第9話 友達第二号一緒に探そうよ
文字数 2,319文字
(あれ?冬月さん今日委員会だって言ってなかったっけ?)
こんなたくさんの返却一人で整理整頓してたら、外は暗くなるよ。
冬月さん、夕飯自炊してる?それともコンビニとかスーパーとかで弁当かなんか買って食べてるの?
自炊でもそうじゃなくても、お風呂入る時間とか洗濯の時間とか、明日だって学校だよね。
そんなんじゃ身体持たないよ。
友達だと思ってた奴に、私の使ってた化粧品とか、くしとか、私物みたいなのちょうだいって言われたからあげた。
そしたら、白石 千春の使用品ってベルカリで出品されてた…
冬月さんは人間不信になってしまっていたんだね。
大丈夫。こっちでの友達第一号はそんなことしないよ。
多分、愛とか明とかもそういうことする人じゃないから。
まぁ愛と冬月さんはちょっとキャラが違うから、わかり合えるかはわかんないけどさ(笑)
でも、友達第二号もほしいでしょ?俺は男だから、冬月さんの力になれないこともあると思うんだ。
だから、友達第二号は同性がいいと思うんだけど?
記憶無くしてからだけどさ、スマホみたら、マネージャーと、両親と数名しか登録されてなかったから。
だから多分、昔から同性に好かれないんじゃないかな?
今も私クラスで浮いてるだろ?
今日だって冬月さんは投げ出さないで、一人だけ委員会の仕事を頑張ってた。
中には冬月さんのことを悪く言う人もいるかもしれないけど、良く思ってくれる人に出会えるといいね。
浮くというか、正直言うと言い方がきつく感じる時はあるよ?
俺に言うみたいに素直にありがとうって言えたら、きっと周りの人の味方も変わるよ。
友達第二号俺も一緒に探すから。頑張ろう。
愛以外の女性の部屋に俺は初めて入った…