15 交錯の再会【Ⅱ章END】

文字数 7,185文字

『——それでは午後の降水確率です』
 ブラックアウトした意識を最初に呼び覚ましたのはカーラジオの音声だった。被弾によるショックはすぐに脳機能を混乱させ、アポローはしばらくの間身体の制御を完全に喪失していた。
「おい、明日雨だってよ。まったく休みの日に限ってこれだ」
「マジですか……俺も明日は昼から家族サービスなんですよ」
「所帯持ちは大変だな? 俺みたいに諦めちまえば楽だと思うぜ?」
 走行中のワンボックスカーの運転席からは年配の男と若い男の声が聞こえる。アポローは全身を覆う黒いビニール袋の中で自らが置かれている状況をつぶさに把握した。
(胸腺あたりを中心に銃弾で吹き飛ばされたか……矢の粒子変換構造を銃器へ転用したのか? いや、まずは修復しないとダメだ。ひどくやってくれたもんだ、あのシュタインとかいう男……)
 聴覚以外ほぼ停止している状態のアポローは脳の思考とは別の意識で身体を分析し、胸に大きく開いた穴の修復作業へと集中した。
 運転席の男二人は後部スペースに積まれた袋の中で何が起こっているのか知る余地も無かったが、輸送しているその死体の左腕は肩に吸収されるかのように消失し、撃ち抜かれたはずの胸元は傷一つ無く修復していった。
(腕一本分の代用で済んだのは不幸中のなんとやらか……さて、びっくりさせてやろう。袋から飛び出てっていうのも芸が無い。これがケーキの中とかだったら面白かったが……」
 ガサガサガサっ!
「うわっ!」「おおっ!?
 突然の状況に、ハンドルを握っていた年配の男は大きく動揺して車両を蛇行させた。同時に助手席の若い男は身体を揺さぶられ、頭を強くウインドウへ打ち付けた。
「ちょ、ちょっと待て! 今停めるから!」
 車を急ブレーキで停止させると男は助手席の若い男と顔を見つめ合った。互いの表情には焦りの色がはっきりと浮かんでいたが、運転席の男は静かに頷くとハンドサインで助手席の男に車外へ出るよう促した。
「あ、あの、これ、胸にでっかい穴開いてましたよね?」
「死んだ後に動くってのはよくあるんだよ。び、びびることはねえよ……」
 二人は車両の後部ハッチを上げると、袋詰のアポローを乗せた荷台を半分引き出して再び顔を見つめ合った。
「大丈夫だ。俺が見るから。こういうのは慣れてっから……」
 年配の男はそう言って袋のチャックを引き下げた。中には目を閉じたアポローが右手を胸元に置いた状態で横たわっている。
「い、一体なんだってんだ……? うわぁっ!」
 男がアポローの右手を掴み上げて胸元の傷を確認しようとすると、突然その右手は男の手を強く握り返した。
「遺体を搬送するときは、きつく縛っておかないとダメですよ?」
 アポローはニヤっと笑ってそう言うと、男の手をそのまま軽くひねって車内へと放り投げた。大柄の男の身体は仰向けのアポローに軽くひねられ、そのまま頭から車内へと飛び込んでいった。
「う、うわあっ!」
 するりと袋から脱してハッチを閉めたアポローに向かい合ったのは若い男だった。ひどく怯えて文字通りに腰がひけてはいるものの、両腕を構えて格闘のポーズを取ったのは少なからず仕事を遂げる意識があったからだ。
「こ、この野郎っ!」
 足元の砂利を踏む音と同時に、男はボクシングスタイルでアポローめがけて右の拳を繰り出そうとした。が、アポローはそれより速く男に踏み込むと、自らに向かった拳をその胸元に押し返して上半身ごと体制を崩した。そして同時に男の右膝を足でカックンさせると首を掴んで仰向けに倒した。
「こんな仕事はするもんじゃない。明日の雨の確率は30%。家族を大切に」
 アポローがそう言って男の頭に触れると、一瞬大きく目を見開いてから男はすぐに意識を失った。
「こ、この化けもんがあっ!」
 後部ハッチを上げながら年配の男が身を乗り出すとアポローはすぐに車両の右側面に回った。男の右手にはハンドガンが握られている。
「うおっ!」
 男はハッチから飛び出ずに右手のハンドガンを胸元に構えたまま左手と腰をついて車両から身を躍らせた。アポローに投げ飛ばされたダメージもあったのだが、何より男の身体はその年齡から俊敏さに衰えを見せていた。
 左に傾いた姿勢の男にアポローは右側から素早く詰め寄ってその右手を簡単に掴んだ。胸元にハンドガンを構えたまま片手つきの姿勢だった男は真横のアポローに銃口を向ける動作が追い付かず、腕を取られた姿勢のまま地面の砂利を噛んだ。
「ば、化けもんっ! くたばりやがれっ!」
 男はうつ伏せのまま背中に取られた右腕をバタつかせて数発の銃弾を放った。アポローはサイレンサーから放たれる硝煙の匂いに嫌気しながら、掴んだ手首をひねってそれを取り上げた。
「一日に何度も撃たれるのはたまったもんじゃない。あなたはずっとこんな仕事をしているのですか?」
「知ったことかっ! 仕事だからなっ!」
「そうですか」
 男が言葉を投げるとそれは最後の言葉となって身体ごと小さな水たまりへと姿を変えた。アポローは手に取ったハンドガンを投げ捨てると、穴の開いたシャツを隠すように上着のボタンを留め直して襟を正した。
「アポロー! 生きてますか!? 40分ほどバイタルが停止していました!」
「ああ大丈夫だパラス。現在地を教えてくれ。今ちょっとスマートウォッチの操作が面倒なんだ」
 右手のスマートウォッチを不器用に唇で操作すると、表示されたパラスの顔は困ったような表情で音声を発した。アポローは同時に周囲を見渡したが、それがどこかの河川敷であること以外に状況を認識することはできなかった。
「現在位置はネオス社から南東、品川区荒川の河川敷です」
「俺の車は? 追い付いているのか?」
「いえ? 現在は駐車位置です」
「は? 追って来てくれなかったのか?」
「原動機の起動にキーが必要です」
「しまった! エンジンスターター取り付けるのをすっかり忘れてた!」
「前にもお伝えしましたがアポロー? あなたのマキナに関するスキルは趣味レベルなのです。どこかネジが抜けているのです。イマイチなのです」
「くっ……そんな、人をドッキリメカのエンジニアみたいに言うな」
「そんなことよりアポロー、現在こちらに向かって飛行中のヘリコプターを一基確認しています」
「ここにか?」
「いえ。オロチの方向です。屋上カメラから取得した映像をミュケナイのセキュリティデータと連携、対象はロシア製です。塗装の偽装は80%、国内医療機関の識別を模しています」
「オロチに!? それは間違いないのか?」
「はい。飛行ルート及び対象から検知可能な光波はこちらを目標に定めています。武装はカタログタイプAGM、通称ヘルファイアミサイルが二基。光波誘導の確率は60%です」
「ミサイル!? それを先に言え! 攻撃予測までどのぐらいだ!?
「兵器データによる有効な射程に到達するまで3分40秒です。屋上のソニックフレアを起動して対応します」
「ダメだパラス! 圧縮空気で吹き飛ばしたら周辺に着弾する! 今すぐに鉄板を下ろせ! 静子さんには俺が連絡する!」

 ***

 静子は翌日の仕込みを終えて一服していた。カウンターにはアポローの夕食へと作り置いた惣菜がいくつかラッピングされている。
「——はい静子。あんた、どこほっついてんの? 夕食置いておくから私もう帰る……きゃあああ!」
 アポローからの電話に応じた静子は理解不能な状況を目の当たりにして声をあげた。店内の壁は天井からけたたましい音を立てて下りてくる黒い鉄板へと姿を変え、その質量は壁に装飾してある物すべてを根こそぎ破壊していった。
『話は後なんだ静子さん! ミサイルがすぐにそっちに落ちる! 店内に居れば大丈夫だからカウンターの下にでも急いで潜ってくれ!』
「わ、分かった! あんた! 後でひどいからねっ!」
 一瞬混乱したものの、静子はアポローの剣幕にすぐさま事態を飲み込むと身の安全確保へと動いた。
「——ちょっとパラス! 何がどうなってるの!?
 三階の部屋では建物全体を振動させる轟音にカサンドラが混乱していた。
「ミサイル攻撃に対して防御措置を実行しています。物件側面に高強度の鋼板を展開中です。規格は協会のお墨付きですので安心してください」
「み、ミサイルって、先生ってばまた何かやらかしたのね!?

 ドォン!! ドォン!!

「きゃああ!」「ちょっと! やめとくれよっ!」
 建物を揺るがす衝撃にカサンドラと静子は同時に声をあげた。同時に数秒間照明が落ち、それはすぐに復旧した。
「着弾を確認しました。システム異常なし。地下深部の発電ユニット及び冷却系統に異常なし。建物内部へ電力をパイパスしました」
『こっちからは全然見えない! パラス! 静子さんとカサンドラは無事か!?
「問題ありません。側面防御壁に損傷はありません。着弾の衝撃エネルギーは屋上部限定です。着弾0.1秒後に二基のソニックフレアを起動、対角による圧縮空気衝突によりミサイルの爆風を75%上空へ相殺しました。尚、ヘリコプターはこちらから北へ飛行しています」
『良かった……ありがとうパラス。ヘリは追跡しなくていい』
 ヘリから射出されたミサイル二基はオロチの屋上中心に着弾した。パラスの機転により衝撃波は周囲に及ばなかったものの、築四十年を過ぎたオロチの外壁は三階まで全てが崩落し、そこに残ったのは見るも黒く異様な長方体だった。
「アポロー? 周囲に停電が発生しています。消防車のサイレン音を検知。どうされますか?」
『ミュケナイから対応に出せる人間をそっちに回す。静子さんには俺から連絡しておくから、俺が戻るまで引き続き警戒を頼む』
「アポロー? もしかしてネオス社へ戻る気でしょうか? すぐにこちらへ戻ってください」
『そうもいかないんだよ、パラス』

 ***

 アポローは静子に警戒を伝えながら既に河川敷から車を走らせていた。
 つい先程まで袋詰の自らを輸送していたワンボックスカーにはGPSが搭載されており、アポローは片腕でハンドルを握りながらナビを参照してネオス社へ急いだ。
『アポロー、やめてください。その判断は正しくありません。あなたの身体を損傷させた物体は矢と同じ構造を持つはずです。引き返してください』
 右手のスマートウォッチにはパラスのフクロウマークが怒った顔で点滅している。アポローはそれを左手で停止しようとしたが既に存在しない左腕を改めて認識し、軽い溜息と一緒に笑みをこぼした。
「そうだなパラス。その報告がまだだった。ネオスのシュタインって男はオリジナルの金の矢を俺に見せつけた。そして銃で俺を撃った。弾は間違いなく矢と同じ粒子変換の特徴を持っている。はは……もし彼がもっと性格の悪い奴だったら、アダマン鋼の起源になぞらえて股間を撃たれていたかもしれないな? ウラノスの二番煎じになってたかもしれない」
『次は去勢などで済まない可能性が高いのですアポロー。アダマン以外の武装でも十分に危険なのです。現在の人間が集団で一度に所有する武器は神々の武器に勝ります』
「お? パラス、ずいぶんと俺たちのチート武器を過小評価しているな?」
『そうではありません。あなたは今戦う準備をしていません。せめてミュケナイへ対応を求めるべきです。そうしてください』
「言っただろパラス。これは俺の仕事なんだよ。周りの人たちからはもう十分過ぎる助力を得た。それに、武器ならある」
『ダメですアポロー、引き返して……』「後で車で会おうパラス」
 アポローはそう言ってスマートウォッチを咥えて外し、助手席へと放った。

 ——ネオス社のオフィスがあるビル近くに車を停め、アポローは一階の正面入口から進んだ。既に深夜の高層ビルは今なお光を失うことなく、明るいロビーの受付で迎えたネオス社の女性は再びアポローをオフィスへと誘導した。
「お帰りなさいアポロン。戻ってくると思っていましたがね? ご自宅へは戻られなかったのですかな?」
 応接室にはシュタインと四人の男が待ち構えていた。男たちはそれぞれビル警備の防護服を着用しており、ひと目でそれは待ち構えていたという表現通りの様相を誇示していた。
「ええ。家の防犯システムはとても優秀ですから」
「それでは胸の傷をどうやって治療したのですかな? ここに来るまでに勝手に治ったと?」
「ミュケナイには公開していない技術がありますシュタインさん。それはあなたがリバーサンド社へ投じた偽のデータ以上のものです」
「ほう? 胸に風穴を開けられて立ち直る技術がミュケナイにあると? 都合よく左腕を材料にする技術が? それはそれは興味深いですアポロン様」
 シュタインはそう言うと再び上着から金の矢を取り出して見せた。
「もう一度だけ聞きますアポロン。どうしてこれが私の手の中にあるのか……」「全く分かりませんよゲルス・シュタインさん」
 両手を、もとい片腕を上げて困ったジェスチャーを見せながら、アポローはシュタインの問いに笑顔で応じた。
「それが何なのか私は興味もありません。まるで子供が高価なおもちゃを手にしたような顔をしていますよシュタインさん? それよりあなたがお喋りしなくてはならないのは、リバーサンド社と我がミュケナイを陥れた罪の弁明が先だと思いますが?」
 呆れた口調で放ったアポローの言葉は、シュタインを苦虫を噛み潰したかのような表情へと変えた。
「シュタインさん、あなたは私以上に神話にこだわっているようですが、そうやって他者に自身を誇示するような行為は概ね神々の怒りを招くのではないでしょうか? それは今も同じだと私は思います。あなたの罪はあなたの家族をも巻き込み罪を被ることになります。そしてそんなあなたには、その贖罪を支えてくれる誰かが居るでしょうか? 私にはそう見えない。あなたは愚かだ」
「どうしてもシラを切るかアポロン! お前こそっ!」
 アポローの一言一言はシュタインの中で怒りゲージを急速に上げていった。そして再び腰からハンドガンを取り出すと、左右に二人づつ構えていた男たちも同時にショットガンの銃口をアポローへ向けた。
 瞬間、応接室の中にカメラのフラッシュのような閃光が瞬いた。それは眩さに瞬きをするだけの一瞬の光だったが、シュタインと四人の男たちにとっては永劫の時間(とき)への誘いだった。
「あっ熱!」
 アポローがとっさに下を向いて右目を押さえると、そこから眼球がポロリとこぼれて床に落ちた。それはピンポン球サイズの球体で、湯気を放ちながらコロコロと転がってカーペットに焦げた軌跡を残した。
「ふぅ……」
 アポローの右目は既にいつもと同じ薄茶色の瞳を復元していた。そしてその両目に映っているのは、服以外の全てを石膏像のような姿に変えたシュタインたちだった。
「ニオベーね……」
 石化したシュタインへゆっくり歩み寄るとアポローはその頭に手を触れた。するとみるみるうちに頭は血色を取り戻し、その目は再びアポローを凝視した。
「お、お前……何を……」
 首から上を取り戻したシュタインは左右に視線を飛ばしながら苦悶に満ちた声を発する。
「こ、これはっ……ゴルゴンアイかっ」
「違いますよシュタインさん。言ったでしょう? ミュケナイには非公開の技術があるんです」
 アポローはそう言いながら右腕に力を込めてシュタインの頭を自身へと向き直した。
「あなたの脳が機能するのはこの状態で数分です。一つ教えてくださいシュタインさん、あなたは金の矢の技術をどこまで商売にしたのですか?」
「ふふっ、気になるのかアポロンよ? この矢はニオベーの子、イリオネオスの体内に残ったもの。レトとお前たち姉弟が我が一族ニオベーにそうしたように、次は人間がその業を背負うだろう……それもアポロンの名のもとに、な……」
「軍事に転用したと? 教えて頂いて助かりましたよシュタインさん。合衆国あたりは喜んで調査に乗り出せるでしょう。こんなのが脅威になると知ればね?」
 ニヤリと笑うアポローに、シュタインは口を開くべきではなかったと後悔した。そして不意に目を見開くと、その視線をアポローの後方に移して、笑った。

 バシュッ!

 アポローの右耳をかすめた銃弾はシュタインの眉間に直撃し、次の瞬間その頭部の上半分を後方へ四散させた。
「……」
 目を閉じ、アポローは不快な状況をしばらく頭の中でやり過ごすと、それからゆっくりと後ろを振り向いた。
「ハロー♪ 会いたかったわー」
 そう言って応接室のドアから手を振っていたのはアサルトライフルを肩にかけた美白のブロンドヘアー女性だった。派手な星条旗プリントのTシャツをヘソ出しにジーンズのショートパンツとジャケット姿。更には色あせたカウボーイハットという、いかにも誤認したアメリカンスタイル姿の女性は、ファッションイベントのモデルのような足取でアポローの横を通り過ぎるとシュタインの背中をタッチした。
「まずはお掃除ね」
 女性がそう言いながら石化した男たちを次々に触れると、それは音を立てて白い砂になっていった。
「アポロン? 間に合って良かったわ♪ 左腕どうしちゃったの? 再会のハグはお預け?」
 先程シュタインが見せた表情に負けないほどの苦虫を噛み潰した顔でアポローは女性の行動を呆然と見つめていた。そして、女性が差し出した手を掴んで何かを確認する素振りを見せてから、やがて諦めたような表情で口を開いた。
「アルテミス……」
「そうよ弟ちゃん♪ あなたのピンチにはいつだってお姉ちゃんがついてる」
「いや、一つ言わせてくれ」
「何? サプライズなら大歓迎よ♪」
 その女性——かつてアポロンの姉と神話に伝えられた女神、アルテミスは金色の瞳を輝かせてアポローを見つめた。
「その格好はアメリカさんに怒られる」
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登場人物紹介

アポロー

 かつてアポロンと呼ばれた神々の一人

 生命の設計者として蓄積情報を収集するため再び地球に訪れた

 事故で命を落とした人間の身体を借り、名をアポローとして製薬会社を創業

 アキバのメイド居酒屋三階を居場所とし、随伴者であるパラスと共に人の営みを続けている


 身長180cm やや細身 日米ハーフの三十路男性

 日本のアニメや漫画文化を好み、その独創性に共感している

 少年のような表情を見せながらも他者に対して不思議な独特の空気を持ち、時にそれは人と神々の交錯へと自身を巻き込んでいく 

パラス

 カオス、ガイア……その起源は他の神々と同じく、一つの光から多様に分裂した存在

 アポローの随伴者として目的遂行をサポートしている

 ハイテクシステムに身を宿し、自身はフクロウのマークをアバターとして扱っている


 かつて神であったトリトンの庇護下から脱し、ミネルヴァ(アテナ)の妹としてオリュンポスファミリーから愛された

 世間知らず、かつ奔放な性格を見せるものの、彼女自身はアポローを強く敬愛している

カサンドラ

 アポローとパラスが自室を置くメイド居酒屋に、ある日ふらりと現れた茶虎の猫

 不在となった前任者の占いブースを引き継ぎ、類まれな能力を発揮することに


 中身は二十歳の女の子

 占い百発百中のカサンドラとして人気の看板猫なのだが……

榊原静子

 アキバのメイド居酒屋【メイド海賊オロチ】の店主

 江戸っ子気質な性格は常連客から人気があり、料理の腕も評価が高い

 古くから街の顔として知られた一家の一人娘であり、彼女自身もまた人脈は広い

 ひょんなきっかけからアポローを店の三階に住まわせることになり、現在は食事を提供しながら付き合いを続けている


 年齢非公開 アポローよりは年上 吊り目がチャームポイントでスタイルが良い(客評価)

 和服を好み、自身はメイド服を着たことが無い、絶対に着ないと声明している

 いささか古風な性格だが実はお嬢様育ち。いわゆるメカ音痴で、最近はスマホに頭を悩ませている 

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