赤司さんと黒木君
文字数 1,020文字
-PM8時05分-
《住宅街》
あれから黒木君は黙ったまま
私の少し前を歩いている···
意識し始めてからの私と言えば
何を話したら良いのか分からなくて
話し掛けたくても中々出来ずにいた··
と、思いながら
黒木君の背中を穴が空くほど
見つめていたら···
黒木君が急に立ち止まった
な、何故急にその様な事を··?
実は黒木君を覗きに行っていました
なんて言えない··っ!
えぇっ?!
別にって···(;´Д⊂)
一体何のために聞かれたのー?!
何だか素っ気ないし···
もしかして怒ってるのかしら··?
今日の練習を邪魔してしまったものね··
ふと見ると
黒木君が私に向かって手を差し出している··
不思議そうに見つめる私に構わず
黒木君は私の手を掴んだ···
さっ、さっきのため息?!
聞こえてたの··っ?!
あれはもっと黒木君と一緒にいたくて···っ
って言うか··
黒木君··、子犬のようになってる気が··
···ん?!
これって···まさか····