第47話 出門さま

文字数 935文字

 これはSFのなかでも、かなり特殊な話。
 SFなんだけど、冒頭からしばらく、まるで時代物、なんですよ。
 これ書いてるころは、江戸時代の庶民の風習とか、小物とかの考証本や、家紋の本とか、古地図とか、小説もその時代のやつを読んでですね。けっこうそれっぽく書いたもんですよw
 幸いにして着物は昔から好きだったので、わりとよく展覧会とかに見に行ってたんで、着物の紋様の名称とかは図録見ればわかった。京都はけっこうひんぱんに元禄小袖とかの展覧会あるんです。

 でも話の内容は——時代物? いや、違う、SFか。あれ? ダークファンタジー? やっぱりSFか。
 という流れで進行していく、いろんな意味で読者にとってハードルの高い話ですw



 これ、エブリで表紙に使ってた絵ですね。
 ぱっと見、ハデなんですが、じつはけっこう雑な絵です。デジタルですね。ぽんぽん画法もあちこちで見られるw



 ちょっとタイトル入れてみました。
 色味も押さえて渋く。

 第二部で使う予定だった絵はこっちですねぇ。



 こっちは色鉛筆なんですが、今見ると刀が細すぎるなぁ。着物の紋様とか好きなんですが。手描きをパソコンにとりこんで、辰、とか模様入れてますね。

 ちなみに、これは竜羽(りょうう)先生ですね。主役はお春ちゃん。三部作なんで、三部の表紙をお春ちゃんで……と思ってたんですが、今、お春ちゃんのその絵が見つからないので、また機会があれば。


 『出門さま』
 鎖国が解かれなかった設定のSF近未来ファンタジー。
 雪の夜、京都の街を逃げまどう一人の娘。
 わけありな娘を助けたのは、精霊のような美男子、立花竜羽という蘭学者だった。
 春と名のる娘は竜羽先生の身のまわりのお世話をすることになるが、先生のそばでは、なぜか不思議なことばかり……。
 かなり硬質のSF理論が入ってます。
 春の想いは先生に届くのか?
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