら歩いていると詩乃が話しかけた。
「なんか元気になったじゃん」
「うん!まあね」
「お姉ちゃんが元気になって良かった!」
「ごめんね心配かけて」

くよくよ考えても仕方がない。
私の居場所はここで、私はここにいたい!
それが一番大事なんだから。
学校の側まで行くと美羽とリリが歩いていた。
「おはようマリア」
「おはよう」
二人に私は笑顔で挨拶を返した。
もう冬で、風は冷たいけど私達を照らす陽は暖かい。
その温もりにたまらない幸せを感じた。





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