所詮その程度
文字数 1,152文字
－PM12時05分－
《3年C組》
···十朱
は、はい···？！
英語のテスト···
どうだった？
···ええ
伊吹君のおかげで余裕のよっちゃんでありましたよ！
そうか···、なら··
徹夜で教えた甲斐はあったな
あ···っ、有り難う御座いました！
··どういたしまして
伊吹君はそう言うと
お弁当を持って、屋上へ行ってしまった··
今日は晴天ですからね···
お昼寝するには屋上も最高か
真那っ！
ｷﾞｸｯ
な、な、何です？！
真那さぁ～···
···な、何か？
(今チラッと聞こえたんたけどぉ～、徹夜がどうしたってぇ？ん？ん？)
っっ！！！！！
(誰にも言わないからさぁ～、本当の事を教えなさいよっ！)
どっ、どんだけ地獄耳なんです？！
(ちょっと考えてたんだけどね···)
(··何をですか？)
(案外、逢馬君のような男の子は···真那のような子にハマるのかもなぁってさぁ···)
ヽ( ;ﾟ;ж;ﾟ;)ﾉﾌﾞｯ
か···、勘弁して下さい··
(*･∀･*)ﾆﾔﾆﾔ
(···私など、伊吹君の眼中にも無いと思いますが··)
(そおかなぁ···？
確かに逢馬君て女の子全般に優しいけどさぁ··)
(···私は、優しくされた記憶はまず無いですね··伊吹君にとったら使える道具程度の感覚かと··)
(···それ、どういう意味かよく分かんないんだけどさ··、二人で何をやってんの？)
そ、それは···
じょっ、女子会···？
の時にお話します··
(ふーむ··、って事は結構なシークレットなのかな？)
(まぁ、学校側にバレると親が呼び出される可能性がありますので、それだけは阻止したいかなと··)
えっ？！
(そっ、そんなに悪いことやってんの？！二人で？！)
(悪い事なんてしてませんよ！！··まあ学校のルールには違反しておりますが··死活問題なので仕方ないのです)
っ！！！
ピーン
ときたわ
···········
じゃあ、早めに女子会の日程決めないとねぇ～っ！
···あまり掘り下げないで下さいね
伊織さんにお任せなさいっ！
(むしろ嫌な予感しかしない)
－PM4時20分－
《通学路》
····はい、これ持って
····は？
何ですかこれ··
俺のカバンだよ？
····そんなの見たら分かりますよ
誰のお陰で、良い点が取れたのかな？
···············
(··デスヨネー、結局私ごときはその程度デスネー)
了解です···
············
あ～、それからさ
どうせうちまで来るんだから、バイトの時間までうちに居れば？
············
カフェのバイトも辞めたんだしさぁ、どうせ帰っても一人なら寂しいだろ？
············
···別に寂しくないし
眠いので帰ります··
·········
(珍しく拗ねたか···w)
